第67回

新人コミック大賞 発表

少年部門


大賞

『微笑みの奇術師』山地ひでのり(京都府・21歳)

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■青山剛昌先生
スゲェ! 何もかもうまい! あんなに人物がゴチャゴチャいるのに読みやすい! 感動したか?と聞かれると「?」だが…(笑)。絵と勢いだけでここまで魅せるとはスゲェ! とにかく大賞あげて連載させるべき!
■あだち充先生
圧倒的な絵の力です。この人はどんなジャンルでも描けそうですね。困った新人です。
■高橋留美子先生
絵は非常にうまいと思います。キャラクターは万人に好かれるデザインにすべきです。一場面ものなので、アクションの連続が一本調子になっており、読者が疲れるかも。物語に緩急をつける事を覚えてください。
■満田拓也先生
21歳とは思えない画力・演出力で感心しました。マジックのオチにもうひとつ、ひねりが欲しかったですがメッセージ性は十分出ていてよかったと思います。

入選

『鉄壁女子』佐和ヒサシ(福島県・26歳)

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■青山剛昌先生
うまい!! ラブコメ殺人まんが家のオレとしては絶品です! なんてことない話なのだが、コマ割り・構図・ネーム運びが抜群にセンスがあって、とても読みやすかった。この人の別のまんがを読んでみたい。
■あだち充先生
顔のアップで逃げずに構図も背景もちゃんと描こうという姿勢が伝わります。話的にはラストに一工夫欲しいです。
■高橋留美子先生
例えば、こういう感じの連作短編の一本として読むとアリかなと思いますが、この一作のみで判断すると、ヒロインの完璧さの理由にもう一工夫欲しかった。
■満田拓也先生
オーソドックスですがキャラクターの雰囲気や絵的な見せ方は光ってたんじゃないでしょうか。少年誌向けのいい絵だと思うので伸ばしていってください。

入選

『ウイークエンド・フレンド』田岡りき(京都府・21歳)

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■青山剛昌先生
すげーおもしろかった! いやーすっかりだまされた(笑)。欲を言えばもう少し絵がうまくなれば完璧! あと、井上マサミちゃんが女の子だとわかるシーンは絶対に右ページ大ゴマで!!
■あだち充先生
こんな話が少年誌に載っているといいなと素直に思います。けっしてうまいとは言えない絵柄ですが、この話には合ってる気がします。個人的に応援したい人です。
■高橋留美子先生
絵は地味なのですが、構成力がありテンポ良く、一気に読めたので、オチも気持ちよかったです。このままうまくなって欲しいです。
■満田拓也先生
嫌いじゃないんですが、もう少し絵に華と話にひねりを。

佳作

『レオナルド・ダ・ヴィンチによろしく』
鈴木心(大阪府・22歳)

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■青山剛昌先生
結構おもしろかったけど、ボディースーツって生で近くで見りゃすぐわかるんじゃね(笑)? あとシッカチーフの大量使用は亀裂や変色の原因になるから止めた方がいいって事も描いて欲しかった。元油絵学科談(笑)。
■あだち充先生
見やすさ、読みやすさは長所ですが、一歩先に進むためには他人と違う自分だけの武器を探す必要があります。
■高橋留美子先生
このタイプの主人公で読者の共感を得るのは、難しい。こういう人物をもっと魅力的に見せる説得力が欲しい。ヒロインも、物語の都合で動いている感じが否めない。
■満田拓也先生
3日で仕上げるオチのアイディアがやや弱かった気もしますが、全体的に手堅くまとまってたと思います。

佳作

『満天の星よりも』阿部花次郎(千葉県・26歳)

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■青山剛昌先生
ウーム… 悪くなかったけど主人公とヒロインの心の移り変わりがうまく表現できていない。ずーっと同じ調子で淡々と話が進んでいくので、どーせなら「偶然パンチラ撮ってしまった」ぐらいの派手さが欲しい!
■あだち充先生
素直に読めてしまうまとまった話ですが、それだけに絵でもセリフでも演出でもいいからどこかに何かいい意味で引っかかる場所が欲しい。
■高橋留美子先生
さわやかさはいいと思います。素直すぎて作品の印象がおとなし過ぎるかも。ヒロインが頭を下げる前の主人公とのからみを工夫すれば、もっとドラマチックになると思うのですが。
■満田拓也先生
悪くなかったと思いますが、これという売りが見つけられませんでした。

佳作

『とりマヨネー'ズ』コテツ(東京都・21歳)

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■青山剛昌先生
おもしろくないわけじゃないが… いきなり手裏剣や網や爆弾を出し靴底から火を噴いて空を飛んじゃうようなキャラを出すのなら、ちゃんと説明しよう!! マジで(笑)。ネーム運びはセンスあるのにもったいない…
■あだち充先生
この先、変なまんがを描いてくれそうな期待感があります。
■高橋留美子先生
不条理もの好きなので、おもしろく読みました。
■満田拓也先生
独特な雰囲気は持っていますが、テンポが単調で読みにくい。テーマもややわかりにくい。