基礎編
"まんが用語"をおぼえよう!
まんがを描くときによく使われる言葉について紹介します。
もちろん、ここで解説するもの以外にも、まんがの専門用語はたくさんありますが、ここでは一番基本のものをピックアップしてみました。
下のサンプルまんがを見てください。
①コマ
まんがのひとつひとつの場面(シーン)をコマといいます。
この1ページは全部で5コマですね。
内容にもよりますが、1ページに入るコマを多くしすぎると、読みづらくなってしまいます。
②ワク線
コマをこのワクで囲って、コマとコマを離して、読みやすくします。
あえてこのワク線を描かない場合もあります。
サンプルまんがの2コマ目がそうですね。
ワク線の基本は四角ですが、斜めにしたり、ページの上下左右で切ったりすることもあります。
③フキダシ
登場人物がしゃべっているセリフを囲っているのがフキダシです。
楕円形が基本ですが、怒鳴ったりする場合はこの形を変えて、強調したりします。
5コマ目の女の子のフキダシがそうですね。
④キャラ(キャラクター)
登場する人物のことをキャラ(キャラクターの略)といいます。
絵の中で一番の華ですね。
⑤背景(バック)
後ろに描かれている絵のことです。
1コマ目や4コマ目などは効果線をつかった背景。
5コマ目は廊下の背景です。
背景で登場人物の気持ちを表現したり、登場人物が今、どこにいるのかをわかりやすくしたりします。
⑥トーン
柄や模様、濃淡が印刷されたシールのような素材です。
カッターナイフなどで切り出して、人物の濃い部分や背景に貼り付けます。
原稿をパソコンに取り込んで、まんが制作ソフトで貼りつけるやり方もあります。
サンプルまんがの人物の服などはすべてトーンです。
⑦描き文字
ペンで描いた文字のことです。
フキダシを使わずに、効果音などを表現したいときなどに使います。
3コマ目の「うんうん」や4コマ目の「ゴゴゴゴ」が描き文字です。
⑧セリフ(ネーム)
フキダシの中の文字です。
実際のまんがでは、写植(またはフォント)という専用の文字を使います。
応募まんがでは、このセリフは鉛筆で描くようにしてください。(デジタル応募では画稿とセリフのレイヤーまたはファイルを分けてください。くわしくは応募のきまり参照。)
⑨ベタ(スミベタ)
髪の毛など、黒で塗りつぶすことを「ベタにする」とか「ベタで塗る」といいます。
筆や太めのサインペンが使われることが多いですね。