第75回

新人コミック大賞 発表

少女・女性部門


入選

『おこちゃま恋情』詩瀬はるな(山口県・24歳)

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■大海とむ先生
ヒロインが表情豊かでとても可愛らしいです。画面も少女まんがらしい華やかさで、話のテンポもよく、楽しく読むことができました。
■くまがい杏子先生
最初から最後まで読みやすくて、ヒーローも草食系男子ならではの魅力が上手に描かれていますね。ただ導入である5ページまでのコマ割りにネームが多すぎて、入りづらい印象を受けました。
■最富キョウスケ先生
男の子も女の子も言動に無理や嫌味がなく、素直に応援できました。シンプルなようで、よく練られています。絵柄も線がきれいで洗練されています。ただ、時々画面づくりが華やかすぎてかえって画一的に感じられました。
■和央 明先生
画面に華があり、トーンワークも上手です。男の子をも っとイケメンに描けるようになると、さらに魅力的になると思います。お話は詩瀬さんにしか考えられないエピソードや想いが入ると説得力が増すと思います。

佳作

『ここにいるよ!』吉川むつみ(福島県・26歳)

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■大海とむ先生
ヒロインの気持ちがよく伝わります。感情表現とモノローグ部分の比重が大きいため、冗長に感じる場面もありました。絵は不安定ですが魅力的な表情が描けているので、あとは描くことと見せることの経験値だと思います。
■くまがい杏子先生
キャラのセリフや行動がすごく自然かつリアルで感情移入がしやすかったです。絵の面ではデッサン、パースの狂いと画面の雑なところが読んでいて気になったので、もっと丁寧に描くようにしましょう。
■最富キョウスケ先生
描き慣れていない印象ですが、展開に独特のリズムがあり、心地よく物語を追うことができました。最後のまとめ方が少し雑なのが残念。デッサンの崩れや背景が気になりますが、センスがあるのでこれから楽しみです。
■和央 明先生
モノローグでお話を進めるのは難しいですが、だからこそ読者を退屈させないつくりかたを工夫してみましょう。 絵的にもずっと座った様子でなく、人物をもっと動かすことも意識すると良くなりそうです。

佳作

『王さまのワンコ』春瀬花香(宮城県・23歳)

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■大海とむ先生
設定も展開もエピソードも王道で、いいところではありますが、もう一歩踏み込めていないのでどこかで見た話に終始してしまっています。画面は華やかで動きもあり、感情表現が豊かなので、入り込みやすく感じました。
■くまがい杏子先生
冒頭の見せ方がよくできていて面白かったです。ギャグもテンポよく入って読みやすかったのですが、展開に都合よくキャラが動かされてるようで後半は感情が伝わってきませんでした。さらなる工夫ができるといいですね。
■最富キョウスケ先生
キャラクター、ストーリー展開、絵柄など自分の好みで集めた要素を自分なりの理由と説得力をもってつなげられると味がでてくると思います。ところどころ構図にこだわりが感じられるのでさらに磨きをかけてください。
■和央 明先生
元気のある作風がいいですね! ラストは主人公のカッコよさをもう少し表現できたら、より良くなったと思います。人物や背景処理など濃いため、画面が見づらく感じたのが残念でした。