最新の受賞者
第97回発表
- 賞の順
- 部門順
大賞
正賞/賞状、記念盾、副賞/200万円、液晶タブレットまたはスキャナーまたはミラーレス一眼デジタルカメラ、CLIP STUDIO PAINT EX 2デバイス 3年版、受賞作収録本
少年部門
「機械残骸の魔法少女」ザイノ(26歳)
審査員評を見る

■あだち充先生
一言で言えば「場違い」。絵のうまさ、作品の完成度「小学館漫画賞」の審査員を何年かやりましたが「新人コミック大賞」の場でこんな作品を読まされるとは思いませんでした。
■高橋留美子先生
画力があり、人物の性格設定もできており、唯一の対話の相手のロボとのからみも読み進め易かったです。しかし、ヤマ場で真実がわかり戦闘シーンに入るあたりの演出がわかりにくかったのは惜しかったです。作品のキモの部分は特にネームを練って、さらに完成度を高める努力を。
■青山剛昌先生
おもしろかった!ラストがスカッとしていい感じ!ただ、魔法少女が年を取らない事と、飯を食べなきゃいけない事を最初の方で描いて欲しかった。(石化してたから、それが解けて生き返ったと思ってたよ(笑)。)食事のシーンなかったし…人類が滅亡したのに何を食べてたんだろう? あと、ロボットのセリフはフキダシを変えるかセリフの書体を変えるかした方がいいと思うよ。
■畑健二郎先生
新人賞のレベルは完全に超えていると思いました。特に画面の見せ方が気持ちよく、才能を感じました。キャラクターに関しても、魔法少女とかロボットとか、かなり込み入った設定にもかかわらず、さらっと読み進めることができて、とても技量を感じました。12ページ目の回想と現在を、枠線を入れずシームレスに同時に見せる技法や、敵味方、最後まで気持ちの良いキャラクター。迫力の画面作り。そして、それらをきっちりレギュレーションの32ページでまとめる技量など、とにかくレベルの高さを感じました。今後もこの調子でたくさん描いてくれたらと思います。
青年部門
「つるの恩返し」四宮知る(東京都)
審査員評を見る

■こざき亜衣先生
ギャグセンスが素晴らしい! あまりにも間がいいのでギャグ漫画かと思って読み進めていたら、意外と真面目なテーマを通って最後いい感じにポジティブに着地したのがお見事でした。画力の高さもギャグを邪魔することなくマッチしていました。罵倒パートがやや冗長に感じたので、構成は再考の余地はあるかもしれません。とても面白かったです。
■太田垣康男先生
自然な台詞回しが非常に上手く、画力が高いのでキャラクターの演技も実に的確。寓話を使った物語も上手く定番を外しつつ、綺麗にオチを着ける点も実に上手い。総合的に技術力の高い作品。欲を言えば漫画的で派手なコメディー演出をもっと入れても良かった気がする。
■浅野いにお先生
テキストベースで物語が進むので漫画的なダイナミクスは欠ける印象ですが、ひたすらに理詰めにされる主人公は読んでいて楽しかったです。「自己肯定感が低いが傲慢」こんな言葉をかけられたら立ち直れません。主人公の魅力のなさに相反して女性陣二人は非常に魅力的でした。最後の羽が舞うシーンを大ゴマでもっと効果的に見せるなど、キャラの表情以外でも演出を足せば作品の印象も変わるのでは。
■石塚真一先生
面白い!! 会話のテンポも話の展開も少しヒキでとらえて描いてるところに味がある。人物の表情も微妙で人間らしい愛嬌に満ちています。話題作を描きそう。
■業田良家先生
1ページ目、主人公が飯田橋駅で鶴を助けているシーンを見ただけで笑ってしまった。現代版『つるの恩返し』だとすぐに分かり、どうなるのかとワクワクしながら読み進むことができた。テーマやメッセージもまさに現代を表現していて、昔話を上手に生き返らせている。登場する女性ふたりもきちんと描き分けられていてかわいかった。
入選
正賞/賞状、記念盾、副賞/50万円、液晶タブレットまたはスキャナーまたはミラーレス一眼デジタルカメラ、CLIP STUDIO PAINT EX 1デバイス 1年版、受賞作収録本
児童部門
「異海軍」澄川ライギョ(24歳・千葉県)特別育成金 25万円
審査員評を見る

■むぎわらしんたろう先生
大変面白く読めました。海の生物の擬人化がかわいい。特殊な人物たちの世界ですが、現代と同じ世界なので、すんなりと物語に入れます。画力は、かなり高いです。
■松本しげのぶ先生
漫画が描きたい! すごい情熱が伝わりました。キャラクター造形や表情なども細かく、生き生きとしていて魅力的。ただ、ページ数とエピソードを盛り込みすぎでした。
■曽山一寿先生
キャラクターの葛藤や心理描写が、上手く描けていますね。漫画を描きなれている印象で、基本的な技術は高いです。多少クセの強い絵柄ですが、僕は好きな絵です。
■村瀬範行先生
読後感が非常によかったです。真っ当な正義の主人公が、しっかり認められ報われるという終わり方にする考え方は、ぜひこのまま児童誌で発揮していただきたいです。
「ミッション・クライブ!!」伊田桂悟(26歳・京都府)特別育成金 25万円
審査員評を見る

■むぎわらしんたろう先生
ボディガードのアンドロイドが、少年の命を守る! 主人公のアンドロイドがかわいく、時にはかっこよく描けています。ページ数が多いので、前半を整理しましょう。
■松本しげのぶ先生
アクションの描き方も上手く丁寧。クライブの性格が明るく、あらゆる困難を難なく乗り越えていくのが痛快。迫力が出る構図と見やすさを保つ技量は素晴らしいです。
■曽山一寿先生
非常によくできています。カメラワークなどの見せ方も巧みに操っており、現段階でとても完成度が高い作品。このまま雑誌に載っていてもいいレベルだと思います。
■村瀬範行先生
絵は上手で見やすいですが、特に心動かされることなく淡々と進み終わった印象です。キャラクター味が弱いです。辛辣ですが、エールとして言わせていただきます。
少年部門
「すべての毛を剃れ!!」一湖ニコ(19歳・京都府)
審査員評を見る

■あだち充先生
変なところから攻めて来ましたね。多分、本人も少し変な人ではないかと推測します。変な人が描いた変な漫画…嫌いではありません。
■高橋留美子先生
キャラ立てがうまいです。淡々とした会話劇のようで、クラスメートのアキラのエピソードがしっかりアクセントになっていて、面白く読めました。絵は非常にうまいので、さらに作品を描いて個性を出していってください。
■青山剛昌先生
おもしろかったけど、わかりづらいトコがいっぱいあってスムーズに笑えなかった(笑)。時々入る方言(?)もそうだけど、細かいギャグもオジサンにはわかりづらかった(笑)。ただ、ギャグのセンスはかなりあると思うので、見せ方を工夫すればもっと良くなるかも!
■畑健二郎先生
個人的にはとても好きな作品でした。どうでもいい話なのに、ずっとストレスなく読んでいられて、どのキャラクターも嫌な感じがなく気持ちよく読み進めることができました。特に台詞にテンポと雰囲気があり、大きく振りかぶらない感じも、とても好感度が高かったです。背景や仕上げなど、粗い部分も目立ちましたが、キャラクターの造形には独特の色気があり、とても魅力的だったと思います。今後の伸びが楽しみです。
「俺たちのランナーズ・ハイ」友近伶音(24歳・埼玉県)
審査員評を見る

■あだち充先生
今時珍しい。気持ちいいくらい熱苦しい漫画です。時々、兄弟の見分けがむずかしい部分もありますが、ぜひぜひこのまま熱血の王道を走り続けて下さい。
■高橋留美子先生
兄弟を描き分けてはいるのですが、絵的にわかりにくく髪形を確認しながら読み進めました。読者に負担をかけているし、作者も損していると思いました。しかし、レースの演出は迫力があってドキドキしました。すごく良かったです。
■青山剛昌先生
スゲーおもしろかった! とても読みやすくて演出と絵とストーリーに迫力があって感動しました! 1つ残念なのは主人公と兄の髪型が正面から見るとわかるんだけど、向こう向きだと全く区別がつかないトコかな…。あとはバッチリです!
■畑健二郎先生
描きたいものがハッキリとしており、絵も話も力強く熱のこもった原稿で好感が持てました。特にレースシーンは迫力があり、見応えがありました。ただ、個人的に陸上経験がないので、鳴雷との対決が最初ピンときませんでした。数字の伴う分かりやすい説明があれば、物語の説得力が増し、より没入感のある作品に仕上がったと思います。今後は【物語の前提となる説得力】という点に注意して、より力強い作品を描いてくれたらと思います。
「明日が昨日になって今日になればいい。」ニヒナタハルタ(21歳・宮城県)
審査員評を見る

■あだち充先生
独特の空気感で読ませます。構図や背景にも個性があって、この人も先が楽しみな才能です。
■高橋留美子先生
面白かったです。丁寧にキャラを描いているので、銭湯の場面でグっと引きこまれました。雪も効果的だったと思います。少年漫画としておとなしい感じは否めませんが、この味は捨てがたいので、このままのびていっていただきたいです。
■青山剛昌先生
すげー面白かった!! 独特な絵だけどとても見やすくて、セリフも流れるようにスルスル読めてラストでジーンときて完璧です! まぁオレだったら28ページの大ゴマで終わりにしちゃうけど(笑)この作者の他の話も読みたい。
■畑健二郎先生
独特の構図や絵の見せ方が光る一作で個人的にはとても好きでした。特に背景にまで独自性を持たせている点は、とてもセンスを感じたので、すごく将来が楽しみです。今後、この独自の世界観を維持しつつ、たくさんの読者を魅了できるように進化してもらえたらなと思います。誰にもかけない自分だけの漫画を描いていってください。
少女・女性部門
「一つ星のブルー」滝源サク(34歳・三重県)特別育成金 33万円
審査員評を見る

■池山田剛先生
見開きシーンがとても綺麗で目から星屑が出る設定が後半ドレスを輝かせる演出に繋がるのも美しいです。ヒロインの感楕の起伏をもっと爆発させるようなシーンがあれば、よりドラマティックで感動的になったと思います。
■川上ちひろ先生
絵柄がとても魅力的でキャラ付けも良かったです。星の子と普通の人間との違いや、背負っている宿命など、2人の恋愛の障害になる要素があれば、それを乗り越えることで更にドラマチックになったかと思います。
■かわだ志乃先生
絵も画面も綺麗で見せ場もしっかりとあり、とても読みやすかったです。ヒロインのキャラが可愛くて、もっと続きが読みたくなるような作品でした。星の子の設定に関しては最初にもう少し説明が欲しいと感じました。
■小玉ユキ先生
絵がおしゃれでかわいく、読みやすかったです。主人公のビジュアルが普通の人間っぽい分、星の子という設定の説明が早いと良かったかなと思います。後半の、自信をつけて堂々とステージに立つまでの流れは良かったです。
「銀河鉄道の君を探して」桜屋(佐賀県)特別育成金 33万円
審査員評を見る

■池山田剛先生
とてもレベルが高く素晴らしかったです。見開きの列車のページのインパクトにワクワクし、銀河鉄道の夜のような美しさに魅せられました。再会の喜びや安堵をもっと大胆に表現するとより満足度の高いラストになると思いました。
■川上ちひろ先生
描きたい世界観がはっきりしていて、それを表現できる力があると思います。表情は良いのですが、主人公の造形が兄弟に比べ地味なのと、性別が分かりづらい点が気になりました。より魅力的になるよう、研究して欲しいです。
■かわだ志乃先生
画力も高く世界観が素敵。5年後に飛ぶ前に世界観の設定を分かりやすく入れて欲しかったです。失踪したお兄さんとの再会シーンが少し物足りないと感じたので、失踪の理由がもっと明確で大きいものだとよかったと思いました。
■小玉ユキ先生
引き込まれました。キャラクターも飄々としているようで芯が熱くて魅力的です。何よりストーリーが良くて、この世界をずっと見ていたいと思いました。線の魅力を生かしつつ描きこみを心がけたらさらに良くなると思います。
「黒に弾着」湊みろん(16歳・宮城県)特別育成金 33万円
審査員評を見る

■池山田剛先生
絵がポップで可愛いくて先輩はカッコよく色っぽく10代の瑞々しいセンスとパワーを感じました。ライフル射撃部という珍しい舞台でキュンキュンドキドキさせる力量も素晴らしいです。ヒロインも清々しくて魅力的で可愛いです。
■川上ちひろ先生
主人公がとても可愛く、表情豊かで楽しく読めました。主人公のキャラが立っている分、先輩男子が控えめなので、もっとインパクトが欲しい気も。キャラ設定は守りつつ、主人公をもっとドキドキさせる一面が見たかったです。
■かわだ志乃先生
テーマも素敵で絵も上手くスムーズに読めました。16歳でここまで完成度が高い作品を描ける事に驚きです。主人公のキャラもとても可愛くて好感がもてました。起承転結の転部分が弱く感じたので、もう一波乱欲しかったです。
■小玉ユキ先生
今時の絵柄で勢いもあっていいなあと思ったらお若い方で納得&上手さに驚きでした!部活ものとしても面白かったです。先輩のキャラも、意外な一面も気持ちの変化もしっかり追えていて、主人公に共感して読むことができました。
青年部門
「スメルズ ライク ティーン スピリット」おくやままるか(22歳・神奈川県)
審査員評を見る

■こざき亜衣先生
人は選びそうですが、独特で美しい描線と詩的な台詞回しがよくマッチしていて、得難い個性を持った作家さんだと思いました。性描写もめちゃくちゃいやらしく仕上がっており(褒めてます)、嫉妬しました…。偉大なタイトルですが、名前負けしない作品だったと思います。成増の身長が終盤伸びていたのは意図的でしょうか? ドキッとしました。
■太田垣康男先生
最初の見開きのインパクトで作品の方向性を読者に植え付ける力技が凄い。この飛び抜けた場面を見たら、エロく純粋で危うい2人の恋物語から目が離せなくなる。性の描き方も詩情に溢れ、不浄こそ若い2人を繋げる神聖な儀式のよう。最後の落下も含め実に神話的。
■浅野いにお先生
ティーンの淡い恋心を瑞々しいペンタッチで表現した非常に好みの作品でした。表現の特殊さゆえの読みづらさは多少ありますが、空気感は最高です。新人賞ではあまり見かけない性的なシーンが含まれますが、単純なエロではなく、行き場のない感情の切なさのような性的表現になっているので、むしろ爽やかさを感じました。どういった作家になりたいかが明確なので脇目も振らずその道を極めて欲しいです。
■石塚真一先生
グッとくる作品です。絵も叙情的で見るだけで音楽が聴こえそう。物語のテンポも音楽みたいな気持ち良さがあります。人間を作者なりの視点からブレずに描ける強さを感じました。
■業田良家先生
私には一度も経験したことがない感情が表現されているようで理解不能だった。それでも言葉にできない何かが私に伝わってきて不思議だった。エロ表現も魅力的だった。特殊な才能を感じた。
「ラスト・ア・ライブ」スガノヨシカ(24歳・佐賀県)
審査員評を見る

■こざき亜衣先生
背景含め、独特な透明感を持った良い絵を描かれる作家さんだなと思いました。構図やライティングも美しく物語に寄り添うように考えられていて、物語に没入することができました。恋愛を介さず人と人が強く結びつく物語は時代性も感じ、個人的にとても好きな話でした。アナログ原稿でしょうか? 地力を感じます。
■太田垣康男先生
絵柄も個性的だしキャラクター達も品が良く、何より世界観が魅力的。ただ、その世界観を読者にちゃんと伝えきれていないのが残念。物語の前半から人魚化というキーワードは出てくるが具体的なビジュアルが無いので読者にはその異質な世界が伝わらない。もっと世界観に引き込む工夫を。
■浅野いにお先生
作り上げられた世界観と緻密な作画の相性が良く、なによりキャラクターのビジュアルが魅力的です。シビアな境遇にありながら、どこか楽天的な少女二人の会話にほっこりしながらも物語に惹き込まれました。ラストは世界観設定を回収するような締め方ではありませんでしたが、どこか余韻を感じさせる気持ちの良い終わらせ方だったように思います。このようなこだわりや執着を感じる作品は良い漫画だと思います。
■石塚真一先生
テーマがビシッと伝わる物語です。設定した舞台に説得力のある絵も良い。作者本人のロマンと遊び心も盛り込まれていました。
■業田良家先生
「永遠」や「不老不死」に対する疑念がテーマというのがいいな。それを陸上と海中に、人間と人魚に対比させて上手にセンス良く表現している。絵にも個性があって良質な才能を感じた。
佳作
正賞/賞状・記念盾、副賞/30万円、受賞作収録本
児童部門
「スパーク」NEeON(27歳・東京都)特別育成金 25万円
審査員評を見る

■むぎわらしんたろう先生
ヨーヨーを通して、消極的な少年が新しい世界に踏み出そうとする姿を丁寧に描いている。しかし、肝心の主人公の心の声ばかりで、活躍がほとんどなかったのは残念。
■松本しげのぶ先生
今回一番面白かった。ホビーを正面からとらえ、熱い情熱を見せてくれた。生活の枠からはみ出さず、リアリティーを追求した話運びは見事。読み応えがありました。
■曽山一寿先生
キャラクターの心理描写を描くのがうまいですね。思わず心が熱くなりました。描くのが難しいヨーヨーのプレイシーン、流れるように見せる技術は非常に好印象です。
■村瀬範行先生
最終的に伝えたい事はポジティブで好感が持てますが、それを読ませる道中がしんどいです。セリフだけで解決せず、キャラのがんばる姿を見せてほしかったですね。
「どろまる」さかなかひろき(26歳・大阪府)特別育成金 25万円
審査員評を見る

■むぎわらしんたろう先生
小さい頃作った「どろだんご」が、大きくなって帰ってきた! 普通の人にはできない発想です。どんな展開なのか期待したのですが、会話で終わっているのが残念。
■松本しげのぶ先生
シュールでやや不気味なキャラクターは、明るく楽しい。基本はよい感じです。ただ、少しキャラクターの方向性に戸惑いました。もっとどろまるの活躍を見たかった。
■曽山一寿先生
面白かったです! 泥団子が主人公の漫画なんて初めて見ました。読んだ人の頭に強烈に残るデザインですね! 作者は、ギャグの作り方を体でわかっている印象です。
■村瀬範行先生
出オチのマンガ感はありますが、最後まで楽しく読めました。ネタ自体は、どれも腑に落ち丁寧です。ただ、発想自体はもうひとつ面白いことを狙えると思いました。
少年部門
「一寸先の僕ら」いとうこうたろう(17歳・東京都)
審査員評を見る

■あだち充先生
17歳の作者が日常の中で抱えてる不安や希望、その他諸々の思いがストレートに伝わって来てよろしいかと…
■高橋留美子先生
17才でこれだけ描けるのはすごいと思います。キャラの絵もかわいいです。ただ、チトセの思いや事情をここまでボカしていいのでしょうか? 表面的に匂わせていますが、チトセなりのドラマが描かれた方が説得力が増すと思います。
■青山剛昌先生
とても面白かった! セリフのセンスもいいし、絵も上手だし、女の子もかわいい♡ 演出も大迫力でドラえもんでたまにある、ちょっとした道具がとんでもない大事件を巻き起こす的な展開でかなり好みです♪結局、あの時計は誰かが何の為に作ったの?とか色々気になるけど、それは謎のままでもOK(笑)
■畑健二郎先生
キャラクターの、特に女の子が表情やしぐさ、セリフ含めとても可愛らしく描けている上に、『一秒だけ願いを叶える』という設定も、とても興味深く、先がどんどん気になりました。作画に関しては未熟な点は多々あるもの、背景もしっかり描き、さらに人物も様々な構図でしっかりと描かれており、そういう逃げない姿勢も好感が持てました。17歳が描くテーマとして、とても興味深く、それも含めて面白かったです。
「霊能と感官」ほかしざくら(20歳・宮城県)
審査員評を見る

■あだち充先生
大化けしそうな才能です。荒削りな部分を、長所を残しつつどう整えていくのか。とにかく将来が楽しみな人です。
■高橋留美子先生
絵は独特の雰囲気があって良いと思います。話はちょっとわかりにくいです。主人公についた霊の正体はもっと早く教えてほしいし、先生の後ろの霊は絵として冒頭に見せた方が、この物語の読み方を示せると思うのですが。所々説明不足のため、先生の襲撃も唐突に感じました。エピソードの順番に気を配ってみてください。
■青山剛昌先生
話はすごく面白いんだけど、絵と演出がとてもわかりにくくて読みづらかった。結局、なんで青葉先生が亡くなったのかもわからなかったし、何でキリコ先生がこんなハサミを持っていたのかも謎のままだし…。ラスト陸前さんの能力が消えちゃったかどうかも気になる(笑)でも陸前さんはカワイかった♥
■畑健二郎先生
唐突なバトル展開など少年漫画という感じがして非常に良かったです。絵も、構図も、技法も、とても凝っており迫力抜群。話も最後まで面白く、最後に能力が戻らない点も含めて非常にセンスを感じました。特にキャラクターに関しては、イメージでしか出てこない陸前のお父さんまで印象的で、とてもキャラ付けが上手だなと思いました。この調子で磨いていけば、より面白い漫画が描けると思います。
「謎円部」蜂河(京都府)
審査員評を見る

■あだち充先生
見やすい絵柄と真面目な制作態度に好感が持てました。今は描けば描くほど自分に足りない部分が見えて来ると思うのでとにかくカンバレ!
■高橋留美子先生
気楽に読めて良かったです。こういうタイプの漫画は一定数あるので、この分野で目立つ工夫をしてほしいですが、画面も見易く、キャラも描けているので、ストーリーのアイデアとか、より魅力的なキャラ作りなど、上乗せしていってください。
■青山剛昌先生
「謎円部」のタイトルには笑ったけど、ストーリーがオレにはちと不条理すぎて訳がわからなくて、のれなかった(笑)生徒会長の顔をワザワザ隠してる理由も意味があったのかなぁ…? って感じです。
■畑健二郎先生
独特のテンポとセンスが爽やかで、漫画の楽しさに満ちている作品だなと思いました。絵も、かなり個性的ではあるのですが可愛らしく、見やすく、細かく描かれていて、非常に画面が楽しいなと思いました。話に関しても独自の視点で描かれていて、何が問題で何が解決したのか分からないまま、ハッピーエンドのようになっている感じなど、作者の独自性がとても出ていて面白かったです。このセンスを武器に、より進化した漫画を読んでみたいと思いました。
「殺し屋の恩返し」小鳥遊蓼丸(20歳・福岡県)
審査員評を見る

■あだち充先生
一歩間違うと相当ハードな話になるところをカラッと仕上げております。味付けの好みは人それぞれですが個人的にはもう少しスパイスを効かせてもらえるとありがたいです。
■高橋留美子先生
感情のない殺し屋が、ヒロインから感情を学び――の行きつく先がこれだとあまりにもストレートで、読後感も良くないです。絶望エンドを描くのであれば、前半も軽く描きすぎだし、単純にヒロインの悲しい姿は見たくなかったです。絵はうまいので、読者を意識した話の進め方、演出を勉強してください。
■青山剛昌先生
うーん…途中まで良かったんだけど…。35ページ、お父さんが亡くなったのにヒロインが全く悲しんでる様子がなかったのが謎すぎてモヤっとしたラストになってしまった…。ヒロインに知られずにラストでお父さんを殺す…でもよかったかも(笑)
■畑健二郎先生
絵に関してはとても魅力的だと思います。主人公の少年はかっこよく、ヒロインも可愛く描けていたと思います。とても実力は感じるので、なにか設定やキャラクターが上手く噛み合い、物語やキャラクターの動機にもっと説得力を持たせることができたなら、さらに面白い作品が作れると思います。
「飯野あかりに清き一票を!」ぴよちま(19歳・東京都)
審査員評を見る

■あだち充先生
絵のカタさは気になりますが、キャラも話の展開もわかりやすく、たとえオチを読まれても読後感のいい作品は応援したいです。
■高橋留美子先生
男女ともキャラが徹底していて、長ゼリフも読み易かったです。君臨寺の最後のスピーチも、ちゃんと山場の画面作りが出来ていて良かったと思います。
■青山剛昌先生
超―オモロかったです! 絵も可愛くて見やすいし、セリフも読みやすくてわかりやすい! ラブコメ的にもバッチリです! このままサンデーに載ってもおかしくないクオリティーです!
■畑健二郎先生
特にヒロインの表情が良く、ストレートに感情が伝わり、楽しかったです。背景もしっかり描き込まれており、非常に技量を感じました。19歳という年齢を考えれば、相当な実力者だと思います。今後は読者がキャラクターに対してどんな印象を持つか、そして読後感がいいものになっているか、注意深く考えながら描くといいかなと思います。
「響の言霊」熱帯ウオ(25歳・埼玉県)
審査員評を見る

■あだち充先生
絵も話もしっかりしてますが人を傷つけたくない主人公が自分で自分を殴る大切なシーンは一目で読者がわかるように描いて下さい。誰かに横から殴られたように見えます。
■高橋留美子先生
天音がスマホでしか会話しない事を、ヒロインやクラスメートがもっと疑問や違和感をとなえるべき。天音の特徴をちゃんと際立たせてください。説明はされているのですが、感情移入しづらいです。クライマックスの主人公の心の叫びや行動も唐突に感じてしまいました。絵はうまいしかわいいので、キャラを立てる勉強を。
■青山剛昌先生
面白かった! 絵もすごく上手で女の子もかわいくて構図も迫力があってよかったんだけど…アクションシーンが何がどうなっているのかが分かりづらかった! あと、最初のシーンでコスプレだけに注目されて空を飛んで戦ってるのがスルーされてるのが謎だった(笑)
■畑健二郎先生
基本的には少年漫画らしく、バトルあり、明るくかわいいヒロインありで、すごく力を感じました。特にキャラ絵に関しては男の子も女の子も相当いいと思います。特に顔の描き方が素晴らしかったです。話の展開も掴みから最後までとても綺麗に流れており、最後まで読みやすく、確かな実力を感じました。実力自体は本物だと思うので、もっと自信をもって自分のオリジナルに挑戦していってください。
「ゴーストシンデレラ」叭鄙はじめ(愛知県)
審査員評を見る

■あだち充先生
細かい演出もわかりやすく見せ方、読ませ方を心得えた人だと思います。――なので、この先は小さくまとまらない努力も必要かと…
■高橋留美子先生
感動しました。キャラの表情の変遷、触れていないと移動できないという設定を生かしたエピソード、伏線もすべて美しく回収され感情も伝わってきて文句なしに面白かったです。
■青山剛昌先生
面白かった! ハッピーエンドでよかったけど、幽霊のヒロインに一途君が「実は自分は君の知り合いだよ」って言わない理由がわからない。まぁ、ストーリー的には言わない方がオモロいけど…。ちとズルい(笑)「幽霊自身の力で思い出せなきゃ除霊できない」とか適当な理由を付けちゃってもよかったかも…。
■畑健二郎先生
キャラ絵に関してはまだまだ磨く必要があると思いますが、表情や表現、構図など、かなり光るところがあります。物語も、謎の明かされ方や主人公の変化など、最後までストレスなく読むことができて、ハッピーエンドの優しいラストも良かったと思います。まだまだ伸びしろを感じるので、たくさん描いて、磨いていってください。
少女・女性部門
「花降る国、~リナリア~」モネオ(21歳・沖縄県)
審査員評を見る

■池山田剛先生
あまりにも美しくて引き込まれました。読者へのサービス精神に溢れて素晴らしかったです。物語に対してページが足りていないのが勿体なく、一番見たいシーンが大ゴマや見開きだと、より読後感が最高になると思いました。
■川上ちひろ先生
丁寧で美麗な絵柄、細かい描き込み、構図の迫力も素晴らしいです。場面や視点の切り替えが唐突なのが気になります。セリフやモノローグを取捨選択し、気持ちが動く場面では十分な間と余韻を持たせるともっと良いと思いました。
■かわだ志乃先生
画面が華やかでとても綺麗です。人物と背景の線にメリハリがあればもっと読みやすくなりそうです。設定を詰め込みすぎてキャラが弱く見えてしまいました。花神と主人公の祖母との関係はしっかりエピソードで見たかったです。
■小玉ユキ先生
絵が繊細で美しくアクションシーンは迫力があり、見ごたえがあります。若干詰め込みすぎで、話の展開の忙しさでうまく伝わらずもったいないです。主人公の気持ちなども、もう少し猶予があれば共感できるのになと思いました。
「にゃんぐらすマジック!?」しおたゆん(22歳・秋田県)
審査員評を見る

■池山田剛先生
終始楽しく読ませていただきました。根子くんの優しいところやカッコいいところも見てみたかったです。構成コマ割りテンポやセリフもお上手で26-27pの見開きシーンが好きです。ヒロインがとっても良い子でウルッと来ました。
■川上ちひろ先生
本当にこんなメガネあったらいいのになぁ、と思いながら読みました。主人公は好感が持てますが最後まで一方通行に見えてしまうので、メガネに頼らない直接的な交流や、彼が一歩を踏み出し成長するエピソードが見たかったです。
■かわだ志乃先生
画面が華やかで、絵柄も主人公のキャラもとても可愛かったです。男の子が魅力的に見えるエピソードがあるともっとよくなると思います。せっかくの素敵な設定なので、もっとメガネを活かす見せ場があるといいと思いました。
■小玉ユキ先生
奇想天外な設定が、ポップな絵柄でとてもナチュラルでかわいい漫画になってました。主人公が愛くるしくてよかったです。根子くんが最後まで受け身だったのでもっと変化があったら読後感が良くなったかもしれないと思いました。
「セカンド・キス」結紀 結心(21歳・滋賀県)
審査員評を見る

■池山田剛先生
絵がとても可愛い!キャラが今にも飛び出して来そうな躍動感にワクワクしました。キス=婚姻になるシステムが少し分かりづらかったですが、全体的に勢いがあって一気に読ませてくれるパワーと魅力がいっぱいでした。
■川上ちひろ先生
扉絵の表情に色気があってよかったです。男女とも応援したくなるキャラクターで、幸せ一杯のラストも読んでいて温かな気持ちになりました。終盤にハラハラさせるようなエピソードを一つ入れると良かったかなと思います。
■かわだ志乃先生
可愛い絵柄で題材も素敵、夢見がちな主人公のキャラもとてもよかったです。設定の説明が分かりづらかったので、世界観の見せ方はもう少し工夫が欲しかったです。扉絵をもっと華やかにした方がお話の魅力が伝わると思います。
■小玉ユキ先生
コマ運び・寄り引きのバランスが良く読みやすいです。キャラも可愛くて一生懸命で好感が持てました。誓いの鐘と薬指の印の設定がうまく読み取れなかったので、もっと印象的に表現できていたら良かったんじゃないかと思います。
青年部門
「愛が咲いたら」犬ノ畝のぼる(東京都)
審査員評を見る

■こざき亜衣先生
キャラクターがかわいくて、2人がどうなっていくのかが気になって手が最後まで止まることなく楽しめました。王子様を待つ主人公が、最後まで綺良星くんにリードされ続けていたので、最後くらいは主人公サイドからもう一歩踏み込んだ成長が見たかったかな、と思いました。
■太田垣康男先生
私も犬と暮らしてるので共感率高かったです。それはさて置き、登場人物達の振る舞いが皆とても清廉で、とても優しい物語をしっかりと描き上げてる事に静かな喜びを感じました。演出や画面構成にはまだ未熟さはありますが、作者の人柄は実に美しい。ラストカット、壁に犬の絵が飾ってあるのも実に良い。
■浅野いにお先生
導入部分の幼少期の回想が唐突すぎてはじめ混乱しましたが、丁寧な絵柄と確実なコマ割りで非常に読みやすいです。「お姫様と王子様」という価値観は若干前時代的な感じもするので、それに対するエクスキューズがあっても良かったかもしれません。少なくとも作中の「王子」の人間性がなかなか理解しがたく、その彼に惹かれる主人公が「結婚できない」のは推して知るべし、といった感想になり腑に落ちました。
■石塚真一先生
日常の中の希望を描いて読者の背中を押してくれる。読後がさわやかな気持ちになりました。登場人物達が大袈裟じゃないのもこの作者の持ち味だと思いました。
■業田良家先生
読んで優しい気持ちになる作品でした。主人公が将来「おうじ様」と結ばれる予感を感じる締めくくり方だったが、それをもっと強く示すエピソードを加えてもよかったのではないだろうか。そのほうが読んでいるほうも幸せな気持ちになれる。
「ホモサピエンス」大葉子ひな(24歳・東京都)
審査員評を見る

■こざき亜衣先生
昆虫で表情が読めないはずなのに、モディスキーの感情を正しく表現できていて漫画がうまいなぁと思いました。眉毛を描くなどのある種の逃げを使わなかったのもテーマを守っていて素晴らしいです。今年の夏、息子が捕まえてきて、繁殖させることもなく死なせてしまったカブトムシのことを思い出し、程よいところで逃がしてやればよかったと心底反省しました……面白い世界観でした。
■太田垣康男先生
挑戦的な題材にも関わらず、表情のないカブトムシの心情の変化をしっかり描き、幼児の生態と愛らしさも表現されていて興味深く読んだ。脱走の場面は爽快感があり、心の繋がりを垣間見た2人のラストも切なくて良い。しかし、題材に対して世界観の作り込み不足は否めない。SFにはその世界を信じさせる画力が不可欠。
■浅野いにお先生
表情のない昆虫でもちゃんとセリフなしで感情が伝わってくる不思議な漫画体験でした。なかなか難しいコンセプトの漫画を描き切ったことを評価したいです。不満点は主人公たち昆虫の価値観があまりに人間なので、ホモサピエンスとの違いがあまり感じられなかったこと。人と昆虫の絶対的な差を見せることで人間がなんたるかを表現できたのであれば、一気に説得力のあるSF作品に昇華できたのではないかと思います。
■石塚真一先生
発想を自由に広げて紡がれた物語です。感じたことのない言葉にできない読後感がありました。新しい扉を開ける力のある作者だと思います。
■業田良家先生
昆虫が地球の支配者だという設定に引き込まれて読んだ。表情のない昆虫に服を着せて人間のように身振り手振りを付けるのはかなり難しいはずだが上手に描けている。描線も内容にも良く合っていて魅力的に感じた。
「ランニングテスト」西腹(24歳・岡山県)
審査員評を見る

■こざき亜衣先生
惚気話かいと思って読み終えて、改めてタイトルを見てなるほど、となり、やっぱり惚気話だった! テンポよく現実と回想を違和感なく行き来しており、構成が上手だなと思いました。話としては、もうひと捻り、もうひと展開欲しい気がしました。
■太田垣康男先生
とても良質で技量の高い短編。クッキーを黙って食べた、たったこれだけのネタでここまで愛らしく青春の瑞々しさが描ける作者のセンスは凄い。恋人同士、互いのどこに惹かれてるかも実に上手く表現され、この恋は本物だと伝わってくる。表紙も含め画面構成が実に巧み。オチも見事だった。
■浅野いにお先生
全体を通したオフビートなムードは嫌いではないんですが、線のタッチが活きておらず、キャラの表情に熱を感じないためあまりにも淡白な印象です。コマ割りはかなり洗練されています。おそらく写真を元に作画されていると思うので絵のパースや人体の形に狂いはないのですが、キャラクターの顔面デザインに個性が感じられないので、ご自身の目指す絵柄をはっきり意識して「自分のキャラ」を獲得してください。
■石塚真一先生
感動のラブスペクタクルです。オールアクション、一瞬に感じる程面白かった。楽しいのでもっともっと描いてください!
■業田良家先生
恋人同士のお互いの心の機微や駆け引きをずっと走って追いかけているという状況の中だけで表現している点がすごく新鮮に感じた。オチの付け方もお見事。
奨励金
10万円
児童部門
「聖剣エクス」鈴木健太(29歳・神奈川県)
「ピノキオ先生」渋柿流太郎(22歳・岡山県)
少女・女性部門
「ホルンと亀」森田枝折り(29歳・奈良県)
「つけさせてくれ、ネコミミを!!!」ハヤト幸(26歳・香川県)
青年部門
「通じ合いたい」中村太芽(23歳・熊本県)
「二次会に行かない二人」ナシウヒカ
「十二歳」西玖優(20歳・兵庫県)
児童部門
入選
「異海軍」澄川ライギョ(24歳・千葉県)特別育成金 25万円
審査員評を見る

■むぎわらしんたろう先生
大変面白く読めました。海の生物の擬人化がかわいい。特殊な人物たちの世界ですが、現代と同じ世界なので、すんなりと物語に入れます。画力は、かなり高いです。
■松本しげのぶ先生
漫画が描きたい! すごい情熱が伝わりました。キャラクター造形や表情なども細かく、生き生きとしていて魅力的。ただ、ページ数とエピソードを盛り込みすぎでした。
■曽山一寿先生
キャラクターの葛藤や心理描写が、上手く描けていますね。漫画を描きなれている印象で、基本的な技術は高いです。多少クセの強い絵柄ですが、僕は好きな絵です。
■村瀬範行先生
読後感が非常によかったです。真っ当な正義の主人公が、しっかり認められ報われるという終わり方にする考え方は、ぜひこのまま児童誌で発揮していただきたいです。
「ミッション・クライブ!!」伊田桂悟(26歳・京都府)特別育成金 25万円
審査員評を見る

■むぎわらしんたろう先生
ボディガードのアンドロイドが、少年の命を守る! 主人公のアンドロイドがかわいく、時にはかっこよく描けています。ページ数が多いので、前半を整理しましょう。
■松本しげのぶ先生
アクションの描き方も上手く丁寧。クライブの性格が明るく、あらゆる困難を難なく乗り越えていくのが痛快。迫力が出る構図と見やすさを保つ技量は素晴らしいです。
■曽山一寿先生
非常によくできています。カメラワークなどの見せ方も巧みに操っており、現段階でとても完成度が高い作品。このまま雑誌に載っていてもいいレベルだと思います。
■村瀬範行先生
絵は上手で見やすいですが、特に心動かされることなく淡々と進み終わった印象です。キャラクター味が弱いです。辛辣ですが、エールとして言わせていただきます。
佳作
「スパーク」NEeON(27歳・東京都)特別育成金 25万円
審査員評を見る

■むぎわらしんたろう先生
ヨーヨーを通して、消極的な少年が新しい世界に踏み出そうとする姿を丁寧に描いている。しかし、肝心の主人公の心の声ばかりで、活躍がほとんどなかったのは残念。
■松本しげのぶ先生
今回一番面白かった。ホビーを正面からとらえ、熱い情熱を見せてくれた。生活の枠からはみ出さず、リアリティーを追求した話運びは見事。読み応えがありました。
■曽山一寿先生
キャラクターの心理描写を描くのがうまいですね。思わず心が熱くなりました。描くのが難しいヨーヨーのプレイシーン、流れるように見せる技術は非常に好印象です。
■村瀬範行先生
最終的に伝えたい事はポジティブで好感が持てますが、それを読ませる道中がしんどいです。セリフだけで解決せず、キャラのがんばる姿を見せてほしかったですね。
「どろまる」さかなかひろき(26歳・大阪府)特別育成金 25万円
審査員評を見る

■むぎわらしんたろう先生
小さい頃作った「どろだんご」が、大きくなって帰ってきた! 普通の人にはできない発想です。どんな展開なのか期待したのですが、会話で終わっているのが残念。
■松本しげのぶ先生
シュールでやや不気味なキャラクターは、明るく楽しい。基本はよい感じです。ただ、少しキャラクターの方向性に戸惑いました。もっとどろまるの活躍を見たかった。
■曽山一寿先生
面白かったです! 泥団子が主人公の漫画なんて初めて見ました。読んだ人の頭に強烈に残るデザインですね! 作者は、ギャグの作り方を体でわかっている印象です。
■村瀬範行先生
出オチのマンガ感はありますが、最後まで楽しく読めました。ネタ自体は、どれも腑に落ち丁寧です。ただ、発想自体はもうひとつ面白いことを狙えると思いました。
奨励金
「聖剣エクス」鈴木健太(29歳・神奈川県)
「ピノキオ先生」渋柿流太郎(22歳・岡山県)
少年部門
大賞
「機械残骸の魔法少女」ザイノ(26歳)
審査員評を見る

■あだち充先生
一言で言えば「場違い」。絵のうまさ、作品の完成度「小学館漫画賞」の審査員を何年かやりましたが「新人コミック大賞」の場でこんな作品を読まされるとは思いませんでした。
■高橋留美子先生
画力があり、人物の性格設定もできており、唯一の対話の相手のロボとのからみも読み進め易かったです。しかし、ヤマ場で真実がわかり戦闘シーンに入るあたりの演出がわかりにくかったのは惜しかったです。作品のキモの部分は特にネームを練って、さらに完成度を高める努力を。
■青山剛昌先生
おもしろかった!ラストがスカッとしていい感じ!ただ、魔法少女が年を取らない事と、飯を食べなきゃいけない事を最初の方で描いて欲しかった。(石化してたから、それが解けて生き返ったと思ってたよ(笑)。)食事のシーンなかったし…人類が滅亡したのに何を食べてたんだろう? あと、ロボットのセリフはフキダシを変えるかセリフの書体を変えるかした方がいいと思うよ。
■畑健二郎先生
新人賞のレベルは完全に超えていると思いました。特に画面の見せ方が気持ちよく、才能を感じました。キャラクターに関しても、魔法少女とかロボットとか、かなり込み入った設定にもかかわらず、さらっと読み進めることができて、とても技量を感じました。12ページ目の回想と現在を、枠線を入れずシームレスに同時に見せる技法や、敵味方、最後まで気持ちの良いキャラクター。迫力の画面作り。そして、それらをきっちりレギュレーションの32ページでまとめる技量など、とにかくレベルの高さを感じました。今後もこの調子でたくさん描いてくれたらと思います。
入選
「すべての毛を剃れ!!」一湖ニコ(19歳・京都府)
審査員評を見る

■あだち充先生
変なところから攻めて来ましたね。多分、本人も少し変な人ではないかと推測します。変な人が描いた変な漫画…嫌いではありません。
■高橋留美子先生
キャラ立てがうまいです。淡々とした会話劇のようで、クラスメートのアキラのエピソードがしっかりアクセントになっていて、面白く読めました。絵は非常にうまいので、さらに作品を描いて個性を出していってください。
■青山剛昌先生
おもしろかったけど、わかりづらいトコがいっぱいあってスムーズに笑えなかった(笑)。時々入る方言(?)もそうだけど、細かいギャグもオジサンにはわかりづらかった(笑)。ただ、ギャグのセンスはかなりあると思うので、見せ方を工夫すればもっと良くなるかも!
■畑健二郎先生
個人的にはとても好きな作品でした。どうでもいい話なのに、ずっとストレスなく読んでいられて、どのキャラクターも嫌な感じがなく気持ちよく読み進めることができました。特に台詞にテンポと雰囲気があり、大きく振りかぶらない感じも、とても好感度が高かったです。背景や仕上げなど、粗い部分も目立ちましたが、キャラクターの造形には独特の色気があり、とても魅力的だったと思います。今後の伸びが楽しみです。
「俺たちのランナーズ・ハイ」友近伶音(24歳・埼玉県)
審査員評を見る

■あだち充先生
今時珍しい。気持ちいいくらい熱苦しい漫画です。時々、兄弟の見分けがむずかしい部分もありますが、ぜひぜひこのまま熱血の王道を走り続けて下さい。
■高橋留美子先生
兄弟を描き分けてはいるのですが、絵的にわかりにくく髪形を確認しながら読み進めました。読者に負担をかけているし、作者も損していると思いました。しかし、レースの演出は迫力があってドキドキしました。すごく良かったです。
■青山剛昌先生
スゲーおもしろかった! とても読みやすくて演出と絵とストーリーに迫力があって感動しました! 1つ残念なのは主人公と兄の髪型が正面から見るとわかるんだけど、向こう向きだと全く区別がつかないトコかな…。あとはバッチリです!
■畑健二郎先生
描きたいものがハッキリとしており、絵も話も力強く熱のこもった原稿で好感が持てました。特にレースシーンは迫力があり、見応えがありました。ただ、個人的に陸上経験がないので、鳴雷との対決が最初ピンときませんでした。数字の伴う分かりやすい説明があれば、物語の説得力が増し、より没入感のある作品に仕上がったと思います。今後は【物語の前提となる説得力】という点に注意して、より力強い作品を描いてくれたらと思います。
「明日が昨日になって今日になればいい。」ニヒナタハルタ(21歳・宮城県)
審査員評を見る

■あだち充先生
独特の空気感で読ませます。構図や背景にも個性があって、この人も先が楽しみな才能です。
■高橋留美子先生
面白かったです。丁寧にキャラを描いているので、銭湯の場面でグっと引きこまれました。雪も効果的だったと思います。少年漫画としておとなしい感じは否めませんが、この味は捨てがたいので、このままのびていっていただきたいです。
■青山剛昌先生
すげー面白かった!! 独特な絵だけどとても見やすくて、セリフも流れるようにスルスル読めてラストでジーンときて完璧です! まぁオレだったら28ページの大ゴマで終わりにしちゃうけど(笑)この作者の他の話も読みたい。
■畑健二郎先生
独特の構図や絵の見せ方が光る一作で個人的にはとても好きでした。特に背景にまで独自性を持たせている点は、とてもセンスを感じたので、すごく将来が楽しみです。今後、この独自の世界観を維持しつつ、たくさんの読者を魅了できるように進化してもらえたらなと思います。誰にもかけない自分だけの漫画を描いていってください。
佳作
「一寸先の僕ら」いとうこうたろう(17歳・東京都)
審査員評を見る

■あだち充先生
17歳の作者が日常の中で抱えてる不安や希望、その他諸々の思いがストレートに伝わって来てよろしいかと…
■高橋留美子先生
17才でこれだけ描けるのはすごいと思います。キャラの絵もかわいいです。ただ、チトセの思いや事情をここまでボカしていいのでしょうか? 表面的に匂わせていますが、チトセなりのドラマが描かれた方が説得力が増すと思います。
■青山剛昌先生
とても面白かった! セリフのセンスもいいし、絵も上手だし、女の子もかわいい♡ 演出も大迫力でドラえもんでたまにある、ちょっとした道具がとんでもない大事件を巻き起こす的な展開でかなり好みです♪結局、あの時計は誰かが何の為に作ったの?とか色々気になるけど、それは謎のままでもOK(笑)
■畑健二郎先生
キャラクターの、特に女の子が表情やしぐさ、セリフ含めとても可愛らしく描けている上に、『一秒だけ願いを叶える』という設定も、とても興味深く、先がどんどん気になりました。作画に関しては未熟な点は多々あるもの、背景もしっかり描き、さらに人物も様々な構図でしっかりと描かれており、そういう逃げない姿勢も好感が持てました。17歳が描くテーマとして、とても興味深く、それも含めて面白かったです。
「霊能と感官」ほかしざくら(20歳・宮城県)
審査員評を見る

■あだち充先生
大化けしそうな才能です。荒削りな部分を、長所を残しつつどう整えていくのか。とにかく将来が楽しみな人です。
■高橋留美子先生
絵は独特の雰囲気があって良いと思います。話はちょっとわかりにくいです。主人公についた霊の正体はもっと早く教えてほしいし、先生の後ろの霊は絵として冒頭に見せた方が、この物語の読み方を示せると思うのですが。所々説明不足のため、先生の襲撃も唐突に感じました。エピソードの順番に気を配ってみてください。
■青山剛昌先生
話はすごく面白いんだけど、絵と演出がとてもわかりにくくて読みづらかった。結局、なんで青葉先生が亡くなったのかもわからなかったし、何でキリコ先生がこんなハサミを持っていたのかも謎のままだし…。ラスト陸前さんの能力が消えちゃったかどうかも気になる(笑)でも陸前さんはカワイかった♥
■畑健二郎先生
唐突なバトル展開など少年漫画という感じがして非常に良かったです。絵も、構図も、技法も、とても凝っており迫力抜群。話も最後まで面白く、最後に能力が戻らない点も含めて非常にセンスを感じました。特にキャラクターに関しては、イメージでしか出てこない陸前のお父さんまで印象的で、とてもキャラ付けが上手だなと思いました。この調子で磨いていけば、より面白い漫画が描けると思います。
「謎円部」蜂河(京都府)
審査員評を見る

■あだち充先生
見やすい絵柄と真面目な制作態度に好感が持てました。今は描けば描くほど自分に足りない部分が見えて来ると思うのでとにかくカンバレ!
■高橋留美子先生
気楽に読めて良かったです。こういうタイプの漫画は一定数あるので、この分野で目立つ工夫をしてほしいですが、画面も見易く、キャラも描けているので、ストーリーのアイデアとか、より魅力的なキャラ作りなど、上乗せしていってください。
■青山剛昌先生
「謎円部」のタイトルには笑ったけど、ストーリーがオレにはちと不条理すぎて訳がわからなくて、のれなかった(笑)生徒会長の顔をワザワザ隠してる理由も意味があったのかなぁ…? って感じです。
■畑健二郎先生
独特のテンポとセンスが爽やかで、漫画の楽しさに満ちている作品だなと思いました。絵も、かなり個性的ではあるのですが可愛らしく、見やすく、細かく描かれていて、非常に画面が楽しいなと思いました。話に関しても独自の視点で描かれていて、何が問題で何が解決したのか分からないまま、ハッピーエンドのようになっている感じなど、作者の独自性がとても出ていて面白かったです。このセンスを武器に、より進化した漫画を読んでみたいと思いました。
「殺し屋の恩返し」小鳥遊蓼丸(20歳・福岡県)
審査員評を見る

■あだち充先生
一歩間違うと相当ハードな話になるところをカラッと仕上げております。味付けの好みは人それぞれですが個人的にはもう少しスパイスを効かせてもらえるとありがたいです。
■高橋留美子先生
感情のない殺し屋が、ヒロインから感情を学び――の行きつく先がこれだとあまりにもストレートで、読後感も良くないです。絶望エンドを描くのであれば、前半も軽く描きすぎだし、単純にヒロインの悲しい姿は見たくなかったです。絵はうまいので、読者を意識した話の進め方、演出を勉強してください。
■青山剛昌先生
うーん…途中まで良かったんだけど…。35ページ、お父さんが亡くなったのにヒロインが全く悲しんでる様子がなかったのが謎すぎてモヤっとしたラストになってしまった…。ヒロインに知られずにラストでお父さんを殺す…でもよかったかも(笑)
■畑健二郎先生
絵に関してはとても魅力的だと思います。主人公の少年はかっこよく、ヒロインも可愛く描けていたと思います。とても実力は感じるので、なにか設定やキャラクターが上手く噛み合い、物語やキャラクターの動機にもっと説得力を持たせることができたなら、さらに面白い作品が作れると思います。
「飯野あかりに清き一票を!」ぴよちま(19歳・東京都)
審査員評を見る

■あだち充先生
絵のカタさは気になりますが、キャラも話の展開もわかりやすく、たとえオチを読まれても読後感のいい作品は応援したいです。
■高橋留美子先生
男女ともキャラが徹底していて、長ゼリフも読み易かったです。君臨寺の最後のスピーチも、ちゃんと山場の画面作りが出来ていて良かったと思います。
■青山剛昌先生
超―オモロかったです! 絵も可愛くて見やすいし、セリフも読みやすくてわかりやすい! ラブコメ的にもバッチリです! このままサンデーに載ってもおかしくないクオリティーです!
■畑健二郎先生
特にヒロインの表情が良く、ストレートに感情が伝わり、楽しかったです。背景もしっかり描き込まれており、非常に技量を感じました。19歳という年齢を考えれば、相当な実力者だと思います。今後は読者がキャラクターに対してどんな印象を持つか、そして読後感がいいものになっているか、注意深く考えながら描くといいかなと思います。
「響の言霊」熱帯ウオ(25歳・埼玉県)
審査員評を見る

■あだち充先生
絵も話もしっかりしてますが人を傷つけたくない主人公が自分で自分を殴る大切なシーンは一目で読者がわかるように描いて下さい。誰かに横から殴られたように見えます。
■高橋留美子先生
天音がスマホでしか会話しない事を、ヒロインやクラスメートがもっと疑問や違和感をとなえるべき。天音の特徴をちゃんと際立たせてください。説明はされているのですが、感情移入しづらいです。クライマックスの主人公の心の叫びや行動も唐突に感じてしまいました。絵はうまいしかわいいので、キャラを立てる勉強を。
■青山剛昌先生
面白かった! 絵もすごく上手で女の子もかわいくて構図も迫力があってよかったんだけど…アクションシーンが何がどうなっているのかが分かりづらかった! あと、最初のシーンでコスプレだけに注目されて空を飛んで戦ってるのがスルーされてるのが謎だった(笑)
■畑健二郎先生
基本的には少年漫画らしく、バトルあり、明るくかわいいヒロインありで、すごく力を感じました。特にキャラ絵に関しては男の子も女の子も相当いいと思います。特に顔の描き方が素晴らしかったです。話の展開も掴みから最後までとても綺麗に流れており、最後まで読みやすく、確かな実力を感じました。実力自体は本物だと思うので、もっと自信をもって自分のオリジナルに挑戦していってください。
「ゴーストシンデレラ」叭鄙はじめ(愛知県)
審査員評を見る

■あだち充先生
細かい演出もわかりやすく見せ方、読ませ方を心得えた人だと思います。――なので、この先は小さくまとまらない努力も必要かと…
■高橋留美子先生
感動しました。キャラの表情の変遷、触れていないと移動できないという設定を生かしたエピソード、伏線もすべて美しく回収され感情も伝わってきて文句なしに面白かったです。
■青山剛昌先生
面白かった! ハッピーエンドでよかったけど、幽霊のヒロインに一途君が「実は自分は君の知り合いだよ」って言わない理由がわからない。まぁ、ストーリー的には言わない方がオモロいけど…。ちとズルい(笑)「幽霊自身の力で思い出せなきゃ除霊できない」とか適当な理由を付けちゃってもよかったかも…。
■畑健二郎先生
キャラ絵に関してはまだまだ磨く必要があると思いますが、表情や表現、構図など、かなり光るところがあります。物語も、謎の明かされ方や主人公の変化など、最後までストレスなく読むことができて、ハッピーエンドの優しいラストも良かったと思います。まだまだ伸びしろを感じるので、たくさん描いて、磨いていってください。
少女・女性部門
入選
「一つ星のブルー」滝源サク(34歳・三重県)特別育成金 33万円
審査員評を見る

■池山田剛先生
見開きシーンがとても綺麗で目から星屑が出る設定が後半ドレスを輝かせる演出に繋がるのも美しいです。ヒロインの感楕の起伏をもっと爆発させるようなシーンがあれば、よりドラマティックで感動的になったと思います。
■川上ちひろ先生
絵柄がとても魅力的でキャラ付けも良かったです。星の子と普通の人間との違いや、背負っている宿命など、2人の恋愛の障害になる要素があれば、それを乗り越えることで更にドラマチックになったかと思います。
■かわだ志乃先生
絵も画面も綺麗で見せ場もしっかりとあり、とても読みやすかったです。ヒロインのキャラが可愛くて、もっと続きが読みたくなるような作品でした。星の子の設定に関しては最初にもう少し説明が欲しいと感じました。
■小玉ユキ先生
絵がおしゃれでかわいく、読みやすかったです。主人公のビジュアルが普通の人間っぽい分、星の子という設定の説明が早いと良かったかなと思います。後半の、自信をつけて堂々とステージに立つまでの流れは良かったです。
「銀河鉄道の君を探して」桜屋(佐賀県)特別育成金 33万円
審査員評を見る

■池山田剛先生
とてもレベルが高く素晴らしかったです。見開きの列車のページのインパクトにワクワクし、銀河鉄道の夜のような美しさに魅せられました。再会の喜びや安堵をもっと大胆に表現するとより満足度の高いラストになると思いました。
■川上ちひろ先生
描きたい世界観がはっきりしていて、それを表現できる力があると思います。表情は良いのですが、主人公の造形が兄弟に比べ地味なのと、性別が分かりづらい点が気になりました。より魅力的になるよう、研究して欲しいです。
■かわだ志乃先生
画力も高く世界観が素敵。5年後に飛ぶ前に世界観の設定を分かりやすく入れて欲しかったです。失踪したお兄さんとの再会シーンが少し物足りないと感じたので、失踪の理由がもっと明確で大きいものだとよかったと思いました。
■小玉ユキ先生
引き込まれました。キャラクターも飄々としているようで芯が熱くて魅力的です。何よりストーリーが良くて、この世界をずっと見ていたいと思いました。線の魅力を生かしつつ描きこみを心がけたらさらに良くなると思います。
「黒に弾着」湊みろん(16歳・宮城県)特別育成金 33万円
審査員評を見る

■池山田剛先生
絵がポップで可愛いくて先輩はカッコよく色っぽく10代の瑞々しいセンスとパワーを感じました。ライフル射撃部という珍しい舞台でキュンキュンドキドキさせる力量も素晴らしいです。ヒロインも清々しくて魅力的で可愛いです。
■川上ちひろ先生
主人公がとても可愛く、表情豊かで楽しく読めました。主人公のキャラが立っている分、先輩男子が控えめなので、もっとインパクトが欲しい気も。キャラ設定は守りつつ、主人公をもっとドキドキさせる一面が見たかったです。
■かわだ志乃先生
テーマも素敵で絵も上手くスムーズに読めました。16歳でここまで完成度が高い作品を描ける事に驚きです。主人公のキャラもとても可愛くて好感がもてました。起承転結の転部分が弱く感じたので、もう一波乱欲しかったです。
■小玉ユキ先生
今時の絵柄で勢いもあっていいなあと思ったらお若い方で納得&上手さに驚きでした!部活ものとしても面白かったです。先輩のキャラも、意外な一面も気持ちの変化もしっかり追えていて、主人公に共感して読むことができました。
佳作
「花降る国、~リナリア~」モネオ(21歳・沖縄県)
審査員評を見る

■池山田剛先生
あまりにも美しくて引き込まれました。読者へのサービス精神に溢れて素晴らしかったです。物語に対してページが足りていないのが勿体なく、一番見たいシーンが大ゴマや見開きだと、より読後感が最高になると思いました。
■川上ちひろ先生
丁寧で美麗な絵柄、細かい描き込み、構図の迫力も素晴らしいです。場面や視点の切り替えが唐突なのが気になります。セリフやモノローグを取捨選択し、気持ちが動く場面では十分な間と余韻を持たせるともっと良いと思いました。
■かわだ志乃先生
画面が華やかでとても綺麗です。人物と背景の線にメリハリがあればもっと読みやすくなりそうです。設定を詰め込みすぎてキャラが弱く見えてしまいました。花神と主人公の祖母との関係はしっかりエピソードで見たかったです。
■小玉ユキ先生
絵が繊細で美しくアクションシーンは迫力があり、見ごたえがあります。若干詰め込みすぎで、話の展開の忙しさでうまく伝わらずもったいないです。主人公の気持ちなども、もう少し猶予があれば共感できるのになと思いました。
「にゃんぐらすマジック!?」しおたゆん(22歳・秋田県)
審査員評を見る

■池山田剛先生
終始楽しく読ませていただきました。根子くんの優しいところやカッコいいところも見てみたかったです。構成コマ割りテンポやセリフもお上手で26-27pの見開きシーンが好きです。ヒロインがとっても良い子でウルッと来ました。
■川上ちひろ先生
本当にこんなメガネあったらいいのになぁ、と思いながら読みました。主人公は好感が持てますが最後まで一方通行に見えてしまうので、メガネに頼らない直接的な交流や、彼が一歩を踏み出し成長するエピソードが見たかったです。
■かわだ志乃先生
画面が華やかで、絵柄も主人公のキャラもとても可愛かったです。男の子が魅力的に見えるエピソードがあるともっとよくなると思います。せっかくの素敵な設定なので、もっとメガネを活かす見せ場があるといいと思いました。
■小玉ユキ先生
奇想天外な設定が、ポップな絵柄でとてもナチュラルでかわいい漫画になってました。主人公が愛くるしくてよかったです。根子くんが最後まで受け身だったのでもっと変化があったら読後感が良くなったかもしれないと思いました。
「セカンド・キス」結紀 結心(21歳・滋賀県)
審査員評を見る

■池山田剛先生
絵がとても可愛い!キャラが今にも飛び出して来そうな躍動感にワクワクしました。キス=婚姻になるシステムが少し分かりづらかったですが、全体的に勢いがあって一気に読ませてくれるパワーと魅力がいっぱいでした。
■川上ちひろ先生
扉絵の表情に色気があってよかったです。男女とも応援したくなるキャラクターで、幸せ一杯のラストも読んでいて温かな気持ちになりました。終盤にハラハラさせるようなエピソードを一つ入れると良かったかなと思います。
■かわだ志乃先生
可愛い絵柄で題材も素敵、夢見がちな主人公のキャラもとてもよかったです。設定の説明が分かりづらかったので、世界観の見せ方はもう少し工夫が欲しかったです。扉絵をもっと華やかにした方がお話の魅力が伝わると思います。
■小玉ユキ先生
コマ運び・寄り引きのバランスが良く読みやすいです。キャラも可愛くて一生懸命で好感が持てました。誓いの鐘と薬指の印の設定がうまく読み取れなかったので、もっと印象的に表現できていたら良かったんじゃないかと思います。
奨励金
「ホルンと亀」森田枝折り(29歳・奈良県)
「つけさせてくれ、ネコミミを!!!」ハヤト幸(26歳・香川県)
青年部門
大賞
「つるの恩返し」四宮知る(東京都)
審査員評を見る

■こざき亜衣先生
ギャグセンスが素晴らしい! あまりにも間がいいのでギャグ漫画かと思って読み進めていたら、意外と真面目なテーマを通って最後いい感じにポジティブに着地したのがお見事でした。画力の高さもギャグを邪魔することなくマッチしていました。罵倒パートがやや冗長に感じたので、構成は再考の余地はあるかもしれません。とても面白かったです。
■太田垣康男先生
自然な台詞回しが非常に上手く、画力が高いのでキャラクターの演技も実に的確。寓話を使った物語も上手く定番を外しつつ、綺麗にオチを着ける点も実に上手い。総合的に技術力の高い作品。欲を言えば漫画的で派手なコメディー演出をもっと入れても良かった気がする。
■浅野いにお先生
テキストベースで物語が進むので漫画的なダイナミクスは欠ける印象ですが、ひたすらに理詰めにされる主人公は読んでいて楽しかったです。「自己肯定感が低いが傲慢」こんな言葉をかけられたら立ち直れません。主人公の魅力のなさに相反して女性陣二人は非常に魅力的でした。最後の羽が舞うシーンを大ゴマでもっと効果的に見せるなど、キャラの表情以外でも演出を足せば作品の印象も変わるのでは。
■石塚真一先生
面白い!! 会話のテンポも話の展開も少しヒキでとらえて描いてるところに味がある。人物の表情も微妙で人間らしい愛嬌に満ちています。話題作を描きそう。
■業田良家先生
1ページ目、主人公が飯田橋駅で鶴を助けているシーンを見ただけで笑ってしまった。現代版『つるの恩返し』だとすぐに分かり、どうなるのかとワクワクしながら読み進むことができた。テーマやメッセージもまさに現代を表現していて、昔話を上手に生き返らせている。登場する女性ふたりもきちんと描き分けられていてかわいかった。
入選
「スメルズ ライク ティーン スピリット」おくやままるか(22歳・神奈川県)
審査員評を見る

■こざき亜衣先生
人は選びそうですが、独特で美しい描線と詩的な台詞回しがよくマッチしていて、得難い個性を持った作家さんだと思いました。性描写もめちゃくちゃいやらしく仕上がっており(褒めてます)、嫉妬しました…。偉大なタイトルですが、名前負けしない作品だったと思います。成増の身長が終盤伸びていたのは意図的でしょうか? ドキッとしました。
■太田垣康男先生
最初の見開きのインパクトで作品の方向性を読者に植え付ける力技が凄い。この飛び抜けた場面を見たら、エロく純粋で危うい2人の恋物語から目が離せなくなる。性の描き方も詩情に溢れ、不浄こそ若い2人を繋げる神聖な儀式のよう。最後の落下も含め実に神話的。
■浅野いにお先生
ティーンの淡い恋心を瑞々しいペンタッチで表現した非常に好みの作品でした。表現の特殊さゆえの読みづらさは多少ありますが、空気感は最高です。新人賞ではあまり見かけない性的なシーンが含まれますが、単純なエロではなく、行き場のない感情の切なさのような性的表現になっているので、むしろ爽やかさを感じました。どういった作家になりたいかが明確なので脇目も振らずその道を極めて欲しいです。
■石塚真一先生
グッとくる作品です。絵も叙情的で見るだけで音楽が聴こえそう。物語のテンポも音楽みたいな気持ち良さがあります。人間を作者なりの視点からブレずに描ける強さを感じました。
■業田良家先生
私には一度も経験したことがない感情が表現されているようで理解不能だった。それでも言葉にできない何かが私に伝わってきて不思議だった。エロ表現も魅力的だった。特殊な才能を感じた。
「ラスト・ア・ライブ」スガノヨシカ(24歳・佐賀県)
審査員評を見る

■こざき亜衣先生
背景含め、独特な透明感を持った良い絵を描かれる作家さんだなと思いました。構図やライティングも美しく物語に寄り添うように考えられていて、物語に没入することができました。恋愛を介さず人と人が強く結びつく物語は時代性も感じ、個人的にとても好きな話でした。アナログ原稿でしょうか? 地力を感じます。
■太田垣康男先生
絵柄も個性的だしキャラクター達も品が良く、何より世界観が魅力的。ただ、その世界観を読者にちゃんと伝えきれていないのが残念。物語の前半から人魚化というキーワードは出てくるが具体的なビジュアルが無いので読者にはその異質な世界が伝わらない。もっと世界観に引き込む工夫を。
■浅野いにお先生
作り上げられた世界観と緻密な作画の相性が良く、なによりキャラクターのビジュアルが魅力的です。シビアな境遇にありながら、どこか楽天的な少女二人の会話にほっこりしながらも物語に惹き込まれました。ラストは世界観設定を回収するような締め方ではありませんでしたが、どこか余韻を感じさせる気持ちの良い終わらせ方だったように思います。このようなこだわりや執着を感じる作品は良い漫画だと思います。
■石塚真一先生
テーマがビシッと伝わる物語です。設定した舞台に説得力のある絵も良い。作者本人のロマンと遊び心も盛り込まれていました。
■業田良家先生
「永遠」や「不老不死」に対する疑念がテーマというのがいいな。それを陸上と海中に、人間と人魚に対比させて上手にセンス良く表現している。絵にも個性があって良質な才能を感じた。
佳作
「愛が咲いたら」犬ノ畝のぼる(東京都)
審査員評を見る

■こざき亜衣先生
キャラクターがかわいくて、2人がどうなっていくのかが気になって手が最後まで止まることなく楽しめました。王子様を待つ主人公が、最後まで綺良星くんにリードされ続けていたので、最後くらいは主人公サイドからもう一歩踏み込んだ成長が見たかったかな、と思いました。
■太田垣康男先生
私も犬と暮らしてるので共感率高かったです。それはさて置き、登場人物達の振る舞いが皆とても清廉で、とても優しい物語をしっかりと描き上げてる事に静かな喜びを感じました。演出や画面構成にはまだ未熟さはありますが、作者の人柄は実に美しい。ラストカット、壁に犬の絵が飾ってあるのも実に良い。
■浅野いにお先生
導入部分の幼少期の回想が唐突すぎてはじめ混乱しましたが、丁寧な絵柄と確実なコマ割りで非常に読みやすいです。「お姫様と王子様」という価値観は若干前時代的な感じもするので、それに対するエクスキューズがあっても良かったかもしれません。少なくとも作中の「王子」の人間性がなかなか理解しがたく、その彼に惹かれる主人公が「結婚できない」のは推して知るべし、といった感想になり腑に落ちました。
■石塚真一先生
日常の中の希望を描いて読者の背中を押してくれる。読後がさわやかな気持ちになりました。登場人物達が大袈裟じゃないのもこの作者の持ち味だと思いました。
■業田良家先生
読んで優しい気持ちになる作品でした。主人公が将来「おうじ様」と結ばれる予感を感じる締めくくり方だったが、それをもっと強く示すエピソードを加えてもよかったのではないだろうか。そのほうが読んでいるほうも幸せな気持ちになれる。
「ホモサピエンス」大葉子ひな(24歳・東京都)
審査員評を見る

■こざき亜衣先生
昆虫で表情が読めないはずなのに、モディスキーの感情を正しく表現できていて漫画がうまいなぁと思いました。眉毛を描くなどのある種の逃げを使わなかったのもテーマを守っていて素晴らしいです。今年の夏、息子が捕まえてきて、繁殖させることもなく死なせてしまったカブトムシのことを思い出し、程よいところで逃がしてやればよかったと心底反省しました……面白い世界観でした。
■太田垣康男先生
挑戦的な題材にも関わらず、表情のないカブトムシの心情の変化をしっかり描き、幼児の生態と愛らしさも表現されていて興味深く読んだ。脱走の場面は爽快感があり、心の繋がりを垣間見た2人のラストも切なくて良い。しかし、題材に対して世界観の作り込み不足は否めない。SFにはその世界を信じさせる画力が不可欠。
■浅野いにお先生
表情のない昆虫でもちゃんとセリフなしで感情が伝わってくる不思議な漫画体験でした。なかなか難しいコンセプトの漫画を描き切ったことを評価したいです。不満点は主人公たち昆虫の価値観があまりに人間なので、ホモサピエンスとの違いがあまり感じられなかったこと。人と昆虫の絶対的な差を見せることで人間がなんたるかを表現できたのであれば、一気に説得力のあるSF作品に昇華できたのではないかと思います。
■石塚真一先生
発想を自由に広げて紡がれた物語です。感じたことのない言葉にできない読後感がありました。新しい扉を開ける力のある作者だと思います。
■業田良家先生
昆虫が地球の支配者だという設定に引き込まれて読んだ。表情のない昆虫に服を着せて人間のように身振り手振りを付けるのはかなり難しいはずだが上手に描けている。描線も内容にも良く合っていて魅力的に感じた。
「ランニングテスト」西腹(24歳・岡山県)
審査員評を見る

■こざき亜衣先生
惚気話かいと思って読み終えて、改めてタイトルを見てなるほど、となり、やっぱり惚気話だった! テンポよく現実と回想を違和感なく行き来しており、構成が上手だなと思いました。話としては、もうひと捻り、もうひと展開欲しい気がしました。
■太田垣康男先生
とても良質で技量の高い短編。クッキーを黙って食べた、たったこれだけのネタでここまで愛らしく青春の瑞々しさが描ける作者のセンスは凄い。恋人同士、互いのどこに惹かれてるかも実に上手く表現され、この恋は本物だと伝わってくる。表紙も含め画面構成が実に巧み。オチも見事だった。
■浅野いにお先生
全体を通したオフビートなムードは嫌いではないんですが、線のタッチが活きておらず、キャラの表情に熱を感じないためあまりにも淡白な印象です。コマ割りはかなり洗練されています。おそらく写真を元に作画されていると思うので絵のパースや人体の形に狂いはないのですが、キャラクターの顔面デザインに個性が感じられないので、ご自身の目指す絵柄をはっきり意識して「自分のキャラ」を獲得してください。
■石塚真一先生
感動のラブスペクタクルです。オールアクション、一瞬に感じる程面白かった。楽しいのでもっともっと描いてください!
■業田良家先生
恋人同士のお互いの心の機微や駆け引きをずっと走って追いかけているという状況の中だけで表現している点がすごく新鮮に感じた。オチの付け方もお見事。