第70回

新人コミック大賞 発表

少女・女性部門


入選

『ひめごとまだまだ』杏堂まい(埼玉県・26歳)

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■岩本ナオ先生
絵が上手。でも話が急すぎて主人公がどうしたいのかがわかりにくいです。「先輩が姫で主人公が王子」の場面での盛り上がりを逆算してエピソードを組み立てて。きっとこの話を描くのがもっと楽しくなると思います。
■中原 杏先生
男の子がカッコよくて読みやすかったです。キャラの心の動きもきちんと描かれていました。ただ「オレ部」が設定倒れの印象。オチもせっかくおいしい展開なのに、とってつけたようになっていたのが残念です。
■水瀬 藍先生
絵柄がかわいく、男女キャラともにたくさんの人に好かれそうな表情が描けていると思います。エピソード不足な感もありますが、心理の変化をもっと盛り上げて印象的に描けるようになれば、いっそう良くなると思います。
■宮坂香帆先生
画面が見やすく、絵柄も華がありカワイイ。相手キャラがよく動き、元気があるのも良かった。冒頭で「オレ部」への期待が高まるものの、中身はインパクトが薄く、読者の興味をつかみ損ねているのがもったいない。

佳作

『どす恋っ!!』たむら紗知(東京都・34歳)

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■岩本ナオ先生
おもしろかったです。ストーリーはどこまでも直球勝負で、宝来さんと藤屋くんが最後までゆがみなくてすばらしかったです。課題は画面作りでしょうか。たくさん描いて見やすい画面作りを勉強してください。 
■中原 杏先生
キャラ作りがとても上手く、表情がすごくすごく良いです!! ちゃんとキャラを作って動かせる、これって貴重な才能だと思います。個人的に好きな作品です。絵も上手で、男の子の泣き顔が印象的でした。
■水瀬 藍先生
男の子がかっこよく描けています。抱きしめるシーンはドキドキしました。コマ割りにメリハリがあり、シーンや1コマ内のテンポも良いのですが、唐突に次に進むのが残念。シーンのつなぎ方をもう少し考えて。
■宮坂香帆先生
全体的に古さを感じるものの、主人公のキャラや勢いにインパクトがある。相手役のほうが主役に見えた部分が若干あり、どっちの目線で読めばいいか迷う場面も。最終的にこの話をどうしたかったのかがよく見えなかった。

佳作

『ギャラクシー・ワンダー・ボーイ』
オダマキ(神奈川県・24歳)

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■岩本ナオ先生
女の子のモノローグが感じが良かったです。キャラ絵も魅力的だし、背景にもこだわりを感じて好印象。ただ画面がゴチャっと見えるのがもったいない。省けるコマもあると思うので、この内容ならもう少し短くできるかな。
■中原 杏先生
宇宙人のキャラが良いですね。この設定なら、宇宙人らしいエピソードでヤマ場を盛り上げてほしかったかも? 全体的にこなれたものがあるので、すごく上手になる方だと思いました。
■水瀬 藍先生
冒頭から主人公の状況、感情がわかりやすいのはとても良いです。そこに落ちてくる宇宙人は意外性があっておもしろい。ただネタはおもしろいのに、特に何も起こらないのが残念です。読後感はさわやかでいいですね。
■宮坂香帆先生
笑えるだけでなく、切なかったり宇宙人にキュンとしたり、最後のオチまで計算されていて楽しく読めました。キャラ描写も上手で、主人公の複雑な思いも過剰な表現にならず、さり気なく読み手に伝えています。

佳作

『香り革命!』菅野ちひろ(北海道・21歳)

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■岩本ナオ先生
楽しくてかわいい話だけど、何かが物足りないような…。水島くんは、さわやか以外のいいところも見せてあげたほうが、キャラに厚みが出て良かったかも。ラスト、急に終わった感があるので、もうひと工夫を。
■中原 杏先生
さわやかでかわいい絵! でも背景や描線が雑なのが残念。お話はありがちな流れだけど、独特のテーマで描いているのが良いと思いました。ラストの1ページがとてもかわいい!
■水瀬 藍先生
冒頭から入りやすく、楽しくスラスラ読めました。キャラが素直でかわいく、期待しながら読んだだけに、後半の流れが惜しい。お互い匂いだけにひかれてるんじゃないという説得力がほしかったです。
■宮坂香帆先生
匂いフェチなのに、主人公も男の子もとてもかわいいやつに見えてきました。お互いの匂いをかぐ場面では、異性を意識しドキドキな感じをもっと色気ある描写で見たかったかも。後半ももう少し盛り上げてほしかったです。