83回募集中!2018年915日(土)しめきり

まんが家養成講座

ストーリー編

自分の作品ならではのキャッチを作ろう!

キャッチとは

『キャッチ』はまんがだけの言葉ではなく、広告や商品開発などの業界でも大切な考えです。
「この商品は他の商品とここが違うのだ、優れているのだ」とアピールする文章や表現が『キャッチ』です。
「20%増量で、お値段半額!」や「アカデミー賞8部門受賞!審査員も泣いた感動超大作!」など、まず注目してもらう、そしてその商品を買ってもらうための考え方なのです。

それは新鮮か? オリジナリティーがあるか?

プロの作家さんは、まんがの構想を練るとき『キャッチ』=「このまんがが他のまんがと違うところ、新しいところ、魅力的なところ」を必死で考えます。
それが面白さにつながることをよくわかっているからです。
キャッチは作品の『武器』といいかえてもいいかもしれません。
あなたがたくさんの応募まんが作品と闘って、受賞するための武器です。
少しでもアピールするためには、強い武器(キャッチ)を手に入れなければならないのです。
キャッチは「新鮮さ」と「オリジナリティー」が命です。
たとえばファンタジーまんがを描いたとして、どこかの小説と同じ内容やキャラクターでは、「どこかで見たような、ありきたりなまんが」と思われてしまいますし、読んではもらえないかもしれません。
新鮮であり、唯一無二であるから、驚いて、おもしろがってくれるのです。
では、キャッチはどうやって見つけるのでしょうか?
一番は「なぜこのまんがを描きたいのか?」ということです。
あなた自身が面白いと感じたから、そのまんがを描きたいと思ったのでしょう。
どこが面白いと感じたのかを、もう一度よく考えてみてください。
それがキャッチになるのです。

たとえば、「こんなキャラクターが刀でこんなバトルをするのが面白い」と思ったとします。
それが今まで読んだどのまんがにもなかったのであれば、それはキャッチになります。
またテーマが斬新で、誰もやったことがないものなら、それがキャッチになるかもしれませんし、主人公のキャラクターが魅力的なら、それがキャッチになります。
女の子の絵がとてつもなく可愛く描けるなら、それも立派なキャッチです。キャッチはストーリーだけの考え方ではなく、作品のあらゆるところがキャッチにできるのです。

自分の作品ならではのキャッチを作ろう!_1

キャッチはまんがを読ませる力になる

よく読んでいるまんが雑誌に新しい作品が掲載された時、あなたはどんなふうに読みますか? まず数ページ読んでみて、面白そうなら読み進める…、そうでなければパラパラめくっただけで読み飛ばしてしまう… そんな感じでしょうか。
すでに有名な作家さんの作品なら、とりあえず最後まで読んでもらえるかもしれませんが、まだネームバリューのない新人作家さんは、読み飛ばされたら終わりです。
いくらキャッチが面白かったとしても、最後まで読まないとわからないようでは、読んでもらえないのです。
「全部読めば面白い」ではダメで、「最初の数ページで面白い」を目指すべきです。
そしてキャッチをそこにしっかりと盛り込んで、わかりやすく表現しましょう。
もし考えたキャッチがバトル、アクション系ならば、いきなり壮絶なアクション・シーンから入る…、癒しやヒーリングがキャッチならば、大きなコマをゆったりと使った自然の風景シーンを多用してみる…、のもいいかもしれません。

また、扉ページにも力を入れましょう。
なおざりな扉ページの作品ではアピールできません。
キャッチやキャラクターが1ページに凝縮したのが扉ページです。
それがしょぼいと、それだけで敬遠されてしまうかもしれません。
「これから、すごく面白いまんがが始まりますよ」というキャッチにあふれた絵をぜひ描いてください。
映画のポスターなども参考になります。

自分の作品ならではのキャッチを作ろう!_2

魅力的なキャッチを作ることは本当に難しいことです。しかし同時に、キャッチが弱いもしくはないまんがは雑誌掲載もされません。
まんが雑誌では年に何回か、新連載作品のコンペをやります。数か月先に始まる連載作品を決める大切な会議です。 まんが家さんが作ったキャラ表やコンテに担当編集が企画書をつけて提出し、十数作品から、数作品を絞り込みます。
このとき重視するのがキャッチです。キャッチが明確で優れていれば、ヒットする可能性も高まるからです。
新人コミック大賞の審査も同じです。絵はまだまだ発展途上でも、表現したい内容が新鮮だったり、オリジナリティーがある作品は高評価されることが多いのです。
「こんなにまんががあふれているのだから、斬新なキャッチなんてないよ…」と思うかもしれません。 でも現在、ヒットしている作品は、確かに作者が思いついているのです。限界があるわけでも尽きているわけでもありません。
何か一つ、小さいことでもかまいません。それを磨いて、ふくらませて、魅力的なキャッチにしてみてください。

サンプルまんが作成 ©十神 真


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