第74回

新人コミック大賞 発表

少年部門


大賞

『天女の夢』三簾真也(東京都・24歳)

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■青山剛昌先生
スゲー面白かった!! 正直、新人の漫画でこんなに先が読めなくてハラハラドキドキしたのは初めて!! 文句のつけ所がない! 特に42P目の女の子の表情は絶品! 早く連載させるように(笑)。
■田中モトユキ先生
展開の巧みさ、意外さ、ホラー感、伏線の張り方、回収のアイディア、見事です。投稿作品にありがちな「完成度は高いけど面白いか?」ではなく、完璧なエンターテインメント作品です!
■畑健二郎先生
読み応えがありました。今後もこの「ストーリーを描く能力」を伸ばしていくと漫画家としての武器になると思います。しかし、今回のこの話だけで言えば、若干、物語が破綻していると感じる部分がありました。
■藤田和日郎先生
すごい! 絵も展開も息を呑む迫力と表現力があります! 何より展開して意外な方向に転がっていくストーリーにも作家性が期待できますよ! 化生を怖く描けるのは最高です。

入選

『マキシマムドー』武蔵野創(埼玉県・22歳)

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■青山剛昌先生
なんか無茶苦茶だったけどオモロかった! とにかく主人公のセリフが歯切れ良くて、読んでて気持ちよかった(笑)。絵がちと古くさい気もするけど、これはこれで味になっていると思う。
■田中モトユキ先生
主人公がカッコいい! 見事に少年漫画です。面白かった!
■畑健二郎先生
少年漫画を描こうという気持ちにあふれていたと思います。絵もお話も高い水準でまとまっており、とても将来が期待出来る内容でした。
■藤田和日郎先生
ちから強い絵を持った少年漫画らしい漫画で、安心感がありますね。でもね、主人公のスキというか人間くさいところをあなた自身のボキャブラリーで語れたら、あなたの漫画はもっともっと良くなっていきます。

入選

『トケツ×サスペンションブリッジ』神奈(長野県・20歳)

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■青山剛昌先生
超〜オモロかった!! 赤井さんのキャラがすごすぎて大笑いさせてもらいました! セリフのセンスもテンポも良くて、この話の続きが読みたいくらいです。
■田中モトユキ先生
勢いがありました。若干エピソードを整理できれば、テンポが上がると思います。
■畑健二郎先生
読者を楽しませようという気持ちに溢れていました。しかし内容的に「吐血の一点突破」で押し切るにはちょっと厳しい内容でした。あと、ネタの見た目は派手なのですがキャラクター性が弱い印象です。根本的に女の子の可愛さが足りません。
■藤田和日郎先生
ドキドキさせたり笑わせたり、元気のいい漫画です。次からのあなたの課題は、キャラクターのさらなる幅です。ギャップのマジメな方をしっかり描くことでギャグやクライマックスをもっと面白くできます。がんばれ!

佳作

『キューピットさん』カロト(東京都・21歳)

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■青山剛昌先生
まあまあ、かな? ちとあっさりだったけど(笑)。ノーリスクで好きな人と結ばれるっていうのはいかがなものか… どーせならその代償に何かを失うって感じがないと読者はドキドキしないと思う。
■田中モトユキ先生
好感の持てる絵柄でした。クライマックスの逆転アイディアには、もうひと工夫欲しい。
■畑健二郎先生
そつなくまとめるだけではなく、もっと大きな物語に挑戦していってください。もっと挑戦的に漫画を描いてみてください。それを表現できるだけの力は、もう備わっていると思いますので。
■藤田和日郎先生
見やすい絵柄で心がふんわりする漫画でした。ただ、見やすい分だけ、目がページをすんなり流れてしまい、キャラクター達に目を止めることが出来なくなってしまうので、ここぞのコマは工夫しましょう。

佳作

『Doctor』得津宏太(京都府・28歳)

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■青山剛昌先生
イケてました! 主人公が抱える謎がページをめくる度に解かれていく感じがゾクゾクして楽しい。締めくくりのモノローグもいい感じ!
■田中モトユキ先生
ハッとするいい絵があります。タイトルに難あり。男のドクターがいつ活躍を始めるのか、ラスト近くまでずっと気にかかりました。
■畑健二郎先生
絵に関しては一番上手かったです。が、それに対して物語が、ちょっとその画力に追いついていない印象でした。まず、無駄なコマは減らしましょう。あとはお話作りをがんばりましょう!
■藤田和日郎先生
君に伝えたいことは、漫画は変化を描くものだということです。それがドラマです。人の心の変化に的を絞って、次からは描いてみてください。こんなに見やすい上手な絵を描けるのですから。

佳作

『ユメのめのゆめ』井上まい(大阪府・25歳)

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■青山剛昌先生
うーん… 思った事を口にしたらみんな現実になってしまうのなら、この子のせいで世の中はもっと大変な事になっていると思うのだが… ただのラブコメのネタにするにはすごすぎるパワーだと思う(笑)。
■田中モトユキ先生
キャラクター達が、実は何も行動を起こしていないです。起から、承・転がなくて、いきなり結を見せられた気分です。
■畑健二郎先生
非常に高感度の高い絵柄と、読みやすい内容でした。しかし、起承転結で言えば起承で物語が終わっている印象を受けました。より多くの読者から人気を得るためには、話を小さくまとめて過ぎてはいけません。
■藤田和日郎先生
かわいい絵ですね。サンデーにぜひ来てください。でもね、ラブコメには「何が始まって何が一区切りついたか」が必要なのです。もう一歩親切になりましょう。親切にする勇気を出してくださいね。