89回募集中!2021年915日(水)しめきり

これまでの受賞者

これまでの受賞者一覧

第87回発表

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大賞

賞状、記念盾、賞金200万円、液晶タブレット、CLIP STUDIO PAINT EX、受賞作収録本

青年部門

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「トリックスター」日々曜(27歳・神奈川県)

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■花沢健吾先生
絵柄は背景も含め完成しておりキャラも魅了的です。ただ、物語はありきたりの寝取られモノで特に目新しいものはありませんでした。せっかく魅力的な絵柄を持っているので物語もそれに見合うものを考えてみてください。

■太田垣康男先生
ファムファタール(男を破滅させる魔性の女)と出逢った主人公の心の機微が良く描けていてグイグイと読まされた。女性への幻想が消え、女性への復讐を始める主人公の落ちっぷりも良いエンディング。叙情的でポップな絵柄も作者の人柄の良さが垣間見えて好印象。

■浅野いにお先生
絵柄が非常に魅力的です。キャラクターと背景の線のテンションに差がないため、読んでいる側としてはどこにフォーカスを合わせるべきなのか分かり辛い部分もありますが、絵を見ているだけでも十分満足できる作品でした。その反面、ストーリーはやや冗長、かつ落とし所も微妙なので絵の力にすっかり負けてしまっています。魅力的なヒロインと比べると主人公の影は薄いです。一コマの中に納める台詞量も多く全体的にゴチャっとした印象なので、構成を整理して画面はシンプルに、さらに主人公を中心とした山場・見せ場を用意してもっと「抜け」のあるシーンを作って欲しいです。とはいえ全体的にはかなりハイレベル。別の作品も読んでみたいと思わせる作品でした。

■石塚真一先生
作画には相当の時間をかけたのでしょう、全ての絵にあたたかさと愛情を感じ、見ているだけで楽しい作品でした。心情を追うこともできています。素晴らしい!!

■業田良家先生
大好きな絵柄です。定規を使わないフリーハンドで構図も自由自在。背景も手元の小物も丁寧に描き込まれ、見ているだけで楽しい。女の子も可愛く描けている。ただ最後にどんでん返しとなるようなアイデアが足りない。もっと驚きが欲しい。でも好きな絵だ。

入選

賞状、記念盾、賞金50万円、ペンタブレット(Wacom Intuos Pro Large)またはスキャナー、CLIP STUDIO PAINT PRO、受賞作収録本

少年部門

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「帳」oA(27歳・北海道)特別育成金 100万円

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■あだち充先生
作品の世界観に合った説得力のある絵柄でスムーズに話に入って行けました。キャラもそれぞれ魅力的で、ストーリーも面白かった。

■高橋留美子先生
ヒロインは魅力的です。重いテーマですが、物語を読ませる構成力と雰囲気があります。ヒロインの変身後の姿が化けてなお魅力的だったら、とか、連れのヨリがシブ過ぎないか?とか、少年誌で描くにはもっと工夫が欲しいと思いました。

■青山剛昌先生
すげ――面白かった!!!全く先が読めなくてドキドキでした(笑)。汚染の説明も上手で、話にスッと入れたし、絵の魅せ方に迫力があったので、この人の他の話も読んでみたい。

■畑健二郎先生
ダークなお話も絵の雰囲気にマッチしていて、漫画としても読みやすくて良かったですが、全体的に印象が弱く、分かりにくい部分も多かったです。とても確かな実力があるので、焦らずじっくり、読者に届くキャラクターを担当と共に作っていくといいんじゃないかなと思います。

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「魔王様にはまだはやい!!」夏葉かんな(23歳・埼玉県)

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■あだち充先生
ていねいな絵で、表情もゆたか。小鳥もカメも可愛いのですが、大コマの多用が気になります。

■高橋留美子先生
画面が見やすく、キャラもかわいくて楽しく読めました。今回一番少年誌的な作品でした。

■青山剛昌先生
読みやすくてとても面白かった!絵もとても上手で、みせ方もうまい。ただ、ラストの「どうしてあの世界のものがこちらにあるのだろう?」ってセリフの意味がわからなかった…(指輪の事?)おしい。

■畑健二郎先生
絵もキャラも可愛いと思います。ただやはりアイディア的にはありきたりかなと。漫画を描く能力はとても高いので、最初の題材選びを重視して、挑戦的で『自分の力で描けるかどうか分からない』と思うくらい手に追えない作品にチャレンジしてみてください。

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「ストレート」石川波人(22歳・山形県)

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■あだち充先生
いいと思います。セリフも伝わります。スッキリした絵の中に突然入る泥臭い絵も、表情を丁寧に追ったコマ運びもラストも…

■高橋留美子先生
キャラクターの気持ちをていねいに描いていて、言いたい事が嫌みなく伝わってきました。絵は上手いのですが、地味な感じです。どの子が主役か迷いました。帽子をかぶって初登場、とったら誰だかわからないのは損だし、読者に不親切です。主人公を目立たせる工夫を。

■青山剛昌先生
とても読みやすくてセリフも心に響いて、面白かった!所々、コマ割りが妙だったけど(笑)、話に引き込まれていたのでそんなに気にならなかった。もう少し絵が上手になると完璧です。(特に野球シーンをなんとかしよう(笑)。)

■畑健二郎先生
心洗われる青春物語はとても読みやすく、前向きでよかったと思います。ただ、読み終えたあと物足りなさを感じたのも事実。特にリアルなお話にも関わらず、表情の作り方がわざとらしすぎるのでその辺りを中心に改善していくといいかなと思います。

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「JKと合法的にHなことをする方法」月足透水(21歳・大阪府)

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■あだち充先生
これはまた素直と言うか、ストレートと言うか、これだけの画力を持っていて、この話ですか?どうしても描きたかったんでしょうね。

■高橋留美子先生
友人のキャラが良かったです。切り口はヤング誌っぽいですが、読めば学園青春ストーリーです。しかし、やはり、この作風で描いていくのであれば、ヤング誌の方がノビノビできるのでは?と思いました。

■青山剛昌先生
いやー面白かった!こんな風に勢いだけで読ませる漫画はそうはない!(笑)。女の子の絵はもちろんかわいいんだが、リアクションがいちいちかわいくてイイ感じ。モテモテの友人に何か裏があると思ったんだけど、なくてビックリ(笑)

■畑健二郎先生
勢いがあり、楽しく読むことは出来ました。女の子も可愛かったと思います。たださすがに内容的に少年漫画としては問題があるかなと思いました。まぁ、それでも構わない、俺は尖っていくのだというのであれば、そのまま突き進むのもありかもしれません。

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「ひとりごちる」唐橋和也(23歳・埼玉県)

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■あだち充先生
一コマ漫画の定番「無人島」ですが、キャラ設定、テンポのいいストーリー展開…どんなムチャぶりの注文にも応えてくれそうな作家としてのたくましさを感じます。

■高橋留美子先生
ひとりしゃべりでこれだけ持たせるネームセンスはすごく良いと思います。ラクガキ彼氏も良い工夫でした。ヒロインの名前はどうしてこうなったのでしょう?もっとマンガのヒロイン然としたネーミングでもよかったのでは?

■青山剛昌先生
割と面白かった!絵も上手く、すごく読みやすいのはよかったんだけど、この話でこんなにページはいらないと思う(笑)。27ページで彼氏が出てくるんだけど、見えちゃうので、めくりの偶数ページ(26とか28とか)に持ってきた方がよかった。あと、オチがイマイチ(笑)

■畑健二郎先生
シンプルで読みやすかったです。ただ問題点として、シンプルな分だけ最初の超絶おしゃべりという設定があまり生きてないのは問題かなと思いました。最後の展開も唐突すぎると感じます。あと、表情の作り方が古臭く、印象が悪いので改善した方がプラスになると思います。

青年部門

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「独善的人生」剛田洋(16歳・島根県)

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■花沢健吾先生
荒削りですが勢いを感じました。まだまだこれからではありますが画力を向上させて読者に何を伝えたいのか整理すれば、多くの読者の心を動かすことも可能になります。

■太田垣康男先生
職務質問される学生服を着た中年男性、という物語の掴みは非常に良かった。が、過去を語り始めてからはその重いテーマに見合う技術がなく、ヒロインに何が起こったのか、主人公が思い詰めるに至った動機等の重要な情報が抜けており、誰にも理解されたくない、という作者の矛盾した自意識が垣間見えた点も残念だった。

■浅野いにお先生
ひしひしと情念を感じる作品でした。大人になった主人公に関してはリアリティに欠けますが、中学生パートの、特に卒業証書を受け取るシーンは気迫さえ感じました。ただ、説明のためのモノローグの乱用は控えたほうが良いです。ことさらこの作品は第三者による語りなので、読者と作品の間に余計な壁を作ってしまいます。せめてモノローグは主人公の主観による心の声にして、さらに説明ではなく演出の一部として効果的に盛り込むようにしてください。

■石塚真一先生
グッとくる作品です。絵も気持ちを込めて描いています。なぜか写植じゃなく、作者の手書きの文字と共に読みたいと思いました。

■業田良家先生
不条理な小説を読んでいる気分になった。このテーマは文章で表現したほうが読者のイメージも膨らむのではないだろうか。卒業しても学ランを脱ぎたくない気持ちは私にもあった気がする。今も脱いでないかもしれない。

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「合計1,580円」すぎやますみれ(22歳・東京都)

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■花沢健吾先生
すみません、一部セリフが読めませんでした。これは割り勘だけど彼氏の金銭感覚に疑問を感じる話なのでしょうか?彼女がハンバーガーをおごっているのではないんですよね?その辺がちょっとよくわかりませんでした。

■太田垣康男先生
恋愛の倦怠期、相手への愛情と不信感、お互いの嫌な部分も見え始め、自分の打算と将来への不安も入り混じり運命の糸が切れるかも…という微妙な時期を題材に選んだ作者の着眼点が良かった。読み終わった時、貧しい2人の将来に幸あれ!と祈りたくなる。

■浅野いにお先生
女性の表情がコロコロと変わり、感情の表現に長けているように感じました。一部やりすぎな感じもありましたが、より丁寧に表情を描くことができれば読者からの共感も得られやすいのではないでしょうか。しかし終わらせ方には物足りなさが。ラストで主人公が半歩踏み出した感じは分かったのですが、そこに至ったきっかけがあまりはっきりしないです。そして結局男側は何も変わらず女性ばかりが譲歩するのは残酷すぎる。主人公にほんの少しで良いので救済を。

■石塚真一先生
話しの運び、見せ方、キャラクターの感情表現、もはやプロです。どんどん描いていけばそれで良いと思います。作為を感じさせない自然な話の展開がとても良かった。

■業田良家先生
主人公の女の子の心理はよく伝わってきた。でも最後のオチのアイデアが弱すぎる。相手の男が改心したのかどうかもハッキリしないし、読者も喜んでいいのかガッカリすればいいのか分からない。読者の感情をちゃんと誘導して欲しい。

佳作

賞状、記念盾、副賞賞金30万円、受賞作収録本

児童部門

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「ブレイブキッズ」SOU(27歳・神奈川県)特別育成金 33万円

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■むぎわらしんたろう先生
絵は丁寧で、画面から作者が漫画を楽しく描いていると感じられます。ただ、1ページの中に情報を詰め込みすぎです。物語の始まりに、主人公に期待を抱ける演出を。

■松本しげのぶ先生
総合的には、よいです。でも読後にもっと印象に残すには、より強い愛されるキャラクターを用意しなければいけないですね。児童漫画は、特にそこが要求されます。

■曽山一寿先生
最終選考に残った中で、一番楽しく読めました!読者を楽しませようとする、熱意が伝わってきます。キャラの感情が動く場面を、きちんと描けるのも素晴らしい!

■村瀬範行先生
特に必要のない設定などは入れず、最低限のものでこれだけ話ができているのは、すごいと思いました。絵や構図は、文句なしに上手です。迫力がありました。

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「闘筆少年カンジ」梯図ミキヤ(25歳・愛知県)特別育成金 33万円

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■むぎわらしんたろう先生
漢字で妖怪と戦う発想は面白いです。絵は、全体にコマが小さくゴチャゴチャし、状況がわからない場面があります。主人公のかっこいい姿を見せるコマがほしいです。

■松本しげのぶ先生
書道のよさをもっと見たかったかもしれません。子供の知っている書道のあの堅苦しい感じを描いてからこそ、ドタバタ書道が生きるので、静と動を取り込んでみて。

■曽山一寿先生
筆を使って戦う設定が面白いです。この漫画でしかできない戦い方を描けるのは、素晴らしい才能です。伸びしろと将来性をすごく感じます。がんばってください!!

■村瀬範行先生
漢字を使ったバトルは、迫力があり、読みごたえがありました。面白いことを考えられる方だと思います。絵も上手ですが、少しごちゃついているのが気になりました。

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「Release」アキヅ(19歳・宮城県)特別育成金 33万円

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■むぎわらしんたろう先生
魔物となった者を元に戻す物語は、続編が作れそうな、面白い要素がたくさんつまっているように思いました。アップなどを使い、主人公を読者に印象づけましょう!

■松本しげのぶ先生
全体的に繊細な印象を受けます。ですが、児童漫画家には、印象の強いパワフルな描写等も要求されるでしょう。画力、画面構成、観察力はあるので勉強すれば伸びます。

■曽山一寿先生
作者の頭の中に、この漫画の世界観がしっかりあるのが素晴らしいです。ただこの世界観を、読者が受け入れてくれるかというと、少しだけ努力が必要かもしれません。

■村瀬範行先生
とてもよくできた作品だと思います。ただ、冒頭のページでのネーム量で大損していると思います。説明文だけで終わってしまわずに、もっと派手にいってください。

少年部門

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「46億年ロボットアイビー」東矢雪助(23歳・大分県)

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■あだち充先生
絵にもセリフにもセンスを感じます。ラストの唐突感が残念。背景も含めて150年の時の流れをキチンと伝えて欲しかった。

■高橋留美子先生
絵は不思議な魅力があります。多少グロテスクな表現も、絵柄の力で嫌悪感を感じさせませんでした。話も最後まで興味を持って読めました。多少エピソードにバラつきがあり、ラストに向かって高まっていく工夫がもうひとつ欲しかったです。

■青山剛昌先生
面白かったんだけど、キャラクター達の位置関係がわかりづらくて、ちと読みにくかった。アクションシーンはこれがわりづらいとのれない。あと、冒頭のボボの紹介シーンでボボをちゃんと描いた方が話に入り込みやすい(死ぬ前のボボでも死んだ後のボボでもいいので)。

■畑健二郎先生
まだまだ形にはなってませんが、とても才能を感じました。審査なので作品に点数は付けましたが、あまり気にしなくて大丈夫です。今後は担当と共に才能を形にする努力を続けてください。もっと画力が上がれば、たくさんの人に読んでもらえる作品が描けるようになるでしょう。

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「パラダイムシフト」佐伯一(22歳・東京都)

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■あだち充先生
気になったのは話もですが、登場人物が外見も含め、みんな大人だなァという事。少年にはこだわりませんが、少年漫画としてのワクワク・ドキドキ感は欲しい。

■高橋留美子先生
絵はすごくうまいです。キャラクターを工夫して動かしているのも好感が持てますが、逆にアクがないというか、ヒロインにもっと魅力を感じたいです。

■青山剛昌先生
う――ん…つまらなくはなかったけど…人魚が出てくるまでの前置きが長い(笑)。あと、主人公の二人の設定がぼんやりしていて、この二人の目的がよくわからない。絵はすごく上手くて、ミステリィ的なドンデン返しもよかったので、すごくもったいない。

■畑健二郎先生
絵も話も頑張っていて、総合的には良かったと思います。ただ、1番の問題としてキャラクターが最後までどういう人で、なぜいるのか、すんなり理解できず、上辺だけで話が進んでしまっていたのは問題があると思います。

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「ちやほやするのじゃ!」頼間リヨ(22歳・新潟県)

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■あだち充先生
互いの勘違いをもうひとひねり盛り上げてもらえると、ラストも決まったと思います。

■高橋留美子先生
エルフ側の本音とタテマエは面白かったです。男の子が「同じ側」というのが種あかしといえば、そうなのでしょうが、逆に立ち位置が隠されている分、途中のカラミが十分に機能しておらず惜しい。トビラが8ページ目というのは遅すぎ。雑誌掲載時、前後に似たような絵や世界観の作品が載っていたら埋もれてしまいます。

■青山剛昌先生
絵が上手くて読みやすくてセリフも笑えたんだけど…ストーリー展開にワクワクするモノがなかった。オチもそうでもなかったし…(笑)。アクションはとても上手くてセンスもあるので、次に期待です!

■畑健二郎先生
絵も可愛く、テンションの高さも個人的に好きな部類です。ただ、若干の空回りというか演出の緩急が読みづらいと感じる部分も多かったです。毎日1ページ漫画を描くでもなんでもいいので、とにかく量を描き、読者が読みやすく楽しくなるテンポを体で掴むようにしてください。

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「ニコラ・テスラVSジャック・ザ・リッパー」山本悠介(27歳・神奈川県)

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■あだち充先生
安定した実力の持ち主なので、ストーリーに意外性がない分、すんなりと読めてしまいます。どこか一ヶ所でもひっかかる部分があると印象が強くなると思うのですが…

■高橋留美子先生
暗くなりがちなネタを、ヒロインの明るさが上回っていて良かったです。キメ絵の見せ方もうまい。ただ、小さなコマのリアクションシーンでキャラの顔が空白だったり、力尽きてる感じに見えるのは残念。

■青山剛昌先生
悪くはなかったけど、そんなに良くもなかった(笑)。主人公のメカが現代的というかSF過ぎて話にマッチしてないような…(笑)。ミステリィにするなら、もう一人容疑者を増やした方がいいと思う。セリフは悪くなかったので、次に期待です。

■畑健二郎先生
絵も話も水準以上であり少年漫画らしい展開も好感触でした。ただ、予想を超える展開はなく、キャラクターも弱く感じました。これはキャラクターの心情を読者に理解させる描写が少なく、どのキャラにも感情移入が難しいことから起こる問題だと思います。

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「すっぽん、月を描く。」ゆみこ(18歳・栃木県)

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■あだち充先生
センスあり。必ず上手くなる人です。将来どんな作品を描くのか、とても楽しみです。

■高橋留美子先生
とても印象に残る作品でした。話も凝りすぎず、絵柄に合っていてよかったです。3ページ目の白星くん登場のシーンは、セリフが主人公のコマにかぶったためにわかりにくかったのが唯一惜しかった。キャラクターの初登場シーンはとても大切なので気をつけて。

■青山剛昌先生
絵もセリフも独特で、不思議な雰囲気の作品なんだけど…独特過ぎてオレにはイマイチわからなかったです…読んでて少しずつたまって行くストレスがラストでそんなに解消されない感じ。雰囲気はいいので次回作に期待!

■畑健二郎先生
少女漫画的ではありますが、独特の絵に個性を感じました。ただ、話し言葉をそのまま文字にしているので、さすがに読みにくいなと思いました。やはり漫画は台詞を音で聴くものではなく、文字で読むものなので、そこは整理した方がいいかなと思います。

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「彼女のいる町は。」がぶと(20歳・大阪府)

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■あだち充先生
アニメを観ているようなと言うのはホメ言葉になるのかな?とにかく、この年齢でスムーズなストーリー展開、構図、背景、人物、お見事です。

■高橋留美子先生
背景をしっかり描き込んで世界観を伝える姿勢はとても良いです。悪が大仕掛けな分わかりにくく、損しています。ヒロインと男の子の関わりももっと感情の動くエピソードが欲しい。

■青山剛昌先生
う―――ん…絵や構図は光る物があるんだけど話がわかりづらくてテンポも悪かった。主人公がなぜあの能力を持ったのかを何となくでいいから説明してくれないとどんなにピンチになっても全くハラハラしないよ(笑)。

■畑健二郎先生
絵柄はとても好感度が高く、背景の頑張りも良かったと思います。ただ漫画としてはちょっと読みづらく、内容がなかなか入ってこない印象でした。特にキャラクターを理解させないまま話だけが進んでも面白さを感じることは難しいのでその辺りも気にして描いていってください。

少女・女性部門

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「コールアンドレスポンス!!!」相庭(21歳・山口県)特別育成金 33万円

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■岩本ナオ先生
主人公達にわかりやすい個性がほしいです。絵はすごく可愛くコマ運びや見せ方もいいので、あとは画力をもう少しつけましょう。ラストが急に終わった印象なので、感情の動きをわかりやすく描けたらもっとよかったです。

■宇佐美真紀先生
アイドルに対するキラキラした気持ちを画面で表現できていて素晴らしいです。絵柄も可愛らしく、とてもいい表情が描けています。線の弱さが多少気になるので、強弱を意識して描けばもっと魅力的な絵になると思います。

■水瀬藍先生
とても面白いです!絵柄が魅力的で表情・画面に華があります。コマ割りやテンポも読みやすくセンスがあり、読んでいて気持ちいいです。強引な展開もキャラの魅力に押され無理を感じません。次回作もぜひ読みたいです!

■やぶうち優先生
表情や動きが魅力的で、印象的な構図にもセンスを感じます。ただ、時折デッサンや線が雑でした。また、話は荒唐無稽で支離滅裂。他作品を参考に設定のボリューム感をつかみ、キャラの言動で読者をひきつける工夫を。

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「ももきば!」ひので淘汰(18歳・秋田県)特別育成金 33万円

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■岩本ナオ先生
キャラクター設定がよく、すごく面白かったです。でも起承転結の承で終わった印象。「性格の悩み」か「恋愛」か…何を重点に置くかを意識し、感情が一番大きく揺れ動く場面を後半にドンと見せるとよくなると思います。

■宇佐美真紀先生
キャラが魅力的で、テンポもよくとても面白いです。絵も遊びがあり楽しく描けていると感じました。ただ、人物が上手い分、背景のパースやリアリティのなさが勿体ないです。資料集等を参考によりよい画面作りをしましょう。

■水瀬藍先生
画力が高くキャラの表情にドキッとするほど魅力的です。また、ストーリーも意外性がありとても面白い展開でした。ただ、あとひとつ改善点として、読者サービスを意識したシーンを描ければさらに面白くなると思います。

■やぶうち優先生
主人公のキャラは可愛かったのですが、秘密の発現が唐突。意外性があって面白いものの、前半に伏線があればもっとよかったです。また、絵柄は女の子は可愛いですが描線や心情描写、背景処理をもっと意識しましょう。

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「私がずっと欲しかったのは」広瀬りさ(17歳・宮城県)特別育成金 33万円

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■岩本ナオ先生
面白かったです。読みながら続きが気になりました。描きたいと思った話を描ききるのはすごいです。ただ、なぜ父親が主人公に冷たいのか早めに説明があったほうがよいです。絵やコマ割りの勉強をしっかりしましょう。

■宇佐美真紀先生
設定の情報量が多いです。反対になぜ今まで親子は一度も会ってないのかなど説明不足な点もあり、情報の取捨選択を。描きたい部分に要点を絞り、そこに向かうのに必要な場面を箇条書きするなど、単純化して考えてみては。

■水瀬藍先生
心温まる話でヒロインがとても可愛いです。重くなりそうなテーマを可愛いデフォルメで和らげており、読みやすいです。「心の底から愛してほしかったんだ」のシーンが感動的。ふき出しが小さいので気をつけましょう。

■やぶうち優先生
安定した絵で世界観に合わせた背景もしっかり描こうとする意欲を感じます。スッキリしたコマ割り、しっかりした描線とキャラを際立たせる構図を意識してください。話は独自性とインパクトを持たせられるとよかったです。

青年部門

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「かつことかずま」市井市蔵(23歳・長野県)

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■花沢健吾先生
孤独な少女と少女の空想上の友達との交流ですが、空想上の友達の誕生のキッカケやなぜあの形になったのかなど、もっと掘り下げられるとこの物語に没入できたと思いますが、うわべだけになっていて残念。

■太田垣康男先生
妄想のキャラクターと人生を歩むと決めた主人公、それは漫画家という生き方の象徴であり私も激しく共感する。心の闇を印象付ける暗い絵が多いが、個人的にはもっとコミカルな演出を増やし、カラフルな印象な絵柄になると伝えたかった闇が更に濃くなって良かったかも、と思う。

■浅野いにお先生
木訥とした絵柄や雰囲気は良かったのですが、物語が物語として成立していません。これまでの日常に他者が介入することにより状況が変化し、主人公がなんらかの成長をするという流れは基本中の基本なので最低限その要素は盛り込みましょう。主人公がただ否定されふりだしに戻るでは、読者は物足りなさを感じるのではないでしょうか。それとキャラクターの顔の造形ですが、独特なのは持ち味なので良いと思いますが、表情の変化に乏しいのでバリエーションを持たせてください。

■石塚真一先生
人の可能性不可能性についてなんだか一つ勉強した気持ちになる作品でした。同時に初めての体験をした気持ちにもなりました。読みやすい絵、コマ割りですんなりと読めました。作者が今後描く人間ドラマ、楽しみです。

■業田良家先生
いわゆるイマジナリーフレンドの話だ。クライマックスのシーンに迷路を選んだのは的確な選択だ。少しドキドキした。しかし最後はほんの少しでいいから希望が欲しい。

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「高良町フォリーズ」瀬澤ノブコ(24歳・東京都)

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■花沢健吾先生
絵柄はこなれていている。問題児の顔が小学生には見えず(おじさんに見えた)しばらく混乱した。物語は平凡でありきたりでした。もう少し自分だけの価値観を見せて欲しい。

■太田垣康男先生
なんと愛すべきキャラクター達か!この作者の描き出す何処かノスタルジーで切なく美しい世界で暮らす、哀しくも逞しい彼等の毎日をずっと見ていたい!貧困を生きる現代の子供たちに向けた応援歌のような漫画!新人賞の応募作品でこんな清々しい読後感はなかなか味わえない!良い作品に出逢えて非常に嬉しい!

■浅野いにお先生
デフォルメされたキャラクターが特徴的で印象に残りました。この絵柄だから成立する作品だと思うので、完成された作風のように思います。しかし説明不足の場面転換、構図やコマ運びの分かり辛さ等、所々でスムーズに読み進めることを阻む詰めの甘さを感じるので、ネーム段階で少しでも違和感のある箇所があれば徹底して修正することで、より完成度が上がるはずです。それと絵の密度が場面によってムラがあるので、多少均一化したほうが好印象だと思います。

■石塚真一先生
元気良く、勢いあり、瑞々しい作品です。絵も濃淡が強く、見やすく、読みやすい。キャラクターの心の中も作者の描く表情だけで十分見えました。素晴らしい。

■業田良家先生
主人公の二人の男子生徒の境遇や性格はよく分かったが、読者が二人を好きになるような工夫が欲しい。一番キャラが立っているのが嫌な役どころの東海林先生だった。教室で全員がミロを追いかけるシーンはシンプルな描線ながらも迫力と躍動感があった。

奨励金

10万円

児童部門

「神の子クロス」スギミツ(25歳・東京都)

少女・女性部門

「65/拍分の心臓」根利屋(22歳・岡山県)

「イジワルのこたえ」前川あきほ(26歳・兵庫県)

「もっと!sunny☆smile」四葉さやか(17歳・埼玉県)

青年部門

「黒木さんの穴」永井乳歯(茨城県)

「割り食い男と幼女のブルース」小石川(25歳・栃木県)

「外来者」岩渕杏香(19歳・長野県)

児童部門

佳作

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「ブレイブキッズ」SOU(27歳・神奈川県)特別育成金 33万円

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■むぎわらしんたろう先生
絵は丁寧で、画面から作者が漫画を楽しく描いていると感じられます。ただ、1ページの中に情報を詰め込みすぎです。物語の始まりに、主人公に期待を抱ける演出を。

■松本しげのぶ先生
総合的には、よいです。でも読後にもっと印象に残すには、より強い愛されるキャラクターを用意しなければいけないですね。児童漫画は、特にそこが要求されます。

■曽山一寿先生
最終選考に残った中で、一番楽しく読めました!読者を楽しませようとする、熱意が伝わってきます。キャラの感情が動く場面を、きちんと描けるのも素晴らしい!

■村瀬範行先生
特に必要のない設定などは入れず、最低限のものでこれだけ話ができているのは、すごいと思いました。絵や構図は、文句なしに上手です。迫力がありました。

この作品を読む

「闘筆少年カンジ」梯図ミキヤ(25歳・愛知県)特別育成金 33万円

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■むぎわらしんたろう先生
漢字で妖怪と戦う発想は面白いです。絵は、全体にコマが小さくゴチャゴチャし、状況がわからない場面があります。主人公のかっこいい姿を見せるコマがほしいです。

■松本しげのぶ先生
書道のよさをもっと見たかったかもしれません。子供の知っている書道のあの堅苦しい感じを描いてからこそ、ドタバタ書道が生きるので、静と動を取り込んでみて。

■曽山一寿先生
筆を使って戦う設定が面白いです。この漫画でしかできない戦い方を描けるのは、素晴らしい才能です。伸びしろと将来性をすごく感じます。がんばってください!!

■村瀬範行先生
漢字を使ったバトルは、迫力があり、読みごたえがありました。面白いことを考えられる方だと思います。絵も上手ですが、少しごちゃついているのが気になりました。

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「Release」アキヅ(19歳・宮城県)特別育成金 33万円

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■むぎわらしんたろう先生
魔物となった者を元に戻す物語は、続編が作れそうな、面白い要素がたくさんつまっているように思いました。アップなどを使い、主人公を読者に印象づけましょう!

■松本しげのぶ先生
全体的に繊細な印象を受けます。ですが、児童漫画家には、印象の強いパワフルな描写等も要求されるでしょう。画力、画面構成、観察力はあるので勉強すれば伸びます。

■曽山一寿先生
作者の頭の中に、この漫画の世界観がしっかりあるのが素晴らしいです。ただこの世界観を、読者が受け入れてくれるかというと、少しだけ努力が必要かもしれません。

■村瀬範行先生
とてもよくできた作品だと思います。ただ、冒頭のページでのネーム量で大損していると思います。説明文だけで終わってしまわずに、もっと派手にいってください。

少年部門

入選

この作品を読む

「帳」oA(27歳・北海道)特別育成金 100万円

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■あだち充先生
作品の世界観に合った説得力のある絵柄でスムーズに話に入って行けました。キャラもそれぞれ魅力的で、ストーリーも面白かった。

■高橋留美子先生
ヒロインは魅力的です。重いテーマですが、物語を読ませる構成力と雰囲気があります。ヒロインの変身後の姿が化けてなお魅力的だったら、とか、連れのヨリがシブ過ぎないか?とか、少年誌で描くにはもっと工夫が欲しいと思いました。

■青山剛昌先生
すげ――面白かった!!!全く先が読めなくてドキドキでした(笑)。汚染の説明も上手で、話にスッと入れたし、絵の魅せ方に迫力があったので、この人の他の話も読んでみたい。

■畑健二郎先生
ダークなお話も絵の雰囲気にマッチしていて、漫画としても読みやすくて良かったですが、全体的に印象が弱く、分かりにくい部分も多かったです。とても確かな実力があるので、焦らずじっくり、読者に届くキャラクターを担当と共に作っていくといいんじゃないかなと思います。

この作品を読む

「魔王様にはまだはやい!!」夏葉かんな(23歳・埼玉県)

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■あだち充先生
ていねいな絵で、表情もゆたか。小鳥もカメも可愛いのですが、大コマの多用が気になります。

■高橋留美子先生
画面が見やすく、キャラもかわいくて楽しく読めました。今回一番少年誌的な作品でした。

■青山剛昌先生
読みやすくてとても面白かった!絵もとても上手で、みせ方もうまい。ただ、ラストの「どうしてあの世界のものがこちらにあるのだろう?」ってセリフの意味がわからなかった…(指輪の事?)おしい。

■畑健二郎先生
絵もキャラも可愛いと思います。ただやはりアイディア的にはありきたりかなと。漫画を描く能力はとても高いので、最初の題材選びを重視して、挑戦的で『自分の力で描けるかどうか分からない』と思うくらい手に追えない作品にチャレンジしてみてください。

この作品を読む

「ストレート」石川波人(22歳・山形県)

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■あだち充先生
いいと思います。セリフも伝わります。スッキリした絵の中に突然入る泥臭い絵も、表情を丁寧に追ったコマ運びもラストも…

■高橋留美子先生
キャラクターの気持ちをていねいに描いていて、言いたい事が嫌みなく伝わってきました。絵は上手いのですが、地味な感じです。どの子が主役か迷いました。帽子をかぶって初登場、とったら誰だかわからないのは損だし、読者に不親切です。主人公を目立たせる工夫を。

■青山剛昌先生
とても読みやすくてセリフも心に響いて、面白かった!所々、コマ割りが妙だったけど(笑)、話に引き込まれていたのでそんなに気にならなかった。もう少し絵が上手になると完璧です。(特に野球シーンをなんとかしよう(笑)。)

■畑健二郎先生
心洗われる青春物語はとても読みやすく、前向きでよかったと思います。ただ、読み終えたあと物足りなさを感じたのも事実。特にリアルなお話にも関わらず、表情の作り方がわざとらしすぎるのでその辺りを中心に改善していくといいかなと思います。

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「JKと合法的にHなことをする方法」月足透水(21歳・大阪府)

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■あだち充先生
これはまた素直と言うか、ストレートと言うか、これだけの画力を持っていて、この話ですか?どうしても描きたかったんでしょうね。

■高橋留美子先生
友人のキャラが良かったです。切り口はヤング誌っぽいですが、読めば学園青春ストーリーです。しかし、やはり、この作風で描いていくのであれば、ヤング誌の方がノビノビできるのでは?と思いました。

■青山剛昌先生
いやー面白かった!こんな風に勢いだけで読ませる漫画はそうはない!(笑)。女の子の絵はもちろんかわいいんだが、リアクションがいちいちかわいくてイイ感じ。モテモテの友人に何か裏があると思ったんだけど、なくてビックリ(笑)

■畑健二郎先生
勢いがあり、楽しく読むことは出来ました。女の子も可愛かったと思います。たださすがに内容的に少年漫画としては問題があるかなと思いました。まぁ、それでも構わない、俺は尖っていくのだというのであれば、そのまま突き進むのもありかもしれません。

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「ひとりごちる」唐橋和也(23歳・埼玉県)

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■あだち充先生
一コマ漫画の定番「無人島」ですが、キャラ設定、テンポのいいストーリー展開…どんなムチャぶりの注文にも応えてくれそうな作家としてのたくましさを感じます。

■高橋留美子先生
ひとりしゃべりでこれだけ持たせるネームセンスはすごく良いと思います。ラクガキ彼氏も良い工夫でした。ヒロインの名前はどうしてこうなったのでしょう?もっとマンガのヒロイン然としたネーミングでもよかったのでは?

■青山剛昌先生
割と面白かった!絵も上手く、すごく読みやすいのはよかったんだけど、この話でこんなにページはいらないと思う(笑)。27ページで彼氏が出てくるんだけど、見えちゃうので、めくりの偶数ページ(26とか28とか)に持ってきた方がよかった。あと、オチがイマイチ(笑)

■畑健二郎先生
シンプルで読みやすかったです。ただ問題点として、シンプルな分だけ最初の超絶おしゃべりという設定があまり生きてないのは問題かなと思いました。最後の展開も唐突すぎると感じます。あと、表情の作り方が古臭く、印象が悪いので改善した方がプラスになると思います。

佳作

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「46億年ロボットアイビー」東矢雪助(23歳・大分県)

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■あだち充先生
絵にもセリフにもセンスを感じます。ラストの唐突感が残念。背景も含めて150年の時の流れをキチンと伝えて欲しかった。

■高橋留美子先生
絵は不思議な魅力があります。多少グロテスクな表現も、絵柄の力で嫌悪感を感じさせませんでした。話も最後まで興味を持って読めました。多少エピソードにバラつきがあり、ラストに向かって高まっていく工夫がもうひとつ欲しかったです。

■青山剛昌先生
面白かったんだけど、キャラクター達の位置関係がわかりづらくて、ちと読みにくかった。アクションシーンはこれがわりづらいとのれない。あと、冒頭のボボの紹介シーンでボボをちゃんと描いた方が話に入り込みやすい(死ぬ前のボボでも死んだ後のボボでもいいので)。

■畑健二郎先生
まだまだ形にはなってませんが、とても才能を感じました。審査なので作品に点数は付けましたが、あまり気にしなくて大丈夫です。今後は担当と共に才能を形にする努力を続けてください。もっと画力が上がれば、たくさんの人に読んでもらえる作品が描けるようになるでしょう。

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「パラダイムシフト」佐伯一(22歳・東京都)

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■あだち充先生
気になったのは話もですが、登場人物が外見も含め、みんな大人だなァという事。少年にはこだわりませんが、少年漫画としてのワクワク・ドキドキ感は欲しい。

■高橋留美子先生
絵はすごくうまいです。キャラクターを工夫して動かしているのも好感が持てますが、逆にアクがないというか、ヒロインにもっと魅力を感じたいです。

■青山剛昌先生
う――ん…つまらなくはなかったけど…人魚が出てくるまでの前置きが長い(笑)。あと、主人公の二人の設定がぼんやりしていて、この二人の目的がよくわからない。絵はすごく上手くて、ミステリィ的なドンデン返しもよかったので、すごくもったいない。

■畑健二郎先生
絵も話も頑張っていて、総合的には良かったと思います。ただ、1番の問題としてキャラクターが最後までどういう人で、なぜいるのか、すんなり理解できず、上辺だけで話が進んでしまっていたのは問題があると思います。

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「ちやほやするのじゃ!」頼間リヨ(22歳・新潟県)

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■あだち充先生
互いの勘違いをもうひとひねり盛り上げてもらえると、ラストも決まったと思います。

■高橋留美子先生
エルフ側の本音とタテマエは面白かったです。男の子が「同じ側」というのが種あかしといえば、そうなのでしょうが、逆に立ち位置が隠されている分、途中のカラミが十分に機能しておらず惜しい。トビラが8ページ目というのは遅すぎ。雑誌掲載時、前後に似たような絵や世界観の作品が載っていたら埋もれてしまいます。

■青山剛昌先生
絵が上手くて読みやすくてセリフも笑えたんだけど…ストーリー展開にワクワクするモノがなかった。オチもそうでもなかったし…(笑)。アクションはとても上手くてセンスもあるので、次に期待です!

■畑健二郎先生
絵も可愛く、テンションの高さも個人的に好きな部類です。ただ、若干の空回りというか演出の緩急が読みづらいと感じる部分も多かったです。毎日1ページ漫画を描くでもなんでもいいので、とにかく量を描き、読者が読みやすく楽しくなるテンポを体で掴むようにしてください。

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「ニコラ・テスラVSジャック・ザ・リッパー」山本悠介(27歳・神奈川県)

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■あだち充先生
安定した実力の持ち主なので、ストーリーに意外性がない分、すんなりと読めてしまいます。どこか一ヶ所でもひっかかる部分があると印象が強くなると思うのですが…

■高橋留美子先生
暗くなりがちなネタを、ヒロインの明るさが上回っていて良かったです。キメ絵の見せ方もうまい。ただ、小さなコマのリアクションシーンでキャラの顔が空白だったり、力尽きてる感じに見えるのは残念。

■青山剛昌先生
悪くはなかったけど、そんなに良くもなかった(笑)。主人公のメカが現代的というかSF過ぎて話にマッチしてないような…(笑)。ミステリィにするなら、もう一人容疑者を増やした方がいいと思う。セリフは悪くなかったので、次に期待です。

■畑健二郎先生
絵も話も水準以上であり少年漫画らしい展開も好感触でした。ただ、予想を超える展開はなく、キャラクターも弱く感じました。これはキャラクターの心情を読者に理解させる描写が少なく、どのキャラにも感情移入が難しいことから起こる問題だと思います。

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「すっぽん、月を描く。」ゆみこ(18歳・栃木県)

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■あだち充先生
センスあり。必ず上手くなる人です。将来どんな作品を描くのか、とても楽しみです。

■高橋留美子先生
とても印象に残る作品でした。話も凝りすぎず、絵柄に合っていてよかったです。3ページ目の白星くん登場のシーンは、セリフが主人公のコマにかぶったためにわかりにくかったのが唯一惜しかった。キャラクターの初登場シーンはとても大切なので気をつけて。

■青山剛昌先生
絵もセリフも独特で、不思議な雰囲気の作品なんだけど…独特過ぎてオレにはイマイチわからなかったです…読んでて少しずつたまって行くストレスがラストでそんなに解消されない感じ。雰囲気はいいので次回作に期待!

■畑健二郎先生
少女漫画的ではありますが、独特の絵に個性を感じました。ただ、話し言葉をそのまま文字にしているので、さすがに読みにくいなと思いました。やはり漫画は台詞を音で聴くものではなく、文字で読むものなので、そこは整理した方がいいかなと思います。

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「彼女のいる町は。」がぶと(20歳・大阪府)

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■あだち充先生
アニメを観ているようなと言うのはホメ言葉になるのかな?とにかく、この年齢でスムーズなストーリー展開、構図、背景、人物、お見事です。

■高橋留美子先生
背景をしっかり描き込んで世界観を伝える姿勢はとても良いです。悪が大仕掛けな分わかりにくく、損しています。ヒロインと男の子の関わりももっと感情の動くエピソードが欲しい。

■青山剛昌先生
う―――ん…絵や構図は光る物があるんだけど話がわかりづらくてテンポも悪かった。主人公がなぜあの能力を持ったのかを何となくでいいから説明してくれないとどんなにピンチになっても全くハラハラしないよ(笑)。

■畑健二郎先生
絵柄はとても好感度が高く、背景の頑張りも良かったと思います。ただ漫画としてはちょっと読みづらく、内容がなかなか入ってこない印象でした。特にキャラクターを理解させないまま話だけが進んでも面白さを感じることは難しいのでその辺りも気にして描いていってください。

少女・女性部門

佳作

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「コールアンドレスポンス!!!」相庭(21歳・山口県)特別育成金 33万円

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■岩本ナオ先生
主人公達にわかりやすい個性がほしいです。絵はすごく可愛くコマ運びや見せ方もいいので、あとは画力をもう少しつけましょう。ラストが急に終わった印象なので、感情の動きをわかりやすく描けたらもっとよかったです。

■宇佐美真紀先生
アイドルに対するキラキラした気持ちを画面で表現できていて素晴らしいです。絵柄も可愛らしく、とてもいい表情が描けています。線の弱さが多少気になるので、強弱を意識して描けばもっと魅力的な絵になると思います。

■水瀬藍先生
とても面白いです!絵柄が魅力的で表情・画面に華があります。コマ割りやテンポも読みやすくセンスがあり、読んでいて気持ちいいです。強引な展開もキャラの魅力に押され無理を感じません。次回作もぜひ読みたいです!

■やぶうち優先生
表情や動きが魅力的で、印象的な構図にもセンスを感じます。ただ、時折デッサンや線が雑でした。また、話は荒唐無稽で支離滅裂。他作品を参考に設定のボリューム感をつかみ、キャラの言動で読者をひきつける工夫を。

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「ももきば!」ひので淘汰(18歳・秋田県)特別育成金 33万円

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■岩本ナオ先生
キャラクター設定がよく、すごく面白かったです。でも起承転結の承で終わった印象。「性格の悩み」か「恋愛」か…何を重点に置くかを意識し、感情が一番大きく揺れ動く場面を後半にドンと見せるとよくなると思います。

■宇佐美真紀先生
キャラが魅力的で、テンポもよくとても面白いです。絵も遊びがあり楽しく描けていると感じました。ただ、人物が上手い分、背景のパースやリアリティのなさが勿体ないです。資料集等を参考によりよい画面作りをしましょう。

■水瀬藍先生
画力が高くキャラの表情にドキッとするほど魅力的です。また、ストーリーも意外性がありとても面白い展開でした。ただ、あとひとつ改善点として、読者サービスを意識したシーンを描ければさらに面白くなると思います。

■やぶうち優先生
主人公のキャラは可愛かったのですが、秘密の発現が唐突。意外性があって面白いものの、前半に伏線があればもっとよかったです。また、絵柄は女の子は可愛いですが描線や心情描写、背景処理をもっと意識しましょう。

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「私がずっと欲しかったのは」広瀬りさ(17歳・宮城県)特別育成金 33万円

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■岩本ナオ先生
面白かったです。読みながら続きが気になりました。描きたいと思った話を描ききるのはすごいです。ただ、なぜ父親が主人公に冷たいのか早めに説明があったほうがよいです。絵やコマ割りの勉強をしっかりしましょう。

■宇佐美真紀先生
設定の情報量が多いです。反対になぜ今まで親子は一度も会ってないのかなど説明不足な点もあり、情報の取捨選択を。描きたい部分に要点を絞り、そこに向かうのに必要な場面を箇条書きするなど、単純化して考えてみては。

■水瀬藍先生
心温まる話でヒロインがとても可愛いです。重くなりそうなテーマを可愛いデフォルメで和らげており、読みやすいです。「心の底から愛してほしかったんだ」のシーンが感動的。ふき出しが小さいので気をつけましょう。

■やぶうち優先生
安定した絵で世界観に合わせた背景もしっかり描こうとする意欲を感じます。スッキリしたコマ割り、しっかりした描線とキャラを際立たせる構図を意識してください。話は独自性とインパクトを持たせられるとよかったです。

青年部門

大賞

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「トリックスター」日々曜(27歳・神奈川県)

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■花沢健吾先生
絵柄は背景も含め完成しておりキャラも魅了的です。ただ、物語はありきたりの寝取られモノで特に目新しいものはありませんでした。せっかく魅力的な絵柄を持っているので物語もそれに見合うものを考えてみてください。

■太田垣康男先生
ファムファタール(男を破滅させる魔性の女)と出逢った主人公の心の機微が良く描けていてグイグイと読まされた。女性への幻想が消え、女性への復讐を始める主人公の落ちっぷりも良いエンディング。叙情的でポップな絵柄も作者の人柄の良さが垣間見えて好印象。

■浅野いにお先生
絵柄が非常に魅力的です。キャラクターと背景の線のテンションに差がないため、読んでいる側としてはどこにフォーカスを合わせるべきなのか分かり辛い部分もありますが、絵を見ているだけでも十分満足できる作品でした。その反面、ストーリーはやや冗長、かつ落とし所も微妙なので絵の力にすっかり負けてしまっています。魅力的なヒロインと比べると主人公の影は薄いです。一コマの中に納める台詞量も多く全体的にゴチャっとした印象なので、構成を整理して画面はシンプルに、さらに主人公を中心とした山場・見せ場を用意してもっと「抜け」のあるシーンを作って欲しいです。とはいえ全体的にはかなりハイレベル。別の作品も読んでみたいと思わせる作品でした。

■石塚真一先生
作画には相当の時間をかけたのでしょう、全ての絵にあたたかさと愛情を感じ、見ているだけで楽しい作品でした。心情を追うこともできています。素晴らしい!!

■業田良家先生
大好きな絵柄です。定規を使わないフリーハンドで構図も自由自在。背景も手元の小物も丁寧に描き込まれ、見ているだけで楽しい。女の子も可愛く描けている。ただ最後にどんでん返しとなるようなアイデアが足りない。もっと驚きが欲しい。でも好きな絵だ。

入選

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「独善的人生」剛田洋(16歳・島根県)

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■花沢健吾先生
荒削りですが勢いを感じました。まだまだこれからではありますが画力を向上させて読者に何を伝えたいのか整理すれば、多くの読者の心を動かすことも可能になります。

■太田垣康男先生
職務質問される学生服を着た中年男性、という物語の掴みは非常に良かった。が、過去を語り始めてからはその重いテーマに見合う技術がなく、ヒロインに何が起こったのか、主人公が思い詰めるに至った動機等の重要な情報が抜けており、誰にも理解されたくない、という作者の矛盾した自意識が垣間見えた点も残念だった。

■浅野いにお先生
ひしひしと情念を感じる作品でした。大人になった主人公に関してはリアリティに欠けますが、中学生パートの、特に卒業証書を受け取るシーンは気迫さえ感じました。ただ、説明のためのモノローグの乱用は控えたほうが良いです。ことさらこの作品は第三者による語りなので、読者と作品の間に余計な壁を作ってしまいます。せめてモノローグは主人公の主観による心の声にして、さらに説明ではなく演出の一部として効果的に盛り込むようにしてください。

■石塚真一先生
グッとくる作品です。絵も気持ちを込めて描いています。なぜか写植じゃなく、作者の手書きの文字と共に読みたいと思いました。

■業田良家先生
不条理な小説を読んでいる気分になった。このテーマは文章で表現したほうが読者のイメージも膨らむのではないだろうか。卒業しても学ランを脱ぎたくない気持ちは私にもあった気がする。今も脱いでないかもしれない。

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「合計1,580円」すぎやますみれ(22歳・東京都)

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■花沢健吾先生
すみません、一部セリフが読めませんでした。これは割り勘だけど彼氏の金銭感覚に疑問を感じる話なのでしょうか?彼女がハンバーガーをおごっているのではないんですよね?その辺がちょっとよくわかりませんでした。

■太田垣康男先生
恋愛の倦怠期、相手への愛情と不信感、お互いの嫌な部分も見え始め、自分の打算と将来への不安も入り混じり運命の糸が切れるかも…という微妙な時期を題材に選んだ作者の着眼点が良かった。読み終わった時、貧しい2人の将来に幸あれ!と祈りたくなる。

■浅野いにお先生
女性の表情がコロコロと変わり、感情の表現に長けているように感じました。一部やりすぎな感じもありましたが、より丁寧に表情を描くことができれば読者からの共感も得られやすいのではないでしょうか。しかし終わらせ方には物足りなさが。ラストで主人公が半歩踏み出した感じは分かったのですが、そこに至ったきっかけがあまりはっきりしないです。そして結局男側は何も変わらず女性ばかりが譲歩するのは残酷すぎる。主人公にほんの少しで良いので救済を。

■石塚真一先生
話しの運び、見せ方、キャラクターの感情表現、もはやプロです。どんどん描いていけばそれで良いと思います。作為を感じさせない自然な話の展開がとても良かった。

■業田良家先生
主人公の女の子の心理はよく伝わってきた。でも最後のオチのアイデアが弱すぎる。相手の男が改心したのかどうかもハッキリしないし、読者も喜んでいいのかガッカリすればいいのか分からない。読者の感情をちゃんと誘導して欲しい。

佳作

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「かつことかずま」市井市蔵(23歳・長野県)

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■花沢健吾先生
孤独な少女と少女の空想上の友達との交流ですが、空想上の友達の誕生のキッカケやなぜあの形になったのかなど、もっと掘り下げられるとこの物語に没入できたと思いますが、うわべだけになっていて残念。

■太田垣康男先生
妄想のキャラクターと人生を歩むと決めた主人公、それは漫画家という生き方の象徴であり私も激しく共感する。心の闇を印象付ける暗い絵が多いが、個人的にはもっとコミカルな演出を増やし、カラフルな印象な絵柄になると伝えたかった闇が更に濃くなって良かったかも、と思う。

■浅野いにお先生
木訥とした絵柄や雰囲気は良かったのですが、物語が物語として成立していません。これまでの日常に他者が介入することにより状況が変化し、主人公がなんらかの成長をするという流れは基本中の基本なので最低限その要素は盛り込みましょう。主人公がただ否定されふりだしに戻るでは、読者は物足りなさを感じるのではないでしょうか。それとキャラクターの顔の造形ですが、独特なのは持ち味なので良いと思いますが、表情の変化に乏しいのでバリエーションを持たせてください。

■石塚真一先生
人の可能性不可能性についてなんだか一つ勉強した気持ちになる作品でした。同時に初めての体験をした気持ちにもなりました。読みやすい絵、コマ割りですんなりと読めました。作者が今後描く人間ドラマ、楽しみです。

■業田良家先生
いわゆるイマジナリーフレンドの話だ。クライマックスのシーンに迷路を選んだのは的確な選択だ。少しドキドキした。しかし最後はほんの少しでいいから希望が欲しい。

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「高良町フォリーズ」瀬澤ノブコ(24歳・東京都)

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■花沢健吾先生
絵柄はこなれていている。問題児の顔が小学生には見えず(おじさんに見えた)しばらく混乱した。物語は平凡でありきたりでした。もう少し自分だけの価値観を見せて欲しい。

■太田垣康男先生
なんと愛すべきキャラクター達か!この作者の描き出す何処かノスタルジーで切なく美しい世界で暮らす、哀しくも逞しい彼等の毎日をずっと見ていたい!貧困を生きる現代の子供たちに向けた応援歌のような漫画!新人賞の応募作品でこんな清々しい読後感はなかなか味わえない!良い作品に出逢えて非常に嬉しい!

■浅野いにお先生
デフォルメされたキャラクターが特徴的で印象に残りました。この絵柄だから成立する作品だと思うので、完成された作風のように思います。しかし説明不足の場面転換、構図やコマ運びの分かり辛さ等、所々でスムーズに読み進めることを阻む詰めの甘さを感じるので、ネーム段階で少しでも違和感のある箇所があれば徹底して修正することで、より完成度が上がるはずです。それと絵の密度が場面によってムラがあるので、多少均一化したほうが好印象だと思います。

■石塚真一先生
元気良く、勢いあり、瑞々しい作品です。絵も濃淡が強く、見やすく、読みやすい。キャラクターの心の中も作者の描く表情だけで十分見えました。素晴らしい。

■業田良家先生
主人公の二人の男子生徒の境遇や性格はよく分かったが、読者が二人を好きになるような工夫が欲しい。一番キャラが立っているのが嫌な役どころの東海林先生だった。教室で全員がミロを追いかけるシーンはシンプルな描線ながらも迫力と躍動感があった。


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