新コミQ&A

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■作画について

扉(表紙)ページは描かなくてもいいのですか?

必ず扉ページを描いてください。規定にある32ページ前後とは、扉ページも込みのページ数になります。これまでのQ&Aの「作画について」の中に同様の質問がありますので、そちらもお読みください。

扉(表紙)ページの描き方を教えてください。

読者が最初に目にするのが扉ページです。すでに有名なまんが家さんなら、名前だけでそのまんがを読んでくれるかもしれませんが、デビューしたてのまんが家さんの場合はそうもいきません。
だから読者の興味を引くためにも、扉ページには力を入れてください。これから始まるこのまんがは、こんな素敵なキャラが出てきます。こんな世界のストーリーです。などなど、そのまんがのエッセンスをギュッと詰め込んだ、読みたくなるような絵を描いてください。映画の予告ポスターなどが参考になるかもしれません。

フキダシはつけペンで描かないといけないのですか?

必ずこれで描かなければいけないという決まりはありません。つけペンで描く人もいれば、細いサインペンで描いてしまう人もいます。

「見開き始まり」でもいいでしょうか?

通常のまんがは、1ページ目が左側のページになる「片始まり(片起こし)」になります。「見開き始まり(見開き起こし)」とは、1ページ目が右側のページになる始まり方のことです。雑誌に載るまんがを見ると、だいたい片始まりになっています。これは1ページ目が扉ページになることが多いこと、またその前に掲載されているまんがが右ページで終わっていること、などが理由です。見開き始まりは例えば1・2ページの見開き全体を扉にしたりする場合などで使いますが、あまりやりません。基本は片始まりなので、応募作品も片始まりで考えたほうがいいと思います。

原稿用紙やトーンなどのまんが用品はいくらぐらいしますか? またどこで買うのですか?

まんが用品の価格は「まんが家養成講座 初級編第3・4回 道具をそろえよう!」を参考にしてください。購入は、ユザワヤなど画材や文具を扱うお店でできますが、もし近くにない場合は、インターネット通販のお店を利用してはどうでしょうか。「まんが用品」「通販」で検索すれば、いくつかのお店がヒットすると思います。

集中線は手描きではなく、トーンを使ってもいいのですか?

市販のトーンにも集中線が何種類かあるようです。集中線は描くのが大変なので、手軽にすませたいところでしょうが、できれば手描きをおすすめします。集中線を描くことは、線の入り・抜きのよい練習になりますし、もしあなたが作家さんのアシスタントになった場合、集中線が描けないと仕事になりません。「使うな」とは言いませんが、今、楽をしてもいいことはありません。

修正液で白塗りしたあとにトーンを貼りました。試しにコピーしてみたら、その部分がムラになってしまったのですが…

コピーしてムラが出るようなら、印刷時もムラになる可能性はあります。ムラがどの程度かわかりませんが、注意しないとわからないくらいのものなら、審査には問題ないと思います。しかし、かなり大きく目立つようなら、切り貼りなどで修正したほうがいいでしょう。大きくマイナス評価されることはないと思いますが、少しでも不利になるような要因はつぶしておいたほうが安心ですから。

子供が絵を描くシーンなどを表現したい場合に、線のタッチを変えるためにパステルやクレヨン、鉛筆などを使ってもいいでしょうか?

確かにペンではクレヨン画や鉛筆画風に描けません。しかし原稿そのものにクレヨンなどを使うのはおすすめできません。理由は二つあります。一つは、それらの画材は描いた後もかすれたり、粉が出たりして、原稿を汚してしまう危険があること。もう一つは印刷時の仕上がりが予想できないことです。一見きれいに描けたように見えても、印刷したものは線が細くなって、かすれてしまうことがあるのです。
どうしてもクレヨンやパステル、鉛筆画の表現をしたければ、別の紙にクレヨンなどで描いて、その絵をコピーして原稿に貼り付けるといいでしょう。これならば原稿が汚れることもありませんし、印刷時でもイメージに近い仕上がりになります。


トーンを使わないほうが評価が高いということはありますか?

トーン使用の有無だけで評価が変わることはありません。ただし、トーンの使いすぎはマイナス評価をされることもあります。最近は様々な効果や街並みなどの背景までトーンで製品化されています。まったく手描きしないで、そういったトーンばかりの原稿は、画力を疑われるかもしれません。安易にトーンに頼るのではなく、使いどころを絞っていれば、マイナス評価をされることはありません。


線を消すときに使う修正液は薄めて使うのですか?

市販の修正液は濃い、という人も多いようです。感覚は人それぞれなのでなんともいえませんが、もし使っていて、濃いと感じるようでしたら、水性の修正液は水などで薄めてもかまいません。薄めると伸びが良くなって塗りやすくなりますが、線も消えにくくなるので注意しましょう。また油性の速乾性修正液は水では薄めることはできません。新品の状態で適切な濃さに調整されています。使っているうちに濃くなってしまうのは溶剤成分がとんでしまうからです。ふたを開けっ放しにして使うのではなく、こまめにふたをしてください。

原稿用紙が汚れてしまいました。どうすればいいでしょうか。

どの程度の汚れなのかわかりませんから、一般的な対処の仕方をお話しします。

  • 原稿用紙に小さなインクのしみなどがついた場合は、修正液で消してください。
  • 汚れやしみが大きく、しかも絵にかなりかかっている場合は、そのコマ全体を描き直して、原稿用紙の上から貼り付ける。もしくは逆に大丈夫なコマを切り抜いて、新たな原稿用紙に貼り付ける(汚れたコマは描き直す)。
  • 原稿用紙全体が汚れた、もしくは折れたり破損した場合は、リカバリーの手段がありません。1ページまるごと描き直してください。

汚れたまま応募すると、審査員の印象も悪くなってしまいます。できるだけ修正して応募しましょう。


黒い画面に白い線で絵を描くにはどうしたらいいのですか?

黒ベタでまずそのコマを塗りつぶします。十分に乾いたら、ペンに修正用の白インクなどをつけて描きます。これが一般的な方法ですが、塗りつぶす時の黒ベタによっては、乾いたときに原稿用紙が波うってしまったり、表面がインクをはじいてしまったりする場合があります。画材店などで黒い紙を購入し、そこに白いインクで描く、それをコマのサイズに切り、原稿用紙に貼り付けるという方法もあります。


原稿は、雑誌に載るときのように表と裏に描くのですか?

1枚の原稿用紙に1ページ分描きます。32ページの作品でしたら、32枚の原稿用紙が必要になります。雑誌では1枚に表・裏印刷されていますが、原稿では裏には描きません。


トーンは使わないといけないのですか?

必ず使わないといけないものではありません。以前にもお話ししましたが、アミ点以外のトーンは、作画の省力化のために使います。時間的な余裕がある場合は手描きできることがほとんどです。練習の意味もかねて、最初はなるべく手描きしましょう。


市販のトーンをスキャナーで取り込んで使ってもいいのですか?

スキャナーでトーンを取り込むことは、コピーして、その後は購入することなく何度も使用することになるので、違法使用の可能性が高いといえます。それで訴えられることはないと思いますが、モラルに反した行為でしょう。市販のトーンは基本的にまんが原稿用紙に貼り付けることを前提に、価格設定や生産がされています。もしコピーが蔓延してしまったら、トーンの売上げは減少し、メーカーは新規トーンの開発や生産をしなくなったり、価格が上がってしまったりするかもしれません。パソコンでトーンを使う場合は、デジタル用のトーン素材が発売されていますから、それを購入してください。


パソコンでまんがを描きたいのですが、家にあるパソコンで大丈夫ですか?

あなたのご自宅のパソコンがわからないので、一般的なことでお話しします。パソコンでまんがを描くならば、パソコン本体だけでなく以下のものが必要になります。
●ペンタブレット…ペンで絵を描くように入力できるもの。マウスなどで描けないこともありませんが、これがないとキツいです。1万円前後。
●まんが作成ソフト…セルシスのComic StudioやデリーターのComic Worksなど、まんが専用の作画サフト。グレードによって価格に差があるが、最初は入門用で十分。1万円前後。もしすでに、アドビのPhotoshopなどのペイントソフトを持っているなら、それでもOK。

さらに快適に使うためには、
●19インチ以上のディスプレイ…なるべく大きく、画素数の多いものの方が作業はしやすい。
 なお、あまり古いパソコンですと、反応が鈍く、快適に操作できないかもしれません。ペンタブレットにまんが作成ソフトを同梱した入門セット(2万円くらい)などが発売されていますから、まずはそれで試してみるのがいいと思います。


雑誌に載っている写真をもとに背景などを描いてもいいのですか?

コピーではなく、手描きであったとしても、雑誌などに載った写真をそのまま描き写すのはダメです。コピー機であれ、手で描いたものであれ、その元になった写真が特定されるような場合は、その写真を撮った人の権利を侵害することになります。
昔こんなことがありました。軍艦を空撮した写真をそのまままんがに描いたケースです。軍艦は基地にいけば、撮影することは可能です。実際、作者は自分で撮影したその軍艦の写真もたくさん持っていました。しかし空から見下ろした全景写真がなく、ある本に載っていたその写真をそのまま描いてしまったのです。ところが、その写真を撮れる人は限られています。あるカメラマンが許可を得て、空から撮った写真だったのです。一般的なアングルや対象の写真でしたら、「私自身が撮影したものです」といえるでしょうが、特定の人しか撮れない写真には通用しません。
プロの作家さんで、日頃から著作権に配慮している人でも、こんなことが起こるのです。雑誌などに載っている写真は参考程度にとどめておいて、極力自分で撮影した写真を使うようにしてください。


トーンを切るとき、下の原稿用紙まで切ってしまいました。どうすればいいのですか?

原稿用紙の裏からセロハンテープなどを貼って補修すれば大丈夫です。


トーンの糊が弱く、はがれてしまいます。

ペーパーボンドを薄くつけて、貼り直してください。はみだしてしまうと原稿用紙どうしがくっついてしまったりするので、なるべく少量で貼り直すのがコツです。


トーンのかわりに鉛筆やコピックなどを使ってもいいのですか?

鉛筆やうす墨、マーカーペンなどは使わないでください。原稿では一見綺麗に見えても、印刷する時に濃くつぶれたり、白く飛んだりして仕上がりが予想できません。


大きなコマで大きな人物を描くのが苦手なのですが…

意識して練習しないと、特定のサイズの、特定のアングルでしか描けなくなってしまうことがよくあります。また、雑誌に載る場合は実際のまんが原稿より縮小されますから、日頃からなるべく大きく描く練習をしましょう。描いた人物の絵を拡大コピーして、それをなぞるという技もありますが、あくまでもペンでサイズ・アングルが自在に描けるよう練習することが大切です。


1ページ目は必ず扉じゃないといけませんか?

扉とは、タイトルや作者名などが入るページのことです。普通は1ページ目にすることが多いのですが、冒頭に回想やイントロを入れたい場合などは2〜5ページ目にしてもいいでしょう。ただ、扉が6ページ目以降になると、前置きが長くなりすぎてしまいます。その場合は構成を見直しましょう。


太い線はGペン、細い線は丸ペンと使い分けたほうがいいのでしょうか?

基本はそうです。ただし、作家さんによってはGペン1本で作画すること(細い線を描くときは、ペンを裏返して使うそうです)や丸ペンだけで作画すること(太い線は、筆圧を強くして描く)もあるようです。ペンを変えるとペン軸も変わるので、それをいやがる作家さんも多いのです。複数のペンを使い分けるのが大変ならば、使いやすいペンに絞って描いてみるのもいいと思います。


人物の横顔がうまく描けません。

正面顔や斜め顔ならうまく描けるけど、横顔が描けないことはよくあります。プロの作家さんでもデビューしたてのころは、ある特定のアングルの顔が不得意で、まるで別人のように見えてしまうことがあります。原因はデッサン力の不足です。顔の目鼻や口の位置関係、横顔の場合の輪郭などがきちんと把握できていないからです。『まんが家養成講座初級編第6回』で紹介しているように、まず目や鼻、口などの各パーツの位置関係を基準線を入れてみて、得意なアングルの顔と対比させてみましょう。また友人の横顔などを写真に撮って、スケッチしてみましょう。そしてとにかくいっぱい描いてみましょう。


あるコマのペン入れに失敗しました。このコマだけの上から原稿用紙を貼って描き直してもいいですか?

大丈夫です。プロの先生方も失敗した場合に使うテクニックです。簡単にはがれたりしないように糊でしっかりとつけてください。


原稿は墨一色で、とありましたが、水墨画のように濃淡をつけても大丈夫ですか?

黒の濃淡を表現する場合、薄い灰色、灰色、濃い灰色、黒…など濃さを変えたインクを使って表現する場合と、黒のインク1色でアミ点と呼ばれる細かい点の集まりで表現する場合の2通りあります。まんが雑誌などの印刷物の場合、後者のアミ点の集合で濃淡を表現します。黒の濃淡はこのアミ点に変換されますが、原稿段階での濃淡の感じが印刷ではかなり変わってしまうことがあります。きれいなグラデーション表現だったものが、ムラがでたり、ノイズが乗ったりしてしまうのです。使えないことはないのですが、仕上がりが予想できないので使わない方がいいでしょう。どうしても濃淡を表現したければ、スクリーントーンでいろいろなタイプのものが発売されています。
 また同様にパソコンで作画する場合もグレースケールで作画しても、最終的には白と黒だけの2値化して印刷します。この段階でかなり印象が変わってしまいますので、最初からモノクロの2値で作画すべきです。

コマは右から左へ読むような感じで描けばいいのですか?

右から左、そして上から下へと読むのが基本です。今回のまんが家養成講座でも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。なお余談ですが海外版など横文字の場合、本は左開きになり、左から右へと読むようになります。


原稿は雑誌のように表と裏に描くのですか?

雑誌では紙の表と裏に印刷されていますが、まんがを描くときは原稿は1枚ずつ表だけに描いてください。


雑誌にはカラーまんがが載っていることがありますが、カラーでまんがを描いてもいいのですか?

新人コミック大賞に応募する場合は、カラーは使わないで黒インクだけで描いてください。


4コマまんがを描く場合、1ページには何本描いたらいいのですか?

基本は1ページ2本です。4コマ×2ですから、1ページには8コマ入ることになります。ただ4コマまんがといっても、1本で8コマ使う作品(1ページまんが)や最後に大きなコマを使った3コマまんがなどもあると思いますので、臨機応変に考えてください。


読み切りまんがの最初の数ページは大きなコマが多いようなのですが、なぜですか?

そういうルールがあるわけではありませんが、確かに冒頭の何ページかは大きなコマが多いような傾向がありますね。その理由はおそらく、最初に見せ場を作って、読者を引き込みたいという狙いがあるのでしょう。いわゆる"つかみ"というやつです。とくに読み切り作品などは、その作品の世界観やおもしろさのことがわからない読者ばかりですから、出だしの部分で『これはおもしろそうだ!』と思ってもらわないと、読み飛ばされてしまいます。ですからいきなりハデなバトルシーンをもってきたり、大きな事件を起こしたりするのです。必然的に大きなコマが多くなるわけですね。新人コミック大賞に応募する場合もこれは大事なことです。審査員にアピールするためにも、冒頭の数ページの構成はよく考えましょう!


雑誌に載っているまんがのタイトルを見ると、きれいな字になっていますが、あれも自分で描くのでしょうか?

あれは専門用語で『タイトルロゴ』といいます。実際に雑誌に掲載されるときに、プロのデザイナーさんが作品の雰囲気などを考慮して作ってくれます。自分で描く必要はありません。


パソコンで描いた絵(コマ)を、まんが原稿に貼りつけてもいいのですか?

大丈夫です。はがれないように糊でしっかりつけてください。なお、パソコンでプリントした紙が薄いと、糊で貼る場合に、しわになったりします。なるべく厚手の紙で、糊もペーパーボンドなどを使ってください。


描いたまんががどのように印刷されるのかわからないので、線の太さとか、トーンの濃さをどのようにしたらいいか迷っています。

通常のB5版のコミック誌の場合、B4サイズの原稿は81%縮小されて印刷されます。コピー機で原稿を81%縮小してみてください。それが実際の仕上がりになります。


コマ割りがうまくできません。

コマ割りの基本は強弱のリズムです。すべてのコマを力いっぱい見せようとするのではなく、大きくアピールする見せゴマと小さくてもOKのコマを配置することです。絵コンテ(ネーム)を作るときは、見開きページ単位でバランスをみて、

  • 小さいコマだらけになっていないか?
  • 人物はアップばかりになっていないか?
  • 効果的な大きな見せゴマは入っているか?

などを検討します。
 ときには、ワク線をなくしてみたり、斜めにカットしたコマを入れたりすると躍動感がでます(やりすぎに注意。見づらくなってしまいます)。
考えたストーリーに沿って、コマを割ったら、淡々とした会話シーンの小さなコマばかり並んでしまった…というような場合は構図などで工夫しますが、ストーリーの構成を見直してみるのも手です。


青い線は印刷に出ない、と聞いたのですが本当ですか?

本当です、青は印刷に出ません。雑誌に掲載する時は、印刷所でまんが原稿をスキャンしますが、青い色には反応しません。プロの作家さんもアシスタントさんへの指示を、画稿にうすい青や水色の色鉛筆で書き込んだりしています。ただし濃く書き込んだり、塗りつぶしたりすると、かすれたように印刷に出てしまうことがあります。


ペン入れをしていたら、途中からきれいな線が描けなくなってしまいます。

ペン先は消耗品です。特に筆圧が高い人(原稿用紙にギュッと力を入れ、押しつけて描いたりしていることが多い)は、すぐにペンがすり減ったり、変形してペンの先端が開いてしまい、細い線が描けなくなってしまいます。もちろん普通に描いていても消耗するので、描き味が悪くなってきたと感じたら、新品に交換しましょう。


修整液がうまく使えません。

修正液(ホワイト)を入れて、下から黒いにじみが浮き出てくる原因のほとんどは、線が生乾きの状態で修整液を乗せてしまうことです。インクをしっかり乾かしてから、修整液を入れましょう。また、まれにインクと修正液の相性が悪く、乾かしたにもかかわらず、黒くにじんでしまうことがあります。その場合は修整液を変えてみましょう。


トーンのかわりに黒い折り紙やパソコンで印刷したトーンでもいいのですか?

プロの作家さんも、カラー原稿などの場合、きれいな千代紙などを着物の柄や背景に使うことはあります。もちろん通常のモノクロ原稿に使うこともできますが、グレイなどの中間トーンは印刷ではきれいに出ません。また、しっかりと糊付けしないと、はがれてしまったり、その部分だけしわになったりします。使い方がとても難しいので、自信がなければ避けた方がいいと思います。


まんがを描く道具は、どこで買えますか?

大手の文具店や画材店であれば、スクリーントーンやペン先、インク、まんが用原稿用紙などたいていのものは手に入ると思います。もし、近くにそういったお店がなければ、WEB通販でも購入できます。「まんが」「道具」「通販」などで検索すれば、たくさんヒットします。その中から、自分にあったお店を見つけてください。


まんがの中に他のアニメのキャラクターなどを登場させてもいいですか?

いけません。既存のアニメやまんがは、それを制作した方たちの著作物です。キャラクターはもちろん、ストーリーなども無断で使用することはできません。もちろん許可をとればいいのですが、「応募原稿に使いたい」ということで許可を得るのは、まず不可能です。軽い気持ちで、まんがの中に登場させたりするのは絶対にやめてください。


コマの数は1ページ平均何コマがいいのですか?

平均何コマというのは特に決まっていません。作家さんによっても違いますし、まんがの内容によっても変わります。だいたい、ということであれば、1ページ平均4〜8コマ程度でしょうか。もちろん「ここは特に印象的にしたい!」という場合は、2ページ見開きで1コマということもありますし、1ページに9コマ以上入れる作家さんもいます。そのシーンをどう見せたいか、によってコマのサイズは変わります。平均コマ数にとらわれないほうがいいでしょう。ただし、1ページ9コマ以上が何ページも続くと相当読みづらくなります。


スクリーントーンは使わなくてもいいのですか?

スクリーントーンの使い方を誤解している方が多いようです。トーンは必ず使うものではありません。トーンを使う理由は、

  1. 手描きでは難しい効果を表現したい
  2. 手描きでもできるが、トーンを貼った方が簡単

のどちらかでしょう。最初は[1]の目的で使われていたものが、次第に種類も増えて、[2]の目的になってしまったようです。たとえば絵に立体感を出すため、影の部分に61番のトーンを貼る、絵のバックにグラデーションのトーンを貼る、などは[1]です。ところが最近は、集中線やカケアミ、ベタフラッシュなど、手描きでも表現可能なものがトーンで発売されています。確かに便利なのですが、安易に使いすぎると、みんな同じような個性のない絵になってしまいます。手描きで表現できるのであれば、トーンは使わなくてもいいと思います。また手描きをすることでペンの練習にもなるはずです。


ペン入れがうまくできません。線がかすれたり、原稿がインクで汚れたりするのですが…

インクが生乾きの状態で、こすったりしないように注意してください。他に対策としては、

  1. ペンを持つ手と原稿の間にティッシュなどをはさむ
  2. ヘアドライヤーなどで原稿のインクを強制的に乾かす
  3. 定規は、つまようじなどを数センチおきに何本か貼り付け、原稿に触れる部分を極力少なくして使う

などです。ただ、一番の対策は、ペン入れの手順を考えることでしょう。1ページずつ完成させていくのではなく、最初に人物をペン入れし、乾いた原稿から背景を描き入れていく、などの工夫をしてみてください。


4コマまんがを描く場合、コマとコマの間、1本目と2本目の間はどのくらい空けるのですか?

特に決まってはいませんが、コマ間の空白は5〜7mmあたり、1本目と2本目の間隔はそれよりも広く、7〜10mmくらいは空けるようにすると、読みやすいでしょう。


学校の廊下や建物を描きたいのですが、描き方がわかりません。

人物を描くのは得意だけど、背景はどうも… という方は多いようです。背景を描く場合は、写真を参考に描いてみましょう。自分の通ってる学校の建物や廊下、教室などを撮影して、それをもとに描くのです。プロの漫画家さんも作画用の資料写真として大量にストックしています。うまく描けないようでしたら、最初は写真をトレースすることでも練習になります。またスクリーントーンでも、建物や室内など背景用のものが何種類も発売されています。最初はそういったものを使ってもかまいませんが、できるだけ自分で描くようにしたほうがいいと思います。なお、別のQ&Aにも書きましたが、特定の個人や団体の情報を描かないように、また写真の著作権にも注意が必要です。


著作権フリーの素材なら、コピーして使ってもいいですか?

著作権フリーなら大丈夫です。ただ、画一的で似通った絵になってしまうことも多いので、注意してください。


インターネットの画像検索で、作画に必要な風景の写真をみつけました。模写なら使っても大丈夫でしょうか?

そのまま模写してはいけません。写真を撮った方にメールなどで連絡をとり、承諾をもらってください。また、以前のQ&Aでも書きましたが、看板広告や表札など個人情報にかかわる部分をそのまま描かないようにしなければなりません。


ボールペンを使って描いてもいいのですか?

小さい描き文字程度なら使用しても大丈夫だと思いますが、メインで使うのはやめたほうがいいと思います。以前サインペンは使えるの? という質問にお答えしたのと同様に、ボールペンも線幅が一定で、ペンタッチを表現しづらいのです。また、これはボールペンにもよりますが、鉛筆の下書きの上に描いた場合、原稿用紙へのインクの定着が悪く、消しゴムをかけたときに、線がかすれたりすることがあります。


表紙もページ数に含まれますか?

含みます。32ページなら、表紙1ページ+31ページということになります。また4コマまんがの場合、1ページの右半分を表紙のように描いて、左半分に4コマを1本描くということもOKです。


右のページから始まるマンガにしたいのですが…

右ページから始めることを『見開き始まり』といいますが、通常はやりません。応募原稿も、左ページから始めるように描いてください。


まったく同じコマを複数描きたいのですが…

描いたコマをコピー機で拡大・縮小コピーして、切り抜いたものを貼り付ければOKです。回想シーンなどでは重宝しますが、あまりやりすぎると手抜きに見えてしまうので、ほどほどにしましょう。


パソコンで描いた原稿ですが、応募できますか?

以前のQ&Aでも取り上げましたが、パソコンを使用して描いた原稿でも応募可能です。ただしその場合、プリンターで出力した原稿も必ず同封してください。(これまでのQ&Aもご覧ください)


4コマまんがの題名はどこに描くのでしょうか?

版面の上段スペースに鉛筆で記入しておいてください。


トーンの使い分けはどうすればいいのでしょうか?

人物の影の部分を表現する場合、61番のトーンを使う作家さんは多いようです。ただ、必ずこうしなければいけない、という決まりはありません。あなたが、まだまんがを描き始めたばかりでしたら、トーンワークに頼って省力化を考えるのではなく、ペンで表現する練習をしたほうがいいと思います。


キャラクターを決め、その絵をもう一度描くと違う人物になってしまいます…

人物の絵が安定しないというご質問だと思います。実はプロの作家の方でも、正面顔、横顔、右斜め顔、左斜め顔、でデッサンが狂ったり、別人のようにみえてしまうことがあります。得意な構図でばかり絵を描いていると、他の構図が不得意になってしまうわけです。中には、不得意な左斜めの顔を描く時に、原稿の裏に得意な右斜め顔を描き、裏から光をあて、透かしてトレースする方もいます。デッサンの狂いもチェックできるので重宝する技です。根本的に解決するには、描き込んで練習するしかありません。


作品の題名は原稿に描くのですか?

応募原稿には、作品の題名(タイトル)を描く必要はありません。でも雑誌に載っているコミックには、かっこいいタイトル文字が描かれています。あれは掲載時に専門のデザイナーさんが、作品の雰囲気などに合わせて、デザインした文字(タイトルロゴといいます)です。それを印刷時に組み合わせているのです。まれに応募原稿の中に、扉ページにペンでタイトルが描かれたものを見かけますが、いくらかっこよく描いても審査の対象にはなりません。題名は第1ページの裏に、氏名などと一緒に記載していただければ大丈夫です。


表紙イラストは描いたほうがいいのですか?

表紙イラストを扉ページ(タイトルロゴや作家名が入ってるページ)と解釈すれば、絶対必要です。応募原稿の中には、中のページに力を使い果たして(?)扉ページがおろそかになっている作品もあります。でも実は扉ページはとても大切なページです。読者に「これから始まるこのまんがは、面白そうだぞ!」と思ってもらわなければいけません。映画でいえば、ポスターや予告編のようなものです。だからプロの作家さんも扉ページには、かなり力を入れます。まだ知名度がない新人作家さんの場合はなおさらです。ついでに言うと、扉ページから続く出だしの5〜6ページが新人作家さんにとっては勝負です。ここで読者に面白そうだと思ってもらえないと、読み飛ばされてしまいます。このツカミの絵やエピソードをどう工夫するかが大切なのです。


見開き原稿の描き方を教えてください。

見開きとは、左右両ページいっぱいに描く原稿のことです。アクションシーンなどでは欠かせない描き方です。2枚の原稿用紙を裏からセロテープなどで張り合わせ、まず見開きサイズの原稿用紙を作ります。セロテープで張り合わせたセンター部分が雑誌のノド部分になります。ここから左右にそれぞれ約230mmまで(合計460mm)描いてください。またセンター部分はとても読みにくくなるので、ここに顔のアップやセリフがかからないようにしてください。なお応募するときに、センターで折り曲げて封筒にいれてください。


原稿をコピーした物で応募してもいいのですか?

基本的には、実際にペン入れした原稿で応募してください。ペンの微妙なタッチやベタ、ホワイトなどの技術はコピーでは判別が難しいことがあるからです。手元に原稿を持っておきたい場合には、コピーを手元に残すようにしてください。また、大切な原稿ですので、返却希望としてください。


色鉛筆やカラーマーカーなどで原稿に色を付けてもいいですか?

応募原稿はスミ1色でお願いします。色は塗らないようにしてください。


背景に写真を使いたいのですが、どうすればいいのですか?

まず確認しておかねばならないことがあります。その写真はあなたが撮影したものでしょうか? そしてその写真には個人や企業を特定できるものが写ってはいないでしょうか? 安易に雑誌などに載ったものを転用してはいないでしょうか? まんがと同様に写真にも著作権があります。その権利者の許諾なしには使えません。また、自分で撮った写真でも被写体のプライバシーや個人情報を侵害するようなもの、ある会社の社名や電話番号などがわかるものは使えません。充分注意してください。その上で、自分で撮影した砂浜の風景などの写真を使う場合、コピー機でコピーしてコマに貼り込むなどは問題ありません。ただし、そこだけ写真になってしまうわけですから、絵的に違和感が出てしまうかもしれません。その写真を参考に(もしくはトレースして)描き起こす方がいいでしょう。


パソコンで描いたまんがでも大丈夫ですか?

最近は『コミックスタジオ』などのまんが制作ソフトを使って、パソコン上でまんがを描く人も多いようです。もちろん応募する上で支障はありませんが、中には画像を焼いたCD−Rだけを封筒に入れて応募する方がいらっしゃいます。これでは審査の対象になりません。必ず厚手の紙に規定のサイズで出力したもので応募してください。ただし現状ではプロの現場でも、デジタル作画環境はまだまだ少数派です。仮にあなたがアシスタントに入った先が、普通にペンとインクの作画環境だったら? などを考えると、便利なツールであることは間違いありませんが、障害も多いかもしれません。


サインペンで描いたまんがでも大丈夫ですか?

大丈夫です。実際、ギャグ系のプロの作家さんでも黒のサインペン1本だけで作画してしまう方もいます。しかしストーリー系ではほとんどいません。線幅が一定なサインペンでは、線の強弱などが出しにくいからです。描いてみるとすぐわかりますが、サインペン1本で描いたまんがはとても平板に見えてしまいます。もちろん使ってはいけないわけではありませんから、「私はサインペンだけでもこんなに凄いまんがが描ける」という方は大歓迎です。サインペンはとても扱いが楽なので、黒く塗りつぶしたい時など、プロの作家さんも太めのサインペンは重宝します。また、ワク線を描くのにも便利です。