第69回

新人コミック大賞 発表

少女・女性部門


入選

『オーライオーライ』藤緒あい(埼玉県・27歳)

この作品を読む

■岩本ナオ先生
絵の見せ方もうまく、楽しく読めました。ただ読者は主人公とワタヌキさんの間に何が起こって関係が変わっていくのか見ています。なので、ラスト主人公が大ゴマでドキンとくるほうが話がグッとひきしまったかと思います。
■中原 杏先生
高い画力で女の子も男性もカッコイイ! キャラも活き活きしてて好印象でした。男性があまりドSに感じられなかったのが少し残念。オーバーなくらいのドSさを表現することで、ヤマ場の優しさが引き立つと思います。
■水瀬 藍先生
今回一番好きな作品でした。とにかくキャラが魅力的。特に主人公! 思わず応援したくなります。状況もわかりやすく、テンポもいいです。セリフが多いのに会話センスがあるので、スラスラおもしろく読めます。
■宮坂香帆先生
キャラのノリが良いのが印象に残りました。セリフの掛け合いが笑えてテンポもいい。ただ相手キャラとのエピソードが似た場面の繰り返しなので、若干物足りなさが。また後半の展開にもっと大きな動きがほしかったです。

入選

『スーパー・スター』蛙田みかん(北海道・30歳)

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■岩本ナオ先生
文句なしです。今持っている絵や話の良さを大事に大事にしてください。冒頭はどこにいるのか遠景入れてわかりやすくしたら良かったかな。絵が上手なのでトーンは少なくても大丈夫です。
■中原 杏先生
絵がとても上手です! 感情も丁寧に追えていると思います。ただヤマ場以外、主人公がひたすら受け身なのが気になりました。もう少し動いてもいいかも。
■水瀬 藍先生
キャラが活き活きして、特に男の子がかっこいい! 静と動の使い方も上手で読後感もさわやか。ラストはもう一歩先まで読みたかった。導入部が3人だったため、八幡くんを期待してたけど見れなかったのはちょっと残念。
■宮坂香帆先生
絵は雰囲気のある表情や見せ方が上手いと思いました。大きなエピソードがなかったのが残念でしたが、表情が豊かなので画面からキャラの感情が伝わってくる場面が多々あり、印象に残りました。

佳作

『すきなこ だれだ』笹木一二三(和歌山県・24歳)

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■岩本ナオ先生
各エピソードに読者サービスが入ってて、次の展開が待ち遠しかったです。画面はもう少し小さいコマ割りにしたほうが後半の告白シーンが目立つと思います。最後2ページがかけ足な印象なので、もっと前半を整理してみては。
■中原 杏先生
男女とも、とてもかわいい絵柄。デフォルメもすごくかわいい! 同じような大きさの顔ばかりなので、ここぞという時に大きすぎるくらいアップの表情を入れると、もっと良くなると思います。
■水瀬 藍先生
主人公がとにかくかわいく、リアクションを見てるだけで楽しいです。エピソードが弱く、一番の盛り上がりがどこか伝わりにくいのが残念。後半の玲々が告白するまでのデートシーンをもう少し盛り上げてほしかったです。
■宮坂香帆先生
絵は華やかでかわいらしいけれど、相手の男子が特に目立った動きをしていないので、どんな人なのかなど魅力がわかりにくいです。前半で終わりが読めてしまう設定だけに、一つ一つのエピソードに工夫が欲しいところ。

佳作

『この胸にかかげるは』黒田ノア(東京都・23歳)

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■岩本ナオ先生
この話の入り方、うまいですね。彼女の表情もすごく効いてます。コマ割りはまだザックリしているので、どういう時に大ゴマを使うか、自分の中でルールを確立してすっきりさせていくと、もっと話にメリハリがつくと思います。
■中原 杏先生
絵がまだまだ硬くて不安定ですが、上達すればステキな絵柄になると思いました。ラストで十字架に見える木をもっとエピソードとしてからめるなどすると、雰囲気がより良くなったと思います。
■水瀬 藍先生
設定がわかりやすく、主人公が魅力的で気持ちに共感できました。ただ由華の気持ちが設定以上のことが伝わってこないのがもったいない。また「永遠の愛が欲しい」が口グセなら、それをもっと上手く使ってほしかったです。
■宮坂香帆先生
女の子がなぜ恋愛に悲観的なのかがしっかり描かれていないので、ラストであっさり主人公の告白に応えているのには違和感が。もっと二人の気持ちが近づいていくエピソードを重ね、後半にヤマが欲しかったです。