第77回

新人コミック大賞 発表

少年部門


入選

『ビンタ職人 張本一徹』

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■青山剛昌先生
超オモシロかった!!! 大ゴマの見せ方もセリフのセンスもピカイチ! 読み終わるまでに何度笑ったことか。ただ、オチがオレ的にはとってつけたようでイマイチだったけど…(笑)早く連載すべしです。
■田中モトユキ先生
最近の投稿作品には珍しい、清々しいほどの少年漫画ですね。主人公の懐の深さが魅力的でした。迫力あるシーンのラフなタッチはハマってていいのですが、通常の芝居の時、もっと丁寧さが欲しいですね。
■畑健二郎先生
今回、一番「少年誌」らしい作品だったと思います。絵は荒いですが、非常に将来性を感じる絵柄だと思うので、この調子でいっぱい描いていくといいのではないかなと思います。
■藤田和日郎先生
いいキャラです。ストーリーも正しい。バランスの取れた人だと思います。ただ、突き抜けていない。作者の中に「照れ」が出てしまったのがとても惜しい。これからは照れずにキャラを立てるため、ブチかましてくれ!

入選

『ノット アローン イン ザ ナイト』

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■青山剛昌先生
すげえ面白かった!! とにかくセリフと演出がカッコイイ。ただ30Pの1コマ目は、もっと大ゴマにしてヒロインのとびっきりの美人面を描いて欲しかった。あとは、トーンを上手く使えばもっと読みやすくなると思う。
■田中モトユキ先生
絵が相当上手い。作品内の空気が感じられます。いわゆる「漫画」ではなく、「物語」を描きたいという意気込みが感じられました。ただ、ページのノド側に断ち切りを多用するのはよしましょう。
■畑健二郎先生
しっかりとドラマを描こうとして、さらにそれをきちんと絵で表現しようとしている姿勢には好感を持ちました。絵柄は地味ですが、若々しさが感じられてよかったと思います。数描いていきましょう。
■藤田和日郎先生
情景の演出ができる珍しい人です。ステキです。武器にしてください。ただ、少年漫画としては「語らないこと」の美学は少し諦めましょう。まずは「伝えること」が重要。サービス精神を持って頑張ってください!

佳作

『春秋さんの浪漫』土平ゆの(愛知県・24歳)

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■青山剛昌先生
面白かった! 読んでたら腹が減ってきちゃうような料理の説明がギャグ入りで詰め込まれていてイケます。あと、妄想中もちゃんと授業を聞いてる演出もいい感じ! このキャラの別の話が読んでみたいかも(笑)
■田中モトユキ先生
絵が即戦力レベルです。授業中の出来事で妄想を紐解いていくテンポの良さが秀逸。ただ、近頃巷では溢れかえってるジャンルではあるので、新鮮味に欠けてしまいます。
■畑健二郎先生
キャラクターとシチュエーションを絞り込んで描く感じが、今風だなと感じました。この漫画が成立する最大の条件である『春秋さんが可愛い』という部分もクリアしているのでとても読みやすく手堅い印象でした。
■藤田和日郎先生
おしゃれで可愛い女の子の絵柄、見やすい画面、商業誌に一番近いかも。ですが、埋もれないためのオリジナリティが必要。それは「あなた」自身の中にあります。もっともっとあなた臭のする漫画を次は期待します!

佳作

『病止さん』九ヶ二(埼玉県・21歳)

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■青山剛昌先生
面白かった! 特に28P目の見開きはよかった。絵も、セリフのテンポもよくて、とても読みやすかった。けど…ストーリーにもう一つ捻りが欲しかった。ヒロインが笑顔になると除霊しにくくなるとか…
■田中モトユキ先生
主人公の男の子、感情で暴走するキャラのはずです。しかし、彼がセリフ、モノローグ、ナレーションを駆使して冷静に実況するのは、チグハグ感が否めません。
■畑健二郎先生
一点だけ、病止さんの髪を上げず、安易に美少女としなかった部分に作者のこだわりを見た気がします。感情が微妙に繋がってないと感じる部分があったので、もっとネームを推敲した方が良かったかもしれません。
■藤田和日郎先生
漫画上手です。表情も見やすい画面も武器になると思います。でも、ここぞというところの決めゴマが弱いです。スラリと読めて読者の心に残りません。気合いの入った変化のシーンを心がけて頑張ってください!

佳作

『涼み傘』バる(兵庫県・18歳)

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■青山剛昌先生
18歳でこの作品を描いたのはすごいと思うけど、ちと絵が古すぎるような…この物語にはマッチしてるのは確かだけど…でも、セリフが綺麗で昔の名作を読んでいる気分になりました。
■田中モトユキ先生
作画、演出、話運び、すべて丁寧で好感が持てます。非常に手堅い印象の作風ですが、これはこれで個性なので、もっと伸びていってほしいです。
■畑健二郎先生
凄く渋い題材を描く18歳だなと感心しました。その独自性は応援したいところです。描き切れてない部分は色々あるとは思いますが、絵柄にも昭和感が出ていて、丁寧で好感が持てました。次作に期待したいです。
■藤田和日郎先生
いいねえ! 作家に会えたような気がします。頑張って漫画家としてお会いしましょう。いつかね。ここで重要なのは「読者目線」を定めること。誰が「先生」役で誰が「生徒」役なのかを決めることです。

佳作

『谷ちゃんは掃除機人間』桜坂町(福岡県・25歳)

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■青山剛昌先生
面白くなくはなかったけど…顔を掃除機にする必要はなかったかも。最初から不条理すぎて、オレ的にはノリずらかった…(笑)表現したかったことはわかるし、ラストは派手でオモロかったけど…問題作だね。
■田中モトユキ先生
まず掃除機病のアイデアが秀逸。セリフ運びのセンスも素晴らしい。絵は一般的な目線からは、上手いとは言いがたいが、この作品にはこの絵しかないんじゃないかってくらいマッチしてます。非常に刺さりました。
■畑健二郎先生
難しい作品でした。テーマが前面に出すぎていて、僕には正直読み辛かったです。が、作者さんはきっとこういうテーマを描きたかったのだろうから、これはこれで正解なのかもしれません。
■藤田和日郎先生
言いたいことや思ってることを漫画にきっちりと昇華させています。好感が持てます。次の課題は読者に楽しく読んでもらうこと。それには、キャラを面白く描くことが必要です。プロの修業頑張ってね!

佳作

『笑って!あいちゃん』富本祐理(兵庫県・19歳)

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■青山剛昌先生
わりと面白かった。ラストのどんでん返しもなかなかGOOD! でもギャグはイマイチで、あいちゃんじゃなくても笑えないかも。あと、親友のえみが死んだ理由もさりげなく匂わせてくれるとスッキリしたかな。
■田中モトユキ先生
ショートショートとして秀逸、ダマされました! ラスト2Pのもう一捻りが素晴らしく、心打たれました。ハッピーじゃないのに、読後感がいい。あなたの他の作品も読みたいです。
■畑健二郎先生
ストーリーが唐突な上、安易な感じがしました。このお話が成立するためには、えみちゃんのギャグが面白くて笑えなければいけないはずなのに、その部分が非常に投げやりで雑すぎるかなと思います。
■藤田和日郎先生
面白かった、やられた。展開のギャップと意外性が、もの凄くいい切れ味を作ってます。連載用のキャラ作りで悩むかもしれませんが、この力は必ず武器になるハズです。頑張ってくださいね!