第64回

新人コミック大賞 発表

児童部門


佳作

『モテ美男しげき!!』近藤洋介(30歳・東京都)

この作品を読む

■藤子不二雄A先生
主人公のしげきくんが、自分の事をモテ美男と思い込んで独走するところは面白い。ただ、下半身ネタを使いすぎていて、読後感がよくないのが残念だ。
■沢田ユキオ先生
高い画力で絵も画面処理も申し分ないです。手を抜かない画稿の完成度から、作品に対する真剣さが窺えます。ただネタがありがちで、先が読めてしまうところも。
■のむらしんぼ先生
主人公のキャラがしっかり立っている! そして何よりも活き活きしている! 主人公のナルシストぶりも、一貫して外していないのが見事。十分に楽しめた。
■樫本学ヴ先生
面白く読めました。画力があります。仕事が丁寧で、細かな部分まで仕上げてあり、好感が持てます。主人公のキメ顔と描き文字は、読者の心をとらえると思います。

佳作

『ペラペラヒーロー ペーパーマン』もえる
(23歳・東京都)

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■藤子不二雄A先生
トイレのペーパーマンという設定に、少し無理があるように思う。ストーリーの展開は、いい線をいっているだけに、主人公が今一つパッとしなかったのが惜しい。
■沢田ユキオ先生
絵がかわいくて、テンポや間にもいいギャグセンスを感じます。ただ、主人公の紙ならではのギャクネタを見せてほしかった。オチは、もっと「あたたかさ」を出そう。
■のむらしんぼ先生
ヒーローになったはずなのに、思うにまかせない主人公。それがギャグとしてしっかり描かれていて、笑える。絵柄も嫌味がなく、ギャグの表現力もなかなかのもの。
■樫本学ヴ先生
小さな子供は、好きそうな作品ですね。ただ、ペーパーマンという特殊なキャラを目立たせるためには、ほかのキャラともっと差別化をしていくといいと思います。

佳作

『赤ずきんのオオカミ』小林夏実(19歳・千葉県)

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■藤子不二雄A先生
一見かわいいおとぎ話かと思ったが、ズッキーニちゃんを追いかける狼少年のキャラがユニークでいい。このタッチで楽しいメルヘンシリーズをまた描いてみて下さい。
■沢田ユキオ先生
いっぱいネタを入れようとする姿勢は、とてもいいです。童話の続編的な新解釈としても成功していますね。展開の仕方、ギャグのネタにも新鮮さを感じました。
■のむらしんぼ先生
作者自身がオオカミに乗り移って、楽しんで描いている感じがして、とてもいい。しゃべりが面白く、セリフで笑えるシーンが多々あった。セリフのうまい作者だ!
■樫本学ヴ先生
絵は手慣れていて、センスも感じます。セリフ回し(特に犬のツッコミ)も面白いです。次は、お話もキャラも借り物でない完全オリジナルの作品も読んでみたいです。