99回募集中!2026年915日(火)しめきり

これまでの受賞者

これまでの受賞者一覧

第98回発表

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大賞

正賞/賞状、記念盾、副賞/200万円、液晶タブレットまたはスキャナーまたはミラーレス一眼デジタルカメラ、CLIP STUDIO PAINT EX 2デバイス 3年版、受賞作収録本

児童部門

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「アウト!!」有島ひづる(30歳・福岡県)

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■むぎわらしんたろう先生
新人コミック大賞では、貴重なスポーツ漫画。主人公が強いやつを倒すスポーツ漫画の王道です。人物、背景、一コマ一コマ丁寧に描かれていて、画力の高さを感じます。

■松本しげのぶ先生
絵が非常によかった。シンプルで見やすく、迫力がある。キャラの表情や感情、ボールを受けた時の感覚圧力などが伝わる表現が上手い。話も読みやすく、運びが力強い。

■曽山一寿先生
面白かったです。今回1番の高得点をつけさせていただきました。画力、お話の構成力、キャラの心情の描き方、どれもレベルが高いです。非常に好感が持てる作品。

■村瀬範行先生
大変よかったです。読み応えが非常にあります。最後まで読ませる力も、この作品にはあります。読後感もすごくいいです。作家としての力は、相当あると思います。

青年部門

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「陽毬と月乃」ひらきもと(35歳・東京都)

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■こざき亜衣先生
双子も両親も友達もみんなかわいくて、愛情を持って描かれているのが伝わってきました。人の成長をシジミに例えた話もよかったです。12ページで急にモノローグが三人称から月乃の一人称に変わったのが違和感がありました。こういう読み味のコントロールを徹底して、読者とキャラの距離感を意識的に作れるといいなと思います。あとはもう少し毒を出してもいいと思います。

■太田垣康男先生
双子の姉妹の関係に留まらず、両親の温もり、住む町の地域性、憧れのアイドル、選んだ進路、過去から未来の時間の流れ等、この作品からは作者の視野の広さを感じる。主人公がどの世界に立っているのか、それを掴み表現できる事は物語作家の大切な資質。後は商業誌連載に見合う良い題材を見つけるだけ。今後に期待したい。

■浅野いにお先生
トーンを使わない温かみのある作画が作品の素朴な雰囲気に合っています。キャラクターの表情もとても良い。惜しいのは、コマ割りに工夫が感じられず、ストーリーに沿ったカットをただ並べているように見え窮屈に感じてしまうところ。シーンの移り変わりはページのめくりを利用するなど、見開きを意識した構成にすれば印象も変わるはずです。

■石塚真一先生
気持ちの良い真っ直ぐな作品です。キャラクター各々の感情も丁寧に描かれていて、読み手をしっかり物語中に没入させてくれます。ラストもカッケー。

■業田良家先生
絵が抜群に魅力的だ。トーンを使わないで斜線とベタで陰影を美しく表現している。キャラクターも感情豊かで活き活きとしていて大好きになった。双子の2人が一方は働き始め、もう一方は受験して合格して高校を卒業して、そして別れるまでのシーンをセリフなしで、たった2ページで描き切っていた。この巧さには本当に感心した。ラストはもうひと捻りあってもいいのだが、今回のこの物語は、このまま真っ直ぐ終わって正解なのだろう。

入選

正賞/賞状、記念盾、副賞/50万円、液晶タブレットまたはスキャナーまたはミラーレス一眼デジタルカメラ、CLIP STUDIO PAINT EX 1デバイス 1年版、受賞作収録本

児童部門

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「マジクノート」鈴木健太(30歳・神奈川県)

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■むぎわらしんたろう先生
絵は丁寧で見やすいです。キャラの表情など生き生きしています。背景はもうひとがんばりです。ダブル主人公といった話ですが、お互いのエピソードが薄いのが残念。

■松本しげのぶ先生
会話などから生まれる感情の流れ、コマの行間などが丁寧に描かれている。マジックという素材を丁寧に描き、子どもにもわかりやすい構成。これは非常によいです。

■曽山一寿先生
全体的な完成度が高いです。ただ現時点でとてもよくできているのですが、漫画家として殻を破ることができたら、すごい漫画を作り出せる作家さんだと思います。

■村瀬範行先生
絵も話も読みやすかったです。この読みやすさが、一番の評価点です。全体的にギャグやエピソードが薄く感じました。フリが薄いのがもったいないと思います。

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「エソラバトル」Gaku-tougo(32歳・福島県)

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■むぎわらしんたろう先生
漫画などのデジタル作画の未来の道具という感じ。描いた絵が立体になって飛び出してきたら、本当に楽しいと思います。鯉の滝登りの見開き作画はすばらしいです!

■松本しげのぶ先生
バトルの演出やアイデアが破綻することなく熱く描けていて、最後まで一気に読ませる技量を感じました。絵を描く上で創造力を膨らませるシーンが、詩的で美しい。

■曽山一寿先生
いかにもコロコロ!って感じの漫画ですね。「エソラバトル」という架空のゲームを、わかりやすく表現できていると思います。才能のある作家さんだと思います。

■村瀬範行先生
世界観は面白いです。ただ、絵心がある人よがりすぎて、状況がわかりづらいです。逆に手を加えれば、大変よくなるであろう元を生み出せることは大いに評価します。

少年部門

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「スケート8」紀ノ(26歳・東京都)特別育成金 25万円

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■あだち充先生
話がストレート過ぎる気はしますが、それぞれの心情もわかりやすく、見やすい絵と構図で作品全体の空気感には好感が持てました。

■高橋留美子先生
面白かったです。絵もクールで作風に合っていると思います。ストーリーがシンプルな分、キャラクターの心情がよく描けていて。スケボーという題材で女子を主役にした点も、この作品においては成功していると思います。

■青山剛昌先生
スゲー面白かった!! 絵がとても上手で構図もカッコよくセリフもわかりやすくてグッとくる! 話もよくてほぼ満点です! まぁ、たまに描き文字が読みにくいトコとかあったけど…マイナスには感じなかった(笑)

■畑健二郎先生
扱いの難しいテーマを、読みやすい形に自然と落とし込めている技量に相当な実力を感じました。特筆すべきはその画面構成の上手さ。コマとコマの繋がりが非常に見やすく、流れるように画面が切り替わる感じがポテンシャルの高さを物語っています。これは潜在的に絵が上手いということで、まだまだ伸びしろがある。期待しています!

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「つらぬけ!ワガママン」幡上ハルキ(21歳・岡山県)特別育成金 25万円

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■あだち充先生
絵の上手さ、キャラの魅力、会話のテンポ、読後感のよさ、総合力において本物の実力を感じます。

■高橋留美子先生
冒頭部分で主人公の名前は?とか、過去と現在がわかりづらくちょっと混乱しました。ナレーションに頼らず会話で伝えようとした姿勢は評価しますが。その後の主人公と大川の交流は勢いもあり、気持ちも伝わってきて良かったと思います。がんばってください。

■青山剛昌先生
割と面白かった! 絵も上手くてラストもよかったけど…フキ出しの位置とキャラの配置がマッチしてなくてとても読みにくい!読者が「あれ? これってどっちのセリフ?」って思ったらせっかく物語に没頭してたのに我に返っちゃうので気を付けてね!

■畑健二郎先生
キャラクターの絵はかなり完成されていて魅力的でした。特に表情の描き分けが上手で、画面も寄り引きを巧みに使い分け見やすい画面構成になってる点も画力の高さを感じました。画力はとても高いし、まだまだ伸びしろも感じるので、この力を活かして頑張ってください。

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「立花と溝口くんの話」bee(20歳・新潟県)特別育成金 25万円

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■あだち充先生
少年部門としては「?」ですが、人物の表情、セリフ、コマ運び、ていねいな作品作りのアチコチに才能ありです。

■高橋留美子先生
読み易くキャラクターも描けていると思います。絵も魅力的です。しかし、25才の男女が学生時代を振り返る構造が少年誌に合っているのかは疑問です。学生時代の2人の様子も繊細に描けているので、現在進行系学園物を描けたのではないか。その力量を見てみたかったと思います。

■青山剛昌先生
面白かった! 話がたんたんと進んでいくけど絵とセリフが上手くて読後感が心地いい! ただ、最初の2ページのどこかでヒロインの名前が「立花」っていうのをわからせて欲しかった。7ページ目で名前が出た時、「あれ? 名前でてたっけ?」と前のページに戻ってしまったので(笑)

■畑健二郎先生
絵と雰囲気がとても素晴らしいと思いました。2人の微妙な距離感や心理描写、特に行間を読ませる演出は素晴らしかったと思います。この独特の空気感、行間を読ませる構成力、そして造形や表情の可愛らしさ、それらはとても強い武器だと思います。期待しています!

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「コモレビ」渡邊侑耶(20歳・大阪府)特別育成金 25万円

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■あだち充先生
強引さとデタラメさをしっかりした画力で読ませます。独特の存在感のある漫画家になってくれそうな期待感。

■高橋留美子先生
設定にはスンナリ入れました。絵もかわいいです。怪獣のデザインがちょっとゴチャついて見えたのが残念。大切な要素なので、もっとブラッシュアップして欲しかったです。気持ちを全部セリフで言ってるのはわかり易いけれど、エピソードで「見せる」工夫もして欲しいです。

■青山剛昌先生
悪くはなかったけど…いろいろわからない事が…扉のページで怪獣になってたけど原因がわからない。扉に指をはさむとか、何かにつまずいて転ぶとか…原因を描いて欲しかった…そもそもこの子が何で怪獣なのかの説明も欲しい。絵が独特で上手だったので次回作に期待です! あと見開きは1話で1回でOK !

■畑健二郎先生
非常に魅力的で可愛く描けていると思いました。背景も演技も細かく、表情も豊かで見ていてとても楽しかったです。主人公・怪凛がとても可愛く、魅力的に描けていて、非常に好感度が高かったです。コロコロ変わる表情を追いかけるだけでも楽しく読み進めることができてとても軽快な読み味でした。そして弱冠まだ20歳! 今後が楽しみな逸材です。

青年部門

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「嗜癖者のマリヤ」万屋タタラ(23歳・東京都)

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■こざき亜衣先生
言葉にできない種類の感情を絵を通して訴えかけることができる、狭いけど深く刺さる「この人でなくては」と思わせる稀有な描き手だと思いました。商業誌でやるならキメのシーンで一般的でない言葉は使わない方がいいと思います。商業誌はより多くの読者に確実に届くアプローチがどんな作家にも求められます。商業誌で描くことの自分なりの意義はどこにあるのか考えてみてほしいです。

■太田垣康男先生
神話の様に美しい作品。キャラクターも絵柄も物語も壊れる一瞬前の美がそこにある。性に取り憑かれ、喪失感ではなく、まだ生まれてない感覚の中で彷徨う主人公が海への落下(産道) を経て欲望の街に再び降臨する。日本の漫画表現の枠に納まらない豊かな作家性を感じた。有望だと思う。

■浅野いにお先生
独特な作風ですが読み易さは損なわれておらず、むしろ必要で効果的な構図・描写が連なった、非常に完成された作品だと感じました。作品の雰囲気を無視して唐突に現れる「デリヘル」などのワードも気味良い。強いて言えばラストの暗転後に、もう少し踏み込んだ描写を追加して主人公の心境を絵で表現してくれたら、さらに説得力のある作品になったと思います。とても新鮮な漫画体験でした。

■石塚真一先生
絵全体の持つ雰囲気とストーリーがピッタリとマッチしてます。視線がどこか合わない主人公と、その心の内も見事にマッチしてて素晴らしい。読後に考えさせられる作品です。

■業田良家先生
私には主人公の気持ちはまったく理解できなかった。知らない世界を見せてもらった感じだ。絵には芸術性があり、美しさを感じるシーンも数多くあった。ラストも私の理解を超えてはいるが大きな悲しみは伝わってきた。

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「仁太の神様」菅原譲志郎(29歳・熊本県)

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■こざき亜衣先生
とてもよかったです!一法師先生の鬱屈とした内面だけを一貫して描くことで、逆に仁太のキラキラした世界が浮かび上がり、そしてその真実に先生自身が救われていくという構成が複雑で美しかった。上手いだけじゃなく、心のこもったネームだと思いました。

■太田垣康男先生
青年部門にしては幼い内容。しかし教師が主人公なので少年部門にも向かない。この構造的な問題は発想の初期段階で気付くべきだった。この作品で成長するのは仁太くんであり、教師は卑屈な自分を反省するだけ。果たして主人公はどちらだろう?これも発想の段階で吟味して欲しい点。

■浅野いにお先生
導入で学生の部活ものの話かな?と思わせて、教師を主人公に据えたのがまず非常に見事。物語もまさにビターな大人の事情といった展開で、仁太の純粋さに心が押しつぶされそうでした。全てが丸く収まる綺麗なハッピーエンドですが、その帰結には違和感がなく、非常に気持ちの良い作品だと感じます。

■石塚真一先生
ストレートに感動できる作品です。キャラクター各々の心境と関係性も真っ直ぐとらえています。読者の明日に何かの影響をおよぼしそうな良作だと思います。

■業田良家先生
顔が目立つし魅力があるので仁太という生徒が主人公だろうと思っていたら、顧問の先生の内面の変化を描くストーリーで、顧問の先生が主人公だった。それであれば先生の顔やキャラクターをもっと派手で個性の強い人物にするべきです。読者は主人公の活躍を見たいのです。逆に仁太を完全に主人公にして描く方法もあったかもしれません。

佳作

正賞/賞状・記念盾、副賞/30万円、受賞作収録本

児童部門

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「悪魔洋館サティスファイ」高橋海(27歳・福島県)

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■むぎわらしんたろう先生
自由研究が悪魔狩りという設定が面白い。でも悪魔がちょっと大人しいので、悪魔の表情や背景などもリアルに描けば、ギャグとギャップが出て面白くなると思います。

■松本しげのぶ先生
楽しく読める悪魔討伐漫画。無表情なキャラクターの生き生きとした奇行に、たじたじの悪魔が面白い。後半ダレた感じがするので、読者を引き込む展開がほしいです。

■曽山一寿先生
狩太郎とサティスファイの温度差が面白く、2人のテンションの対比を表現できています。笑いのポイントが自然に描けているので、ギャグ漫画を描きなれていますね。

■村瀬範行先生
面白かったです。狩太郎くんのぶっとんだ思考が、次はなにをするのかを楽しみに読み進めます。キャラに個性があり、その個性で話をひっぱっている作風がよいです。

少年部門

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「見てるだけ」ましまとをじ(26歳・愛知県)

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■あだち充先生
先の事を考えるとこれでいいのか? というラストですが、楽しいドタバタギャグとして細かい事は気にしないようにしました。

■高橋留美子先生
男女キャラ、ともに不思議な愛嬌があるのはとても良いと思います。テンポも良く読み易かったのですが、このラストで正解なのかは疑問です。連載の一話目だったら逆に興味が湧くかもですが、読み切り作品なので…。

■青山剛昌先生
とても面白かった! 絵も上手だし、セリフのテンポが良いのでスルスル読めた! でもラストから先の話が読みたかった! 34ページまでの話を14ページぐらいに済ませて、あとの20ページでどこでも行ける幽霊の女の子と何かして欲しかったです!(笑)

■畑健二郎先生
表情の付け方や仕草によって女の子は可愛く、男の子は色気があって良かったと思います。今後の課題としては、まずは物語を読者の納得する結末の位置まで描き切るというのが当面の目標かなと思います。たとえそれが、どのような結末であってもね。そこまで引き込む力はあると思うので是非トライしてみてください。

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「ワークレート」中俣浪漫(31歳・福岡県)

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■あだち充先生
手慣れた話作りには安心感がありますが、魅力的な女教師キャラに比べると、表情も含め少年キャラが少し残念…

■高橋留美子先生
読み終えると、何が言いたいのかわかるタイプの作品です。ちゃんと整理して構成されている分、勢いで読めないというか、読者にも考えさせてしまう感じが惜しいです。主人公だけヘッドキャップが黒という所はすごく良い気配りです。すごく大切な事です。

■青山剛昌先生
悪くなかったけど…ラグビーの事を詳しく知ってないと話に入り込めない所が多々あってうまくのれなかった! あと、絵的にもわかりにくい所が…たとえば2ページ目の1コマ目でラグビーボールがどうなってるかわかりづらい。上にスッポ抜けるとかならわかりやすいけど…41ページ目の「おもしれー…だったわ」はとても良かった!

■畑健二郎先生
まず特筆すべきは圧倒的に女性キャラが可愛いという点。表情、仕草、行動。どれも非常に魅力的で、それだけでも読む強い動機になっていました。お話も大変バランスが良く、素直でまっすぐな物語が終始気持ちよくて面白かったです。可愛い女の子と、素直な物語は描けるのですから、画面構成についても頑張ってください。

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「唐辛子は小粒でもめっちゃ辛い」三由みやこ(28歳・東京都)

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■あだち充先生
ぶっ飛んだ話なのでもっとテンポよく、せめて32ページくらいでまとめて欲しかった。もう少しキャラの描き分けも必要かと…

■高橋留美子先生
作品の方向性を示すのが16ページ目というのは遅いです。SFの伏線も張っていないので、唐突に感じました。辛い物好きを徹底的に貫くのは良いと思いますが、なんだか平坦に感じてしまいました。絵はうまいし、キャラの造型も良いので、構成の勉強をしてください。

■青山剛昌先生
うーん…とにかく絵はとてもとても上手い! 女の子はメチャメチャかわいい? ただ…話が不条理過ぎてオッサンにはついて行けなかった…(笑)あと、異星人なのに地球人にそっくりすぎるし文化も地球そっくりなのが、ちと腑に落ちなかった…

■畑健二郎先生
キャラクターの作画、特に女性キャラの作画はかなり良かったです。特に印象的だったのは繊細な目の描き方。とても感情が伝わってきて画力の高さを感じました。今後の課題としては、もう少しだけ地に足がついた作品を描くと良いかも知れません。強い武器は持っています。焦らず、丁寧に、頑張ってください!

少女・女性部門

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「可愛くなくちゃダメですか?」小園井 ゆえ(32歳・茨城県)特別育成金 33万円

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■池山田剛先生
「照れんな!悶えんな!」笑いました。セリフの掛け合いがとても可愛くて楽しい!男の子のキャラや魅せ方がとてもステキでカッコよくて、女の子も可愛く、ラストページの先の2人の物語も読みたいと思いました。

■川上ちひろ先生
主人公の悩みに共感しやすく、楽しく読めました。男子キャラのアップはカッコいいのですが、小柄になり過ぎるなど身体のデッサンが不安定なのが気になりました。終盤もう一つ、彼の見せ場になるエピソードも欲しかったです。

■かわだ志乃先生
可愛い絵柄で読者が共感できるテーマでよかったです。変形ゴマが多いので全体的にすっきりさせたほうがもっと読みやすくなると思います。冒頭から席替えのシーンまではもう少し詰めてもいいかなと思いました。

■小玉ユキ先生
表情が魅力的でした。体型と合う服について悩むお話なので、全身をバランスよく描けるともっと良くなると思います。四宮君がなぜ主人公にそこまで親身になってくれるのか、その動機をちゃんと見たかったなと思いました。

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「浄花の姫と不死の王」この冬璃特別育成金 33万円

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■池山田剛先生
絵が綺麗で姫も王も切なく美しく、読み応えがありました。2人の心の交流がとても丁寧でしたが描きたいテーマに対してページが足りず、見せ場のラストが駆け足になってしまったのが惜しく思いました。

■川上ちひろ先生
綺麗な絵柄で、細部まで丁寧に描かれています。終盤の見せ場はドラマチックでしたが、導入は言葉での設明が多く、魔国の恐ろしさが絵で伝わりにくかったです。魔王のギャップも、序盤ではなくもう少し後が良いなと思います。

■かわだ志乃先生
絵が丁寧で、ペン入れが好印象でした。設定が読切には細かく説明不足な所もあったので、ファンタジーならテーマを絞ると読みやすいです。主人公の一人称が特別なら、モノローグではなく一度セリフにすると分かりやすいです。

■小玉ユキ先生
綺麗な絵柄で画面構成やコマ割も上手く読みやすかったです。設定も説得力があり、コミカルとシリアスの配分の良さでダリルの性格のギャップもよく伝わりました。ラストお茶の場面は、もう少しゆったり余韻が欲しかったです。

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「きっとNOT推し」未来浪漫(28歳・福岡県)特別育成金 33万円

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■池山田剛先生
女の子が素直で魅力的で、男の子もおとなしいけど魅力に溢れていて、2人が惹かれていく流れにとても説得力がありました。コマ割りもページ配分もバランスが良く読みやすく、読後の多幸感と満足感が高いステキな作品でした。

■川上ちひろ先生
会話やモノローグがテンポ良く、登場人物みんな可愛かったです。双子設定だと分かってから、この後三角関係に…!?という期待をしてしまったので、そうなった時の主人公の葛藤や選択など、是非続きを読みたいと思いました。

■かわだ志乃先生
可愛く華やかな画面で、推し活から始まる恋とてもよかったです。冒頭でもう少しMAOくんを大きく見せると直央くんの素顔見えシーンが際立つと思います。2人のすれ違いや障害になる展開があると読み応えが増すと思います。

■小玉ユキ先生
設定の都合の良さなど最初は気になりましたが、主人公の素直さと、仲良くなる過程が丁寧なおかげでスムーズに読めました。大ゴマの表情も良い。双子の弟への感情、双子であることの隠し方も描けると説得力が増すと思います。

青年部門

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「追え!奴は掟破り」大久保和希(26歳・東京都)

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■こざき亜衣先生
背景を含めた絵の説得力が凄かったです。これだけの画面を仕上げる胆力は青年誌では強い武器だと思います。もっとたくさん描いて「自分の絵柄」を見つけて欲しいです。キャラクターは表情豊かでわかりやすく楽しませようという気持ちは伝わるものの、内面はやや記号的な印象を受けました。まずは自己投影からでいいので血肉を感じさせて欲しいです。

■太田垣康男先生
全てのコマからパッションが溢れ、物語の最後まで勢いが途切れずに描き切った熱量の高さは評価したい。未熟な部分を勢いでカバーするのは新人漫画家の正しい戦略。だが、それだけを自分の個性だと慢心してはいけない。技術を学んで進化する事も必要。情熱を向けるベクトルを変える勇気を。

■浅野いにお先生
作画の質が恐ろしく高く、短いページ数でこれだけの内容が詰め込んであるのは満足感あり、情報量で殴られた感じです。意図的なのか素なのかは判断できませんが、80年代の漫画の雰囲気を完全再現しており、僕は少し苦手ですが当時のノリが好きな人にはたまらないのでは。読みづらさの改善は必要ですが、確かな技術力に裏打ちされた力作です。

■石塚真一先生
ノンストップ。勢いで突っ走ってラストまで描き切っています。パワー全開で良くここまで描きましたね。これは凄い。表情も実に豊かです。作者の表情に対する熱い想いが伝わってきました。

■業田良家先生
最初から最後までバイクと車が暴走していて、それらと人物がずっと動いている。手を抜かずに描き込んだ作者の情熱に感心した。主人公の恋心もまっすぐ清らかに私に伝わってきた。最後のコマでなにかひと言主人公に言わせたらピタッと決まった気がする。言葉で伝えたくなかったから作者はそうしたのかもしれないが。

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「小説家の友人」小渕リツ子(27歳・宮城県)

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■こざき亜衣先生
32ページが冗長にならず、シーンの切り替えでテンポよく読ませるのがとても上手いなと思いました。これができる人はなかなかいません。一方でキャラクターはやや弱い印象です。二人の対比は劇中劇のようなフワッとした作風イメージではなく、彼ら自身の言動、関係性で見たいところです。

■太田垣康男先生
画力と構成力は高く、心理描写も非常に巧み。天才的な友人を様々な表情や仕草で感じさせる演出は実に上手い。だが、主人公の人間性を劇中劇のポエムで語らせるだけでは不十分。魅力的な友人に認められる主人公にも、何か隠れた魅力がある筈。それを現実世界でのエピソードとして見せて欲しかった。

■浅野いにお先生
二人の関係性がヒリヒリとしながらも微笑ましく、絵柄に不安定さを感じつつもキャラの表情が活き活きとしていており、友情をテーマにした良い作品だと思いました。フキダシの位置が雑で誰セリフか分かりづらい部分があったので、視線誘導を意識してページ毎のレイアウトを整理する努力をしてください。

■石塚真一先生
関係性のドラマが気持ち良く紡がれていてグッとくる作品です。いくつかのキメのシーンもタイミング良く、作品を盛り上げています。読後感も素晴らしい。

■業田良家先生
小説家だけでなく漫画家でもミュージシャンでも創作する者たちの友情には複雑な感情が芽生えてくる。ライバル心や嫉妬など。その心理を上手にそして優しく表現している。「小説は結局おれの二次資料。」というセリフが光っていた。

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「耳かき小町のあいきさん」三筋クエン酸(茨城県)

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■こざき亜衣先生
耳かきは私も大好きです。マッサージも気持ちよさそうなのが伝わります。しかし結構なページ数を割いたにしては、最初と最後を比較して主人公にもヒロインにも特に変化がなかったのが消化不良でした。シチュエーションだけになっている印象なので、ストーリーが欲しいと思いました。

■太田垣康男先生
広告漫画としてはとてもレベルが高い。「耳かきリフレ」の情報と魅力を上手く伝えていて技術力はプロ級。キャラクターも人柄の良さが伝わり好感度も高い。問題点としては、その高い広告漫画家としてのスキルを何処に売り込むか、を見極める事。需要と供給の良き出会いを祈る。

■浅野いにお先生
実在するのは知りませんでしたが、耳かきリフレ良いですね。一度行ってみたいです。漫画としてはテンポも良く、絵作りも十分長けていて読みやすいです。しかし所謂キャラ漫画なので、大きなヤマやオチはないものとしても、少し型にハマりすぎな感は否めないので評価が難しいです。作品の持つフェチズムに共感できる読者がいれば評価はもっと高くなるでしょう。

■石塚真一先生
絵とテンポも良く、とても読みやすい作品です。余計な着色が無いところがかえって人間味あふれているように感じました。感覚的なシーンも上手い。気持ち良さそうだなあ?。

■業田良家先生
主人公の女性がかわいい。顔の造りだけでなく表情も仕草も魅力的だ。読んでいて私も一度耳かき専門店に行ってみたくなった。それくらい内容に説得力はあるのだが、漫画のストーリーとしては平坦すぎる。ストーリーに仕掛けやそれをひっくり返すオチがほしくなる。

奨励金

10万円

児童部門

「文具ウォーズ」山口拓志(22歳・東京都)

「歯ニキ」山口大我(25歳・東京都)

少女・女性部門

「放課後あそぼ」うえ太(千葉県)

「花と紫煙」雨宮律(富山県)

「実は、ずっと前から。」きのこと(大阪府)

青年部門

「井戸の中から見る虹」平瀬けい(22歳・徳島県)

「互いの人物画」大白あお(25歳・神奈川県)

「二人の若舞」木田メグミ(41歳・広島県)

児童部門

大賞

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「アウト!!」有島ひづる(30歳・福岡県)

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■むぎわらしんたろう先生
新人コミック大賞では、貴重なスポーツ漫画。主人公が強いやつを倒すスポーツ漫画の王道です。人物、背景、一コマ一コマ丁寧に描かれていて、画力の高さを感じます。

■松本しげのぶ先生
絵が非常によかった。シンプルで見やすく、迫力がある。キャラの表情や感情、ボールを受けた時の感覚圧力などが伝わる表現が上手い。話も読みやすく、運びが力強い。

■曽山一寿先生
面白かったです。今回1番の高得点をつけさせていただきました。画力、お話の構成力、キャラの心情の描き方、どれもレベルが高いです。非常に好感が持てる作品。

■村瀬範行先生
大変よかったです。読み応えが非常にあります。最後まで読ませる力も、この作品にはあります。読後感もすごくいいです。作家としての力は、相当あると思います。

入選

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「マジクノート」鈴木健太(30歳・神奈川県)

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■むぎわらしんたろう先生
絵は丁寧で見やすいです。キャラの表情など生き生きしています。背景はもうひとがんばりです。ダブル主人公といった話ですが、お互いのエピソードが薄いのが残念。

■松本しげのぶ先生
会話などから生まれる感情の流れ、コマの行間などが丁寧に描かれている。マジックという素材を丁寧に描き、子どもにもわかりやすい構成。これは非常によいです。

■曽山一寿先生
全体的な完成度が高いです。ただ現時点でとてもよくできているのですが、漫画家として殻を破ることができたら、すごい漫画を作り出せる作家さんだと思います。

■村瀬範行先生
絵も話も読みやすかったです。この読みやすさが、一番の評価点です。全体的にギャグやエピソードが薄く感じました。フリが薄いのがもったいないと思います。

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「エソラバトル」Gaku-tougo(32歳・福島県)

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■むぎわらしんたろう先生
漫画などのデジタル作画の未来の道具という感じ。描いた絵が立体になって飛び出してきたら、本当に楽しいと思います。鯉の滝登りの見開き作画はすばらしいです!

■松本しげのぶ先生
バトルの演出やアイデアが破綻することなく熱く描けていて、最後まで一気に読ませる技量を感じました。絵を描く上で創造力を膨らませるシーンが、詩的で美しい。

■曽山一寿先生
いかにもコロコロ!って感じの漫画ですね。「エソラバトル」という架空のゲームを、わかりやすく表現できていると思います。才能のある作家さんだと思います。

■村瀬範行先生
世界観は面白いです。ただ、絵心がある人よがりすぎて、状況がわかりづらいです。逆に手を加えれば、大変よくなるであろう元を生み出せることは大いに評価します。

佳作

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「悪魔洋館サティスファイ」高橋海(27歳・福島県)

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■むぎわらしんたろう先生
自由研究が悪魔狩りという設定が面白い。でも悪魔がちょっと大人しいので、悪魔の表情や背景などもリアルに描けば、ギャグとギャップが出て面白くなると思います。

■松本しげのぶ先生
楽しく読める悪魔討伐漫画。無表情なキャラクターの生き生きとした奇行に、たじたじの悪魔が面白い。後半ダレた感じがするので、読者を引き込む展開がほしいです。

■曽山一寿先生
狩太郎とサティスファイの温度差が面白く、2人のテンションの対比を表現できています。笑いのポイントが自然に描けているので、ギャグ漫画を描きなれていますね。

■村瀬範行先生
面白かったです。狩太郎くんのぶっとんだ思考が、次はなにをするのかを楽しみに読み進めます。キャラに個性があり、その個性で話をひっぱっている作風がよいです。

奨励金

「文具ウォーズ」山口拓志(22歳・東京都)

「歯ニキ」山口大我(25歳・東京都)

少年部門

入選

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「スケート8」紀ノ(26歳・東京都)特別育成金 25万円

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■あだち充先生
話がストレート過ぎる気はしますが、それぞれの心情もわかりやすく、見やすい絵と構図で作品全体の空気感には好感が持てました。

■高橋留美子先生
面白かったです。絵もクールで作風に合っていると思います。ストーリーがシンプルな分、キャラクターの心情がよく描けていて。スケボーという題材で女子を主役にした点も、この作品においては成功していると思います。

■青山剛昌先生
スゲー面白かった!! 絵がとても上手で構図もカッコよくセリフもわかりやすくてグッとくる! 話もよくてほぼ満点です! まぁ、たまに描き文字が読みにくいトコとかあったけど…マイナスには感じなかった(笑)

■畑健二郎先生
扱いの難しいテーマを、読みやすい形に自然と落とし込めている技量に相当な実力を感じました。特筆すべきはその画面構成の上手さ。コマとコマの繋がりが非常に見やすく、流れるように画面が切り替わる感じがポテンシャルの高さを物語っています。これは潜在的に絵が上手いということで、まだまだ伸びしろがある。期待しています!

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「つらぬけ!ワガママン」幡上ハルキ(21歳・岡山県)特別育成金 25万円

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■あだち充先生
絵の上手さ、キャラの魅力、会話のテンポ、読後感のよさ、総合力において本物の実力を感じます。

■高橋留美子先生
冒頭部分で主人公の名前は?とか、過去と現在がわかりづらくちょっと混乱しました。ナレーションに頼らず会話で伝えようとした姿勢は評価しますが。その後の主人公と大川の交流は勢いもあり、気持ちも伝わってきて良かったと思います。がんばってください。

■青山剛昌先生
割と面白かった! 絵も上手くてラストもよかったけど…フキ出しの位置とキャラの配置がマッチしてなくてとても読みにくい!読者が「あれ? これってどっちのセリフ?」って思ったらせっかく物語に没頭してたのに我に返っちゃうので気を付けてね!

■畑健二郎先生
キャラクターの絵はかなり完成されていて魅力的でした。特に表情の描き分けが上手で、画面も寄り引きを巧みに使い分け見やすい画面構成になってる点も画力の高さを感じました。画力はとても高いし、まだまだ伸びしろも感じるので、この力を活かして頑張ってください。

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「立花と溝口くんの話」bee(20歳・新潟県)特別育成金 25万円

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■あだち充先生
少年部門としては「?」ですが、人物の表情、セリフ、コマ運び、ていねいな作品作りのアチコチに才能ありです。

■高橋留美子先生
読み易くキャラクターも描けていると思います。絵も魅力的です。しかし、25才の男女が学生時代を振り返る構造が少年誌に合っているのかは疑問です。学生時代の2人の様子も繊細に描けているので、現在進行系学園物を描けたのではないか。その力量を見てみたかったと思います。

■青山剛昌先生
面白かった! 話がたんたんと進んでいくけど絵とセリフが上手くて読後感が心地いい! ただ、最初の2ページのどこかでヒロインの名前が「立花」っていうのをわからせて欲しかった。7ページ目で名前が出た時、「あれ? 名前でてたっけ?」と前のページに戻ってしまったので(笑)

■畑健二郎先生
絵と雰囲気がとても素晴らしいと思いました。2人の微妙な距離感や心理描写、特に行間を読ませる演出は素晴らしかったと思います。この独特の空気感、行間を読ませる構成力、そして造形や表情の可愛らしさ、それらはとても強い武器だと思います。期待しています!

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「コモレビ」渡邊侑耶(20歳・大阪府)特別育成金 25万円

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■あだち充先生
強引さとデタラメさをしっかりした画力で読ませます。独特の存在感のある漫画家になってくれそうな期待感。

■高橋留美子先生
設定にはスンナリ入れました。絵もかわいいです。怪獣のデザインがちょっとゴチャついて見えたのが残念。大切な要素なので、もっとブラッシュアップして欲しかったです。気持ちを全部セリフで言ってるのはわかり易いけれど、エピソードで「見せる」工夫もして欲しいです。

■青山剛昌先生
悪くはなかったけど…いろいろわからない事が…扉のページで怪獣になってたけど原因がわからない。扉に指をはさむとか、何かにつまずいて転ぶとか…原因を描いて欲しかった…そもそもこの子が何で怪獣なのかの説明も欲しい。絵が独特で上手だったので次回作に期待です! あと見開きは1話で1回でOK !

■畑健二郎先生
非常に魅力的で可愛く描けていると思いました。背景も演技も細かく、表情も豊かで見ていてとても楽しかったです。主人公・怪凛がとても可愛く、魅力的に描けていて、非常に好感度が高かったです。コロコロ変わる表情を追いかけるだけでも楽しく読み進めることができてとても軽快な読み味でした。そして弱冠まだ20歳! 今後が楽しみな逸材です。

佳作

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「見てるだけ」ましまとをじ(26歳・愛知県)

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■あだち充先生
先の事を考えるとこれでいいのか? というラストですが、楽しいドタバタギャグとして細かい事は気にしないようにしました。

■高橋留美子先生
男女キャラ、ともに不思議な愛嬌があるのはとても良いと思います。テンポも良く読み易かったのですが、このラストで正解なのかは疑問です。連載の一話目だったら逆に興味が湧くかもですが、読み切り作品なので…。

■青山剛昌先生
とても面白かった! 絵も上手だし、セリフのテンポが良いのでスルスル読めた! でもラストから先の話が読みたかった! 34ページまでの話を14ページぐらいに済ませて、あとの20ページでどこでも行ける幽霊の女の子と何かして欲しかったです!(笑)

■畑健二郎先生
表情の付け方や仕草によって女の子は可愛く、男の子は色気があって良かったと思います。今後の課題としては、まずは物語を読者の納得する結末の位置まで描き切るというのが当面の目標かなと思います。たとえそれが、どのような結末であってもね。そこまで引き込む力はあると思うので是非トライしてみてください。

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「ワークレート」中俣浪漫(31歳・福岡県)

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■あだち充先生
手慣れた話作りには安心感がありますが、魅力的な女教師キャラに比べると、表情も含め少年キャラが少し残念…

■高橋留美子先生
読み終えると、何が言いたいのかわかるタイプの作品です。ちゃんと整理して構成されている分、勢いで読めないというか、読者にも考えさせてしまう感じが惜しいです。主人公だけヘッドキャップが黒という所はすごく良い気配りです。すごく大切な事です。

■青山剛昌先生
悪くなかったけど…ラグビーの事を詳しく知ってないと話に入り込めない所が多々あってうまくのれなかった! あと、絵的にもわかりにくい所が…たとえば2ページ目の1コマ目でラグビーボールがどうなってるかわかりづらい。上にスッポ抜けるとかならわかりやすいけど…41ページ目の「おもしれー…だったわ」はとても良かった!

■畑健二郎先生
まず特筆すべきは圧倒的に女性キャラが可愛いという点。表情、仕草、行動。どれも非常に魅力的で、それだけでも読む強い動機になっていました。お話も大変バランスが良く、素直でまっすぐな物語が終始気持ちよくて面白かったです。可愛い女の子と、素直な物語は描けるのですから、画面構成についても頑張ってください。

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「唐辛子は小粒でもめっちゃ辛い」三由みやこ(28歳・東京都)

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■あだち充先生
ぶっ飛んだ話なのでもっとテンポよく、せめて32ページくらいでまとめて欲しかった。もう少しキャラの描き分けも必要かと…

■高橋留美子先生
作品の方向性を示すのが16ページ目というのは遅いです。SFの伏線も張っていないので、唐突に感じました。辛い物好きを徹底的に貫くのは良いと思いますが、なんだか平坦に感じてしまいました。絵はうまいし、キャラの造型も良いので、構成の勉強をしてください。

■青山剛昌先生
うーん…とにかく絵はとてもとても上手い! 女の子はメチャメチャかわいい? ただ…話が不条理過ぎてオッサンにはついて行けなかった…(笑)あと、異星人なのに地球人にそっくりすぎるし文化も地球そっくりなのが、ちと腑に落ちなかった…

■畑健二郎先生
キャラクターの作画、特に女性キャラの作画はかなり良かったです。特に印象的だったのは繊細な目の描き方。とても感情が伝わってきて画力の高さを感じました。今後の課題としては、もう少しだけ地に足がついた作品を描くと良いかも知れません。強い武器は持っています。焦らず、丁寧に、頑張ってください!

少女・女性部門

佳作

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「可愛くなくちゃダメですか?」小園井 ゆえ(32歳・茨城県)特別育成金 33万円

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■池山田剛先生
「照れんな!悶えんな!」笑いました。セリフの掛け合いがとても可愛くて楽しい!男の子のキャラや魅せ方がとてもステキでカッコよくて、女の子も可愛く、ラストページの先の2人の物語も読みたいと思いました。

■川上ちひろ先生
主人公の悩みに共感しやすく、楽しく読めました。男子キャラのアップはカッコいいのですが、小柄になり過ぎるなど身体のデッサンが不安定なのが気になりました。終盤もう一つ、彼の見せ場になるエピソードも欲しかったです。

■かわだ志乃先生
可愛い絵柄で読者が共感できるテーマでよかったです。変形ゴマが多いので全体的にすっきりさせたほうがもっと読みやすくなると思います。冒頭から席替えのシーンまではもう少し詰めてもいいかなと思いました。

■小玉ユキ先生
表情が魅力的でした。体型と合う服について悩むお話なので、全身をバランスよく描けるともっと良くなると思います。四宮君がなぜ主人公にそこまで親身になってくれるのか、その動機をちゃんと見たかったなと思いました。

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「浄花の姫と不死の王」この冬璃特別育成金 33万円

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■池山田剛先生
絵が綺麗で姫も王も切なく美しく、読み応えがありました。2人の心の交流がとても丁寧でしたが描きたいテーマに対してページが足りず、見せ場のラストが駆け足になってしまったのが惜しく思いました。

■川上ちひろ先生
綺麗な絵柄で、細部まで丁寧に描かれています。終盤の見せ場はドラマチックでしたが、導入は言葉での設明が多く、魔国の恐ろしさが絵で伝わりにくかったです。魔王のギャップも、序盤ではなくもう少し後が良いなと思います。

■かわだ志乃先生
絵が丁寧で、ペン入れが好印象でした。設定が読切には細かく説明不足な所もあったので、ファンタジーならテーマを絞ると読みやすいです。主人公の一人称が特別なら、モノローグではなく一度セリフにすると分かりやすいです。

■小玉ユキ先生
綺麗な絵柄で画面構成やコマ割も上手く読みやすかったです。設定も説得力があり、コミカルとシリアスの配分の良さでダリルの性格のギャップもよく伝わりました。ラストお茶の場面は、もう少しゆったり余韻が欲しかったです。

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「きっとNOT推し」未来浪漫(28歳・福岡県)特別育成金 33万円

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■池山田剛先生
女の子が素直で魅力的で、男の子もおとなしいけど魅力に溢れていて、2人が惹かれていく流れにとても説得力がありました。コマ割りもページ配分もバランスが良く読みやすく、読後の多幸感と満足感が高いステキな作品でした。

■川上ちひろ先生
会話やモノローグがテンポ良く、登場人物みんな可愛かったです。双子設定だと分かってから、この後三角関係に…!?という期待をしてしまったので、そうなった時の主人公の葛藤や選択など、是非続きを読みたいと思いました。

■かわだ志乃先生
可愛く華やかな画面で、推し活から始まる恋とてもよかったです。冒頭でもう少しMAOくんを大きく見せると直央くんの素顔見えシーンが際立つと思います。2人のすれ違いや障害になる展開があると読み応えが増すと思います。

■小玉ユキ先生
設定の都合の良さなど最初は気になりましたが、主人公の素直さと、仲良くなる過程が丁寧なおかげでスムーズに読めました。大ゴマの表情も良い。双子の弟への感情、双子であることの隠し方も描けると説得力が増すと思います。

奨励金

「放課後あそぼ」うえ太(千葉県)

「花と紫煙」雨宮律(富山県)

「実は、ずっと前から。」きのこと(大阪府)

青年部門

大賞

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「陽毬と月乃」ひらきもと(35歳・東京都)

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■こざき亜衣先生
双子も両親も友達もみんなかわいくて、愛情を持って描かれているのが伝わってきました。人の成長をシジミに例えた話もよかったです。12ページで急にモノローグが三人称から月乃の一人称に変わったのが違和感がありました。こういう読み味のコントロールを徹底して、読者とキャラの距離感を意識的に作れるといいなと思います。あとはもう少し毒を出してもいいと思います。

■太田垣康男先生
双子の姉妹の関係に留まらず、両親の温もり、住む町の地域性、憧れのアイドル、選んだ進路、過去から未来の時間の流れ等、この作品からは作者の視野の広さを感じる。主人公がどの世界に立っているのか、それを掴み表現できる事は物語作家の大切な資質。後は商業誌連載に見合う良い題材を見つけるだけ。今後に期待したい。

■浅野いにお先生
トーンを使わない温かみのある作画が作品の素朴な雰囲気に合っています。キャラクターの表情もとても良い。惜しいのは、コマ割りに工夫が感じられず、ストーリーに沿ったカットをただ並べているように見え窮屈に感じてしまうところ。シーンの移り変わりはページのめくりを利用するなど、見開きを意識した構成にすれば印象も変わるはずです。

■石塚真一先生
気持ちの良い真っ直ぐな作品です。キャラクター各々の感情も丁寧に描かれていて、読み手をしっかり物語中に没入させてくれます。ラストもカッケー。

■業田良家先生
絵が抜群に魅力的だ。トーンを使わないで斜線とベタで陰影を美しく表現している。キャラクターも感情豊かで活き活きとしていて大好きになった。双子の2人が一方は働き始め、もう一方は受験して合格して高校を卒業して、そして別れるまでのシーンをセリフなしで、たった2ページで描き切っていた。この巧さには本当に感心した。ラストはもうひと捻りあってもいいのだが、今回のこの物語は、このまま真っ直ぐ終わって正解なのだろう。

入選

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「嗜癖者のマリヤ」万屋タタラ(23歳・東京都)

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■こざき亜衣先生
言葉にできない種類の感情を絵を通して訴えかけることができる、狭いけど深く刺さる「この人でなくては」と思わせる稀有な描き手だと思いました。商業誌でやるならキメのシーンで一般的でない言葉は使わない方がいいと思います。商業誌はより多くの読者に確実に届くアプローチがどんな作家にも求められます。商業誌で描くことの自分なりの意義はどこにあるのか考えてみてほしいです。

■太田垣康男先生
神話の様に美しい作品。キャラクターも絵柄も物語も壊れる一瞬前の美がそこにある。性に取り憑かれ、喪失感ではなく、まだ生まれてない感覚の中で彷徨う主人公が海への落下(産道) を経て欲望の街に再び降臨する。日本の漫画表現の枠に納まらない豊かな作家性を感じた。有望だと思う。

■浅野いにお先生
独特な作風ですが読み易さは損なわれておらず、むしろ必要で効果的な構図・描写が連なった、非常に完成された作品だと感じました。作品の雰囲気を無視して唐突に現れる「デリヘル」などのワードも気味良い。強いて言えばラストの暗転後に、もう少し踏み込んだ描写を追加して主人公の心境を絵で表現してくれたら、さらに説得力のある作品になったと思います。とても新鮮な漫画体験でした。

■石塚真一先生
絵全体の持つ雰囲気とストーリーがピッタリとマッチしてます。視線がどこか合わない主人公と、その心の内も見事にマッチしてて素晴らしい。読後に考えさせられる作品です。

■業田良家先生
私には主人公の気持ちはまったく理解できなかった。知らない世界を見せてもらった感じだ。絵には芸術性があり、美しさを感じるシーンも数多くあった。ラストも私の理解を超えてはいるが大きな悲しみは伝わってきた。

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「仁太の神様」菅原譲志郎(29歳・熊本県)

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■こざき亜衣先生
とてもよかったです!一法師先生の鬱屈とした内面だけを一貫して描くことで、逆に仁太のキラキラした世界が浮かび上がり、そしてその真実に先生自身が救われていくという構成が複雑で美しかった。上手いだけじゃなく、心のこもったネームだと思いました。

■太田垣康男先生
青年部門にしては幼い内容。しかし教師が主人公なので少年部門にも向かない。この構造的な問題は発想の初期段階で気付くべきだった。この作品で成長するのは仁太くんであり、教師は卑屈な自分を反省するだけ。果たして主人公はどちらだろう?これも発想の段階で吟味して欲しい点。

■浅野いにお先生
導入で学生の部活ものの話かな?と思わせて、教師を主人公に据えたのがまず非常に見事。物語もまさにビターな大人の事情といった展開で、仁太の純粋さに心が押しつぶされそうでした。全てが丸く収まる綺麗なハッピーエンドですが、その帰結には違和感がなく、非常に気持ちの良い作品だと感じます。

■石塚真一先生
ストレートに感動できる作品です。キャラクター各々の心境と関係性も真っ直ぐとらえています。読者の明日に何かの影響をおよぼしそうな良作だと思います。

■業田良家先生
顔が目立つし魅力があるので仁太という生徒が主人公だろうと思っていたら、顧問の先生の内面の変化を描くストーリーで、顧問の先生が主人公だった。それであれば先生の顔やキャラクターをもっと派手で個性の強い人物にするべきです。読者は主人公の活躍を見たいのです。逆に仁太を完全に主人公にして描く方法もあったかもしれません。

佳作

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「追え!奴は掟破り」大久保和希(26歳・東京都)

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■こざき亜衣先生
背景を含めた絵の説得力が凄かったです。これだけの画面を仕上げる胆力は青年誌では強い武器だと思います。もっとたくさん描いて「自分の絵柄」を見つけて欲しいです。キャラクターは表情豊かでわかりやすく楽しませようという気持ちは伝わるものの、内面はやや記号的な印象を受けました。まずは自己投影からでいいので血肉を感じさせて欲しいです。

■太田垣康男先生
全てのコマからパッションが溢れ、物語の最後まで勢いが途切れずに描き切った熱量の高さは評価したい。未熟な部分を勢いでカバーするのは新人漫画家の正しい戦略。だが、それだけを自分の個性だと慢心してはいけない。技術を学んで進化する事も必要。情熱を向けるベクトルを変える勇気を。

■浅野いにお先生
作画の質が恐ろしく高く、短いページ数でこれだけの内容が詰め込んであるのは満足感あり、情報量で殴られた感じです。意図的なのか素なのかは判断できませんが、80年代の漫画の雰囲気を完全再現しており、僕は少し苦手ですが当時のノリが好きな人にはたまらないのでは。読みづらさの改善は必要ですが、確かな技術力に裏打ちされた力作です。

■石塚真一先生
ノンストップ。勢いで突っ走ってラストまで描き切っています。パワー全開で良くここまで描きましたね。これは凄い。表情も実に豊かです。作者の表情に対する熱い想いが伝わってきました。

■業田良家先生
最初から最後までバイクと車が暴走していて、それらと人物がずっと動いている。手を抜かずに描き込んだ作者の情熱に感心した。主人公の恋心もまっすぐ清らかに私に伝わってきた。最後のコマでなにかひと言主人公に言わせたらピタッと決まった気がする。言葉で伝えたくなかったから作者はそうしたのかもしれないが。

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「小説家の友人」小渕リツ子(27歳・宮城県)

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■こざき亜衣先生
32ページが冗長にならず、シーンの切り替えでテンポよく読ませるのがとても上手いなと思いました。これができる人はなかなかいません。一方でキャラクターはやや弱い印象です。二人の対比は劇中劇のようなフワッとした作風イメージではなく、彼ら自身の言動、関係性で見たいところです。

■太田垣康男先生
画力と構成力は高く、心理描写も非常に巧み。天才的な友人を様々な表情や仕草で感じさせる演出は実に上手い。だが、主人公の人間性を劇中劇のポエムで語らせるだけでは不十分。魅力的な友人に認められる主人公にも、何か隠れた魅力がある筈。それを現実世界でのエピソードとして見せて欲しかった。

■浅野いにお先生
二人の関係性がヒリヒリとしながらも微笑ましく、絵柄に不安定さを感じつつもキャラの表情が活き活きとしていており、友情をテーマにした良い作品だと思いました。フキダシの位置が雑で誰セリフか分かりづらい部分があったので、視線誘導を意識してページ毎のレイアウトを整理する努力をしてください。

■石塚真一先生
関係性のドラマが気持ち良く紡がれていてグッとくる作品です。いくつかのキメのシーンもタイミング良く、作品を盛り上げています。読後感も素晴らしい。

■業田良家先生
小説家だけでなく漫画家でもミュージシャンでも創作する者たちの友情には複雑な感情が芽生えてくる。ライバル心や嫉妬など。その心理を上手にそして優しく表現している。「小説は結局おれの二次資料。」というセリフが光っていた。

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「耳かき小町のあいきさん」三筋クエン酸(茨城県)

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■こざき亜衣先生
耳かきは私も大好きです。マッサージも気持ちよさそうなのが伝わります。しかし結構なページ数を割いたにしては、最初と最後を比較して主人公にもヒロインにも特に変化がなかったのが消化不良でした。シチュエーションだけになっている印象なので、ストーリーが欲しいと思いました。

■太田垣康男先生
広告漫画としてはとてもレベルが高い。「耳かきリフレ」の情報と魅力を上手く伝えていて技術力はプロ級。キャラクターも人柄の良さが伝わり好感度も高い。問題点としては、その高い広告漫画家としてのスキルを何処に売り込むか、を見極める事。需要と供給の良き出会いを祈る。

■浅野いにお先生
実在するのは知りませんでしたが、耳かきリフレ良いですね。一度行ってみたいです。漫画としてはテンポも良く、絵作りも十分長けていて読みやすいです。しかし所謂キャラ漫画なので、大きなヤマやオチはないものとしても、少し型にハマりすぎな感は否めないので評価が難しいです。作品の持つフェチズムに共感できる読者がいれば評価はもっと高くなるでしょう。

■石塚真一先生
絵とテンポも良く、とても読みやすい作品です。余計な着色が無いところがかえって人間味あふれているように感じました。感覚的なシーンも上手い。気持ち良さそうだなあ?。

■業田良家先生
主人公の女性がかわいい。顔の造りだけでなく表情も仕草も魅力的だ。読んでいて私も一度耳かき専門店に行ってみたくなった。それくらい内容に説得力はあるのだが、漫画のストーリーとしては平坦すぎる。ストーリーに仕掛けやそれをひっくり返すオチがほしくなる。

奨励金

「井戸の中から見る虹」平瀬けい(22歳・徳島県)

「互いの人物画」大白あお(25歳・神奈川県)

「二人の若舞」木田メグミ(41歳・広島県)


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